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アガリコ卒業生が亀有に「BlueNo Oriental Bistro」をオープン。リーズナブルなアジア料理とともに牡蠣やステーキを売り物にし、ゆったりとくつろげる空間も魅力に!

8月23日、「BlueNo Oriental Bistro(ブルーノ オリエンタルビストロ)」が亀有にオープンした。池袋の繁盛店「オリエンタル ビストロ アガリコ」に3年半勤めた島田惠造氏が開業した店だ。亀有は島田氏の地元で、「僕が大好きなアジア料理を、地元の人たちに楽しんでもらいたい」という思いを胸に開業した。リーズナブルなアジア料理とともに牡蠣やステーキも売り物にし、客席には広々としたソファー席を設けてゆったりとくつろげる空間も魅力にしている。

亀有駅から徒歩2分ほどの場所に立地。ファサードはレンガ造りの外壁が印象的だ
入口を入って正面に、オープンなドリンクカウンター&キッチンを配置
フロアを一段上げたスペースにソファ―席も設けている
ビーツを使って鮮やかな色も魅力にした「ピンクのポテトサラダ」
「牛ロースのステーキ150g」。シンプルに塩、胡椒で味付けして焼き上げ、クミンなどを使った“特製ハリッサソース”を添える
写真中央が代表の島田惠造氏。左が料理長の秋庭充氏、右が店長の永山大地氏

(取材=亀高 斉)


40歳を目前にして「アガリコで働かせて欲しい」と志願

「BlueNo Oriental Bistro」を開業した島田惠造氏は、1977年生まれの42歳。飲食業のスタートは、大学卒業後に新卒採用されたグローバルダイニングだった。ただし、同社にいたのは1年弱。「テレビでグローバルダイニングのことを知り、ここで働きたい、どこまで通用するか試したいと思ったのですが、自分は実力不足でした」と当時を振り返る。それでも飲食業が好きだった島田氏は、次に恵比寿のハワイアンの店に1年半ほど勤めた後、趣味のサーフィン仲間の先輩が開業した蔵前のインドカレー店で約12年間、店長を務める。店長時代は、「仲間が集うようなお店だったので、人との接し方、関わり方を学ぶことができた」という。

そして、インドカレー店の後に、30代も終わりに差しかかった島田氏が勤めたのが池袋の「オリエンタル ビストロ アガリコ」だ。大林芳彰氏が代表を務めるBigBelly(東京都豊島区)が展開する「アガリコ」の1号店である。「いよいよ40歳が目前になり、自分でお店をやることも考えていたので、忙しいお店でもまれたいと思いました。それで、グローバルダイニングの代官山『モンスーンカフェ』で上司だった大林さんに、働かせて欲しいとお願いしたのです。直接話すのは十数年ぶりでしたが、大林さんの活躍はFacebookを見て知っていました」(島田氏)。「アガリコ」に勤めて2年ほどが過ぎた頃には、父親が所有する亀有の土地に自身の店を開業できることが決定。「アガリコ」でさらに1年半ほど働いてから独立し、「BlueNo Oriental Bistro」を開業した。

立地に合わせてメニューを工夫。アレンジカクテルも開発

自身の地元、亀有での開業を実現した島田氏は、「僕が昔から大好きなアジア料理を、地元の亀有の人たちに楽しんでもらうことができる。そこに大きなやりがいを感じています。自分が成長できる機会を作ってくれた大林さんと、出資してくれた父親には感謝しかありません」と話す。

メニューは、「Tapas」の350円均一で「ピクルス」や「パクチー盛り」、500円均一で「ピンクのポテトサラダ」、「トマトとキクラゲのアジアンオムレツ」、「エビとセロリのレモングラスセビーチェ」などを提供。「BlueNo サラダ」780円や「オリエンタルサラダ」(680円)などの「Vegetable」、「エビとアボカドのチリマヨネーズ」(680円)、「鶏ムネ肉のレッドカレーソース」(720円)などの「Asian Dish」でも、アジアンテイストの多彩な料理をリーズナブルに楽しんでもらう。同時に「Flesh Oyster」(1P・350円)と「牛ハラミor牛ロースのステーキ150g」(1280円)をおすすめメニューにし、牡蠣とステーキも売り物にしているのが同店の特徴だ。「亀有では都心ほどアジア料理が浸透していないので、分かりやすい商品として牡蠣とステーキも売り物にしました。ステーキのソースをアジアンテイストにして、アジア料理店らしさも工夫しています」(島田氏)。おすすめメニューには、注文ごとにカットする「ハモンセラーノ原木生ハム」(500円)や、クミンやケッパーを使った「馬肉のタルタル」(880円)もラインナップしている。

一方、ドリンクでは、定番カクテルにアレンジを加えた「BlueNo Cocktail」を開発。ブルーキュラソーで“BlueNo風”に仕上げた「フローズンマルガリータ」(700円)や、タイと日本の生姜を合わせた自家製ジンジャーエールで作る「ホームメードモスコミュール」(600円)など9種類の「BlueNo Cocktail」を用意している。

内装デザインのイメージは「ブルックリンスタイル」

亀有駅から徒歩で2分ほどの場所にある「BlueNo Oriental Bistro」は、新築した2階建てビルの1階に店舗を構える。内装デザインは島田氏が考え、自身のイメージを施工業者に伝えて完成させた。そのイメージは「ブルックリンスタイル」だ。「レンガやコンクリート、鉄や木を素材にした、ちょっと武骨な感じ」(島田氏)というブルックリンスタイルの内装デザインにし、建物の外壁はレンガ造りにしている。

さらに、ライブ感のあるオープンなドリンクカウンター&キッチンでビストロの活気を出しながら、ゆったりとくつろげる空間も魅力にした。ドリンクカウンター前のカウンター席とテーブル席から一段フロアを上げたスペースに、広々としたソファー席を設けている。下町の亀有で、住宅街からも近い同店は、中高年層やファミリーもターゲット。ゆったりとくつろげる空間で、そうした客層の利用を増やしたいと考えており、土日は昼から営業し、平日はランチメニューも提供している。

目指すのは「働く自分たちも、お客様も楽しい店」

「BlueNo Oriental Bistro」のスタッフには、「アガリコ」で島田氏と共に働いていた秋庭充氏と永山大地氏も社員として参加。秋庭氏が料理長、永山氏が店長を務める。「僕が代表ですが、実際にはこの3人で一緒に店を作っていく感じです」と話す島田氏が目指しているのは、「働いている自分たちが楽しめるお店」であり、「お客様も自然と仲間が集まって楽しめるようなお店」になることだ。

そうした思いは店名にも込められている。「BlueNo」は、青色の「Blue」と、仲間という意味もある「Number」の略である「No.」を組み合わせたもので、「海に行って青い海や空を目の前にした時、“あ~っ”て癒されませんか。その“あ~”という感じを、みんなで共有できるようなお店にしたいという思いを込めて名付けました」とのこと。島田氏が店名に込めた思いが形になっていけばいくほど、亀有の地にアジア料理のファンが増えそうだ。

店舗データ

店名 Blueno Oriental Bistro(ブルーノ オリエンタルビストロ)
住所 東京都葛飾区亀有5-15-6

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アクセス 亀有駅から徒歩2分
電話 03-6754-0424
営業時間 【平日】ランチ11:30~14:30(LO.14:00) ディナー17:30~23:30(LO.23:00)【土】11:30~23:30(LO.23:00) 【日】11:30~22:30(LO.22:00)
定休日 火曜
坪数客数 25坪34席
客単価 ランチ1000円 ディナー2800円
オープン日 2019年8月21日
関連リンク BlueNo Oriental Bistro(HP)
関連リンク BlueNo Oriental Bistro(FB)
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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