スパイスやハーブの香りを織り交ぜ、焼酎とのペアリングを楽しむ小皿イタリアン
その一方で、2021年の7月ごろから知人の武蔵小山のイタリアンで定休日を利用し、長野氏のオリジナル業態「nano」の間借り営業も開始。こちらは焼酎とイタリアンの小料理をテーマに据えた酒場だ。「もともと焼酎は苦手だったのですが、知人に勧められて飲んだソーダ割がすごく美味しくてハマってしまい、焼酎とイタリアンを組み合わせることにしました」。
焼酎は常時15品ほどで、700円~。香りのよい芋焼酎など、長野氏の好みで随時セレクトする。自身がソーダ割で焼酎を好きになったことから、ソーダ割で飲むのをオススメしている。そのほか、ワインもボトル(4500円~)だけでなくグラス(850円~)でも用意。フードは、イタリアンのエッセンスを交えた小皿中心の“小料理”を揃える。「私自身がお酒を飲むのが好きなのですが、イタリアンは大皿のイメージがあり、お酒のつまみにはしにくいと感じていた。ちょこちょこつまめるつまみを意識しつつ、焼酎の相性を考えた品を用意しています」。具体的には、料理にさりげない香りを織り交ぜていることがポイントだ。「豚肉のゼリー寄せ」(650円)にはオレンジピールで柑橘の香りを、「マグロ頬肉ステーキ」(950円)では青山椒を、「牛モツとチェリートマト」(700円)ではパクチーのペーストを使うといったように、ハーブやスパイスなどの香りを忍ばせ、香りを楽しむ酒である焼酎とのペアリングを楽しませる。〆には「ボロネーゼ」(S 1000円、M 1650円)などのパスタ、また長野氏の地元・岩手三陸の魚を使った「本日の魚」(1600円~)も用意する。
「『nano』はまだまだお客様の数は多くないのですが、焼酎にもの凄く詳しい方がわざわざ訪れるなど、マニアックなお客様が多いですね(笑)。そうした方にも喜んでいただけている手応えはあります」と長野氏。11月からは、物件の都合により「七一飯店」と同じ場所に移してリスタートした。
店舗データ
店名 | 七一飯店、nano |
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住所 | 東京都渋谷区東2-20-2 |
アクセス | 渋谷駅から徒歩9分、恵比寿駅から徒歩11分 |
営業時間 | ≪七一飯店≫金17:00~22:00※金曜ランチは持ち帰りのみ可、土日月11:30~15:00、17:00~22:00≪nano≫火水18:00~23:00頃 |
坪数客数 | 約13坪12席 |
客単価 | ≪七一飯店≫ランチ1000円、ディナー1800~1万円≪nano≫2000~1万円 |
関連リンク | 七一飯店(Instagram) |
関連リンク | nano(Instagram) |