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31歳の若き2代目・本田氏が率いるGANESHAによる、和牛パテ100%「SHOGUN BURGER(ショーグンバーガー)」が2店舗目にして東京初上陸。FC展開、海外進出を視野に

新宿駅から徒歩6分。歌舞伎町の入り口、白いロゴの入った提灯が目印
21坪24席の店内。カウンター12席に、2名掛けテーブルが6台。カウンター席は充電可能なコンセント付き
「ダブルチーズバーガー」。老舗焼肉店ならではの和牛100%パテはジューシーで超粗挽き
「ショーグンステーキ」。本田氏経営「焼肉ハウス大将軍」の精肉部門厳選の肉。塩胡椒と2種のオリジナルソースで提供
GANESHA代表、本田大輝氏

(取材=福井 晶)


10月29日、新宿の歌舞伎町に「SHOGUN BURGER(ショーグンバーガー)新宿1号店」が開業した。運営は、富山、長野、東京で焼肉屋を7店舗経営するGANESHA(富山県富山市、代表取締役:本田 大輝氏)。「SHOGUN BURGER」は“創業30年の焼肉屋が本気を出したハンバーガー”がウリのハンバーガー屋。2017年4月、富山に1店舗目をオープンさせ、その人気から、今回2店舗目、東京の第1号店を開業させた。歌舞伎町という立地でインバウンド需要をキャッチし、海外進出やフランチャイズ展開へと向かう戦略に注目したい。

1店舗目のオープンで需要をキャッチ

代表の本田大輝氏は、31歳の若さにして豚焼肉専門店「BUTAMAJIN」や高級焼肉店「hanare」など“肉”を主軸に店舗経営、飲食店プロデュースを手がけてきた。ベースとなっているのは富山で両親が営んでいた創業30年以上の焼肉店。同氏は歌舞伎町、中目黒、渋谷で展開している韓国料理屋で修行し、2代目として後を引き継いだ。厳しい経営状態から繁盛店へと成長させ、新たな業態にも挑んできた。
富山にある「SHOGUN BURGER」1号店をオープンさせた理由は「単純にハンバーガーが好きだったから」と語る同氏。焼肉屋経営のかたわら、多くのハンバーガーを食べ歩き、和牛100%の自信作を完成させた。オープン直後から人気を集め、思いがけず外国人観光客からの反響も大きかったことからインバウンド需要に着目。東京進出を決めた。

フランチャイズ、海外展開も視野に

新宿歌舞伎町にハンバーガー屋。少し違和感のある場所に店を構えたのには狙いがある。「歌舞伎町は昔のマイナスイメージが少しずつ変わりつつあります。遊ぶスポットが密集した24時間遊べる街ということでインバウンドの需要も非常に高い。和牛を推しつつ、あえて日本食ではなく外国人にも馴染みやすいハンバーガーを出せば、絶対にウケると思ったんです。周辺に本格的なハンバーガー屋が少なかったのも決め手ですね」歌舞伎町という立地に周囲の反対もあったが、それをも押し切って開業を決めた同氏。家賃も高いことから、大きな決断だったと語る。そして、「ここで土台を固めて、今後はフランチャイズ店舗の募集や海外展開も視野に入れています」と野心をのぞかせた。

店内は21坪24席。歌舞伎町で物件探しをしていた際、知人からの情報を受け内見。現地で自然と店内レイアウトが頭に浮かび、ここに決めたという。もとは飲食店でなかったため、内装はゼロからのスタート。特に注目したいのは、店舗面積の1/4を割いた厨房だ。フランチャイズ展開を考え、バンズを自家製で焼き上げられるよう設備を導入。最大5店舗をまかなう中核にするべく環境を整えた。また、内装、オペレーション共にあくまでグルメバーガーレストランではなく、効率の良いファーストフード店に照準をあわせ、今後の店舗増加にあたりスタッフ数や店舗面積が最小限で済むよう工夫を凝らした。

自信作の“焼肉屋のハンバーガー”

同店のメインはなんと言っても「ダブルチーズバーガー」(1500円)。和牛100%のパテは、主に牛スネ肉を使用し“和牛”の美味しさにこだわった独自の配合。ツナギを使わず、パテに自家製和牛ソースをあらかじめ塗ることで“焼肉屋のハンバーガー”の味わいを完成させた。メニューは他にも同じパテを使用した「チーズバーガー」(1000円)や、牛肉が食べられない客に人気の「ポークアボカドチーズバーガー」(700円)などハンバーガーのみで14種類を揃える。どれもバンズやソースなどを自家製にすることで、各メニューの原価を抑えた。そうすることで、フランチャイズ加盟する店にメリットをもたらしたいという想いもあるという。

サブコンテンツとして打ち出したのは「ショーグンステーキ」(1ポンド 3800円、1/2ポンド 2000円)。ハンバーガー同様、本田氏が研究を重ねたメニューだ。得意分野を生かした食べ応えのある一品で、ランチ、ディナーを合わせて2割前後の客からオーダーされる。

夜の街にフィットしたメニュー展開へ

当初の思惑通り、現在の客層の3割が外国人客。特に金、土、日曜日は開店前から並ぶこともあるという。入り口の提灯が歌舞伎町を歩く人々をうまく引き寄せ、来店につながっている。もちろん、最も混雑するのは夜。深夜4時までという営業時間から、観光客のみならず、周辺店舗で働く人が仕事終わりに来店するケースも多い。こうした客の動向みて「アルコールドリンクは、『クラフトビール』(各 1パイント 1,000円、ハーフパイント 500円)は4種類を揃えているが、バータイムメニューを充実させていきたい」と本田氏。ドリンクをはじめ、つまみとなるメニューやハンバーガーのハーフサイズといったメニューの追加も検討中だ。

同氏の一番の目標は、やはり今後のフランチャイズ展開。試験的にフランチャイズを3店舗募集し、直営2店舗を含め、5店舗まで拡大させたい考えだ。その後は海外展開。さらりと夢を語る姿は自信に満ちていて、未来は明るい。

店舗データ

店名 SHOGUN BURGER(ショーグンバーガー)新宿1号店
住所 東京都新宿区歌舞伎町1-15-12 ピアットビル 1F

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アクセス 新宿駅から徒歩6分
電話 03-5273-4829
営業時間 12:00〜5:00
定休日 無休
坪数客数 21坪 24席
客単価 1400円
運営会社 株式会社GANESHA
オープン日 2018年10月29日
関連リンク SHOGUN BURGER(HP)
関連リンク ショーグンホルモン(記事)
関連リンク BUTAMAJIN池袋店(記事)
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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