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高円寺「クラフト麦酒酒場 シトラバ」の2号店が中野に開業。クラフトビールとレモンサワー、フライドチキンの3本柱に軽いつまみから〆まで注力。より酒場色を強めた店づくりに

高円寺の人気店「クラフト麦酒酒場 シトラバ」が3月13日、中野に2号店となる「クラフト麦酒酒場 シトラバ中野店」を開業した。オーナーはステディワークス(東京都千代田区、代表取締役:田中 徹氏)のクラフトビール専門店「クラフトビアマーケット」出身の脇 篤史氏。ステディワークスから譲り受け独立した高円寺店とは異なり、今回はスケルトンからの立ち上げを行った。高円寺店の3本柱であるクラフトビールとレモンサワー、丸鶏フライドチキンはそのままに、前菜の盛り合わせや焼売などの一品料理を充実。酒場業態をより強調したコンセプトになっている。

中野駅から徒歩5分、中野ブロードウェイの東側を抜けた早稲田通り沿いに立地。小窓からビールタップが見えるため通行人の認知も高い。店外にはベンチやテーブルを設置
店内は奥に長い15坪。2名掛けのテーブル席とカウンター席があり、その奥には立ち飲みスペースも設ける
大人気の「大山鶏雛半身の丸ごとフライドチキン」。自家製ブレンドのスパイスをまぶした薄衣仕上げ。パセリやパクチービネガーなどで作る「チミチュリソース」でさっぱりと食べられる
「焼売四種盛り合わせ」(580円)。「粗挽き肉焼売」や「スルメイカと生姜、紫蘇」など、異なる4種をひとつずつ楽しめる
写真左から、シェフの佐藤貴彦氏、オーナーの脇 篤史氏。壁にはビールタップがずらりと並ぶ

開業から2年、高円寺店は着実な地固めで最高月商680万円を達成

もともと独立を目指して飲食業界に入った脇氏。大学卒業後はサントリーグループの飲食企業であるダイナックで9年働き、のちに「クラフトビアマーケット」を運営するステディワークスに入社。複数店の店長や新店立ち上げを経験した5年後、同社から「『クラフトビアマーケット 高円寺店』の物件を使って独立をしないか」との提案を受け、2019年4月に個人店として開業したのが「クラフト麦酒酒場 シトラバ」だ。看板商品は20タップのクラフトビールと、国産ノーワックスのレモンを使ったレモンサワー。フード類は雛どりを使ったフライドチキンなど、ドリンクとの相性を考えた30ほどのメニューを展開してきた。

開業からおよそ2年。地元密着を目指し着実に地固めを行なってきた結果、「クラフトビアマーケット」時代の常連客だけでなく新規客にも広く認知され、26坪50席の規模で最高月商680万円を稼ぐ人気店へと成長。コロナ禍で20時までの時短営業中でも400万前後と好調を続けている。

在住・在勤者が多い中野でドミナント展開を視野に

脇氏は高円寺店の開業時からドミナント展開に意欲を示していた。2年間の店舗経営で、街場でもあり企業も多い高円寺・中野エリアにさらなる魅力を感じるようになったという。2店舗目は高円寺店よりも小規模にしたいと、15~20坪程度の物件を探していた。見つけたのは理想的な15坪、早稲田通り沿いで人通り盛んなエリアだったが、脇氏には中野駅から徒歩7分の立地が少々遠く感じられたという。「昨春より着目していましたが決め切れず『他に契約者がいれば諦めよう』と動向を見ていたんです。半年後も空きが続いていたので、家賃交渉して少し安く入ることができました」と話す。

15タップの厳選クラフトビールに充実のレモンサワー。テイクアウトも可能

高円寺店と同様、ドリンクの主軸はクラフトビールとレモンサワー。ドリンク売上の7割を占めるクラフトビールは15タップを揃える。「キリン ハートランド」のみ固定で、残りのタップはIPAが半分、ホワイトエールやヴァイツェンなどの銘柄が半分ほど並ぶ。クラフトビール好きも、日頃ビールを飲まないお客も楽しめるラインナップを意識し、すべて樽替わりで提供している。価格はどれもHalf(280ml)580円、Pint(460ml)980円の均一。好みのクラフトビールを選べる「3種飲み比べセット」(各150ml、1100円)もイチオシだ。また、クラフトビールは容器代20円で専用ペットボトルを購入すればテイクアウトも可能。一度に8種を持ち帰るお客もいるという。今後は夏に向けてレモンサワーのテイクアウトにも力を入れていく。

小田原の矢郷農園から直送される、無農薬・ノーワックスレモンを使ったレモンサワーも健在。10種の品揃えのうち、はちみつ漬けレモンの「贅沢レモンサワー」や、ストロング系の「ベロ酔いレモンサワー」(各480円)などが売れ筋だという。その他、同じ矢郷農園の果物を使った「季節の果実サワー」も人気で、今は「生搾りキウイサワー」や季節ごとに変わる「季節のかんきつサワー」(各480円)が並ぶ。

高円寺店の売れ筋メニューに季節感と酒場感をプラス

フードは高円寺店から引き続き佐藤貴彦シェフが考案。大人気メニュー「大山どり雛半身 丸ごとフライドチキン」(半身980円、胸orもも1/4サイズ680円)と、継ぎ足しで作る八丁味噌で煮込んだ「牛もつ煮込み」(550円)が主力だ。さらに中野店では高円寺店との差別化として「季節感を感じられる、酒場らしいメニュー」を全体のテーマに据えた。例えば特製ひしほ味噌ダレを使った「旬野菜のせいろ蒸し」(980円)や、自家製タルタルソースで食べる「初鰹レアフライ」(980円)など。「1~2人で無理なく食べ切れる量に」と、一皿あたりのポーションも下げたという。また、佐藤シェフが点心の経験もあるため、酒のつまみになる焼売にも注力。「筍と小海老、豚ロース」「子羊クミン風味 パクチー乗せ」といった変わり焼売を2個から販売する。

さらに脇氏は「小規模の店だからこそやりたい」と、中野店では土鍋ご飯メニューを開発。土鍋ご飯は調理の際、ガス台を長時間ふさいでしまうため席数の多い高円寺店では難しかったが、今回は「ほたるいかと筍の土鍋ご飯」(1,280円)を用意。ほか「辛シビ坦々風パスタ」(1,080円)など麺ものも充実させ、軽いつまみから〆まで楽しめるよう構成していることも特徴だ。

中野駅の大規模再開発に合わせ、多店舗展開を目指す

オープンキッチンでスタッフとのコミュニケーションも取りやすいことから、ひとり客でも入りやすい雰囲気の中野店。コロナ禍では開店時間を早め、昼飲みもできるよう対応。順調な滑り出しで、週末は満席でお客が入れないことも増えたという。脇氏は「高円寺は周囲に居酒屋業態が多数あり2軒目としての利用が多いですが、中野ではタップを揃えるクラフトビール店が少ないこともあり、地元の方の目的来店が多いですね。客単価も高円寺店より500円ほど上がっています」と話す。

現在中野駅周辺では、大規模な再開発が行われている。商業施設やタワーマンションが完成する数年後に合わせ、「もう1店舗、中野に店を持ちたいですね。目の届く範囲で、次はピザなども楽しめるような業態にしていきたい」と、脇氏は今後の展望を語ってくれた。酒場としてさまざまな楽しみ方を提案する「シトラバ」の今後に注目していきたい。

(取材=田窪 綾)

店舗データ

店名 クラフト麦酒酒場 シトラバ 中野店 (※~5/11まで自粛要請に従い休業中)
住所 東京都中野区中野5-49-7 谷口ビル1F

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アクセス JR各線 中野駅から徒歩7分
電話 03-6454-0740
営業時間 12:00~20:00(L.O.19:00) ※新型コロナの影響で変更の可能性あり
定休日 不定休
坪数客数 15坪 27席
客単価 3700円前後
オープン日 2021年3月13日
関連リンク クラフト麦酒酒場シトラバ中野店(Instagram)
関連リンク クラフト麦酒酒場シトラバ中野店(Facebook)
関連ページ クラフト麦酒酒場 シトラバ高円寺店(記事)
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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