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立ち飲み「アサガヤアンナイジョ」がオープン。“街の案内所”として阿佐ヶ谷のはしご酒文化を牽引する

10月29日、阿佐ヶ谷に立ち飲み「アサガヤアンナイジョ」がオープンした。阿佐ヶ谷と西荻窪の「サンダルキッチン」を展開するサンタルウムの代表、鈴木伸弥氏と、阿佐ヶ谷ではしご酒イベントの企画・運営を通じて地域活性化を行っている森口剛行氏の2人が共同で開業した。同店が目指すのは、単なる立ち飲みではなく、店名のごとく“街の案内所”。阿佐ヶ谷はしご酒文化の発信拠点として登場し、連日にぎわいを見せている。

阿佐ヶ谷川端通りのいちょう小路の入口に立地。間口を広くとり、入りやすい店がまえを意識した
店内は屋台をイメージしたコの字カウンター。カウンターの頭上には、阿佐ヶ谷の飲食店の店名を書いた札を並べ、「次はどこに行こうか?」とはしご酒の楽しみを演出する
立ち飲みカウンターの奥には、一段高く設えた小上がり席も用意。ちゃぶ台に座布団を置いて、子連れ客にも好評。大人だけでなく子どもにとっても楽しい場所でありたいという思いから用意した
特に人気の3品。写真上から「マーボーどうふ」(390円)、「青唐メンマ」、「カキのオイル漬け」。リーズナブルながらも「味わいは本格派」とお客から好評を得ている
写真左からオーナーの森口剛行氏、店長の浜松 幸氏、オーナーの鈴木伸弥氏。阿佐ヶ谷の街を盛り上げたいという熱い思いを秘めた3人だ

阿佐ヶ谷はしご酒イベントの仕掛け人&地元の人気酒場オーナーが共同で開業

「アサガヤアンナイジョ」のオーナーの一人、サンタルウム(東京都杉並区)代表の鈴木伸弥氏は、阿佐ヶ谷で「お酒とゴハン サンダルキッチン」、西荻窪で「おかえり酒場 さんだるきっちん」を運営。2店とも地域に根付いた人気酒場として知られた存在だ。一方の森口剛行氏は、建築関係の仕事を本業とする傍ら「阿佐ヶ谷飲み屋さん祭り」などイベント開催を通じ、阿佐ヶ谷の街おこしに尽力している人物だ。

2人は10年来の付き合い。2014年末まで、現在の阿佐ヶ谷「お酒とゴハン サンダルキッチン」がある場所で、森口氏はダイニングバー「MAD HOG KITCHEN」を経営していた。「MAD HOG KITCHEN」は、曜日替わりの店長が立つ地域のコミュニティ的酒場。鈴木氏はそこで店長を務めていた。森口氏が本業に集中するため同店を閉店することとなり、2015年1月、鈴木氏が同物件を引き継ぎ「お酒とゴハン サンダルキッチン」をオープンさせたという流れだ。

森口氏は飲食店経営から離れてからも、阿佐ヶ谷を盛り上げたいという思いから、定期的にはしご酒イベントを開催。町内会長も務め、地域活性化に尽力してきた。一方の鈴木氏も「サンダルキッチン」の運営を通じ、多くの地域のつながりを創出してきた。「街を盛り上げたい」というのは2人に共通する思いであり、「いつかまた何か面白いことをしよう」と話していたという。

好立地の物件との出合いで、10年越しの夢が結実

転機が訪れたのは物件との出合い。以前は選挙事務所として使われていた同物件を紹介された。駅から徒歩1分、阿佐ヶ谷川端通りのいちょう小路、その入口の角に位置する好立地。はしご酒文化が色濃い阿佐ヶ谷で、そのスタート地点とも言える場所だ。「地域活性化のイベントを開催するうえで拠点を持つことができれば、さらに活動の幅を広げられる。ここを街の案内所を兼ねた立ち飲みをやろうと考えました」と森口氏。店づくりは鈴木氏が主体となり、「MAD HOG KITCHEN」で鈴木氏と同じく曜日代わり店長をしていた浜松 幸氏を同店の店長に招致。10年来の仲間が再集結し、念願の開業計画を始動した。

阿佐ヶ谷はしご酒の文化発信拠点としての役割を担う

そうしてオープンした「アサガヤアンナイジョ」は単なる立ち飲みではなく、街の案内所としての役割をミッションに掲げる。「飲みに来た人におすすめのお店を教えて、はしご酒文化を活性化させたい。そして、この街のことをより知ってもらい、好きになってもらえれば」と鈴木氏は狙いを話す。店内中央には屋台をイメージしたコの字カウンターを配備。壁の四方には阿佐ヶ谷の通りの名前が描かれ、「ここをスタートに、思い思いの場所にはしご酒に向かってほしい」という思いが込められている。屋台には阿佐ヶ谷でつながりのある飲食店の店名を書いた札が貼り付けられている。お客はこれを見て「次はどの店にはしご酒に行こうか」と考える楽しみを演出。札は随時追加していく予定だ。

西荻窪「Lepont」監修のレモンサワーが名物。立ち飲みながら本格派なフードも充実

名物は4種類のバリエーションを用意するレモンサワー。塩レモンを使った「大関」(460円)、特製シロップで甘さのある「関脇」(450円)、すっきりドライな「小結」(390円)、季節替わりで仕立てを変える「横綱」(480円、11月中はガリを使ったレモンサワー)の4種類。これらは西荻窪のレモンサワー専門店「stand kitchen Lepont」監修のレシピで作る。「stand kitchen Lepont」の店舗では強炭酸サーバーの炭酸水で割るが、同店では東京飲料の瓶入り炭酸水を使用。「炭酸が抜けにくく、炭酸自体がプレーンなのでよりレモンの風味が引き立ちます」と鈴木氏。焼酎に漬けていたレモンを1個100円で提供する「食べるレモン酎」も、テキーラショットのように楽しめる品として好評だ。

フードはクイックに提供できる品を中心にラインアップ。「青唐メンマ」(300円)、「カキのオイル漬け」(350円)は人気ツートップの品。全17品、いずれも価格は300円代が中心でクイックに提供できるものが多いが、手作りにこだわり味わいも本格派と好評だ。

1日3回転の大盛況。人との縁を大切にしながら、街の活性化に邁進する

これまで鈴木氏と森口氏、浜松氏が阿佐ヶ谷で培ってきたつながりも相まってオープン初日から大勢のお客が詰めかけ、連日大盛況となっている。現在、およそ26人のキャパの店内で、1日60~70人を集客しているという。

「出だしは好調だが、オペレーションやスタッフ確保など課題は多い。まずは店の土台を固めたい」と浜松氏。「お客様と積極的にコミュニケーションをとって、阿佐ヶ谷の街の魅力を伝えたい。自分が阿佐ヶ谷にいた時、たくさんの人に良くしてもらった。この店で、今度は自分が恩を返したい。近くに新しい店がオープンしたらすぐに乾杯しに行っています。そうして、みんなでこの街を盛り上げたいですね」とも話す。森口氏は「阿佐ヶ谷の飲み屋街の入口とも言えるような場所にオープンできたことを嬉しく思う。阿佐ヶ谷で飲もうと思った日に、まずはここに立ち寄って次に行く店を決めたり、隣あった人との出会いを楽しんだりする場所になってほしいですね」と話す。

(取材=大関 まなみ)

店舗データ

店名 アサガヤアンナイジョ
住所 東京都杉並区阿佐谷南3-37-6
アクセス 阿佐ヶ谷駅から徒歩1分
電話 03-6338-1965
営業時間 17:00~24:00
定休日 月曜
坪数客数 約8坪26人
客単価 1300円
オープン日 2019年10月29日
関連リンク おかえり酒場 さんだるきっちん(記事)
関連リンク アサガヤアンナイジョ(FB)
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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