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坪月商45万円超、浅草橋のホルモン焼肉店が2号店「炭火焼肉ホルモンみなみ はなれ」をオープン。完全セルフの個室でグループ客を取り込み、人気に拍車をかける

2019年10月16日、浅草橋に「炭火焼肉ホルモンみなみ はなれ」がオープンした。運営はMAKERS(東京都台東区、代表取締役:南 鷹雄氏)。同エリアで坪月商45万円超えの繁盛店「炭火焼肉 ホルモンみなみ」の2号店だ。建物の2階と3階で営業し、2階はカウンターやテーブル席、3階は1日2組限定で完全セルフ飲み放題付きのコースメニューを提供する個室で、フロアごとに異なるニーズを吸収する造り。徒歩5分の距離にある既存店の取りこぼしをカバーしつつ、新規客を呼び込む。

2階の内装は既存店を踏襲。カウンター8席、テーブル16席
3階は、最大12名の個室が2部屋。セルフのドリンクバーがお客の心をくすぐる。箸、おしぼり、網など、その他備品も充実のプライベート空間
「個室限定 特別コース」で提供される「赤肉盛」
食べ応えたっぷりの名物「厚切りタン」(1480円)
左から、スタッフの佐喜眞健斗氏、宮里マリア氏、オーナーの南鷹雄氏

(取材=福井 晶)


近隣住民のニーズをキャッチ、坪月商45万円超えの繁盛店に

代表の南氏は学生時代の飲食店アルバイトを経て飲食業界へ進み、バーや和食料理店など様々な業態で経験を積んだ。ホルモン焼肉の道を歩みだしたのは、25歳のとき。飲食専門の派遣会社で働いていたところ腕を見込まれ、有名ホルモン焼肉店プロデュースの新規店の立ち上げメンバーとなった。「飲食でいろいろな経験をする中で、なにかひとつ腹を括って打ち込めるものを探していた時期でした。行列ができる名店のノウハウが学べると思い飛び込んでみると、接客が好きな自分の肌に合った。そこからホルモン一筋です」と同氏。店の中核を担い7年間、うち6年間は店長を務めて退職した。

南氏の独立1店舗目となる「炭火焼肉ホルモンみなみ」は、2016年に開業。15坪20席、客単価4500円の地元客に愛されるホルモン焼肉店だ。浅草橋を開業の地に選んだのは、地元である台東区に愛着があったから。また、同区内で上野に続いて2番目に電車の乗降客数が多かったのも、決め手だった。「わざわざ訪れるというよりは、地元のお客様がつくようなエリアを希望していて、そういった面でも浅草橋はぴったりでした」と同氏は話す。周囲に同じ業態が少なく、価格帯も近隣住民のニーズにハマり、オープンして数ヶ月で当初目標にしていた1.5倍の月商を達成。たちまち予約が増え、坪月商45万円超えの繁盛店に成長した。

個室を設け、2フロアで異なるターゲットを狙う

その人気から月に平均300人ほどのお客を断っていたため、機会損失を防ぐ受け皿として2号店を構想。「炭火焼肉ホルモンみなみ はなれ」のオープンに至った。同店の物件は、浅草橋駅から徒歩2分の通り沿いと好立地。一方で2階と3階の2フロアで視認性が悪く、間口も狭いという難点があった。南氏は「既存店の認知度があったので、この物件に決めました。1店舗目ならば、ここを選ばなかったと思います」と話す。

店内は2フロア各15坪。各階で異なるターゲットを狙う。2階は「炭火焼肉ホルモンみなみ」の内装を踏襲し、既存店のリピーターや取りこぼし客をキャッチ。3階は、完全セルフで個室・予約制の人気焼肉店を参考に、12名ほどが入れる個室を2部屋用意。室内にドリンクサーバーや炊飯器を設置し、完全セルフのシステムを導入。プライベートルーム感覚で使えるスペースに仕上げ、既存店ではキャッチしにくかったグループ客、子供連れなどを取り込む。

完全セルフはオペレーションの削減が肝

メニューもフロアごとに異なる。2階は既存店と全く同じで、人気の「厚切りタン」(1380円)や、10種のホルモンが2切れずつ盛られた「みなみ特製 ホルモン10種盛」(1,680円)など、ホルモン焼肉店の定番を抑えたラインナップ。ドリンクは「生ビール」を480円、サワー類を380円から揃える。「ドリンクは比較的安めの価格に設定しています。肉を食べながら、お酒も楽しんでほしい」と南氏。

3階では「厚切タン」や「ホルモン5種盛」をはじめ、6品の肉料理に、ドリンク飲み放題、ご飯、前菜がついた「個室限定 特別コース」(5800円)を提供。ドリンク、ご飯などは完全セルフ。飲み放題は、個室内にビールや強炭酸サーバー、冷蔵庫には各種割材が揃っており、大人のドリンクバーの様相。炊飯器のご飯も食べ放題で、おしぼり、箸、交換用の網なども完備。大人数で気兼ねなく楽しめる至れり尽くせりの特別コースだ。主なオペレーションはコース料理の提供とセッティングのみで、2階フロアよりも人員の負荷は少ないのがメリットとなっているが、さらなるオペレーション削減を目標に研究中だという。「呼び出しボタンでスタッフを呼ぶ回数が減れば、こちらも楽だしお客様の満足度も上がるはず。空間づくりも試行錯誤していて、今はお客様自身でBGMをかけられるようにするなど、より自由度の高い空間にしていきたい」同氏。

南氏に繁盛店の秘訣を聞くと「7割以上が運」と笑いながらも、残りの3割は「気持ちのいい接客、居心地の良い空間など、当たり前のことを当たり前に積み上げること」と語った。今後は「炭火焼肉ホルモンみなみ はなれ」の認知度アップと顧客づくりに注力していくという。多店舗展開については「まずは土台をきちんと固めてから」と答え、南氏の誠実さが見えた。

店舗データ

店名 炭火焼肉ホルモンみなみ はなれ
住所 東京都台東区柳橋1-13-4 オギワラビル 2~3F

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アクセス 浅草橋駅徒歩1分
電話 03-5846-9369
営業時間 17:00~24:00
定休日 無休
坪数客数 30坪60席
客単価 5000円
運営会社 株式会社 MAKERS
オープン日 2019年10月16日
関連リンク 炭火焼肉ホルモンみなみ 本店・はなれ(Instagram)
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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