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本場博多の水炊き「博多華善」で人気のWILD LIFEが新業態店舗「kitchen&chicken 39 Pepucheed」を開店。華味鳥の新たな食べ方とコスパの良さを武器に恵比寿で勝負をかける

飲食店の並ぶ通りを行くと、大きく「チキンバンバン」と書かれた看板が。解放された入り口は、お客が入りやすいようにする工夫のひとつ
木材を多用し、流行に流されない落ち着いた雰囲気の内装に。カウンター席もあるので、おひとり様は大歓迎。その他、グループや宴会などにも広く対応
名物「チキンバンバン」。ガブリとかぶりつけるよう、スタッフから手袋を渡されるので、手の汚れは気にならない
「BAN×2メロン」は、贅沢にもマスクメロンが大きなカットで投入されている。また、お通しのパンは390円。日替わりで、焼き立てを店に届けてもらっているそうだ
左から白石氏と重光氏。店のオペレーションは主に白石氏が、料理関係は重光氏が重点的に見つつ、意見を出し合って店づくりをしている

(取材=髙橋健太)


数多くの飲食店が軒を連ねる恵比寿で、9月25日に「kitchen&chicken 39 Pepucheed(キッチン アンド チキン サンキュー ペプチード)」がオープンした。運営会社のWILD LIFE(東京都港区、代表取締役 勝山泰樹氏)は、九州博多の銘柄鶏・華味鳥の水炊きを提供する料亭「博多華善」を六本木と浦安で運営。今回の出店では、同社が強く推す華味鳥の新たなスタイルを模索。看板メニューの「チキンバンバン」(1ピース390円)をはじめとし、フード、ドリンクともに大半のメニューを390円で提供。店主の白石隆次氏は、「恵比寿でもっともコスパのいいお店を目指します」と意気込む。

街を綿密に調査し、“少しお洒落な食堂”をコンセプトに

白石氏は、今回の出店にあたって恵比寿をくまなく歩き回り、飲食店と行き交う人々の傾向を調査したという。立ち並ぶ店は洒落た構えのものが大半を占めており、価格は全体的に高め。焼き鳥店でも客単価1万円を超えるようなところもザラにある。しかし、全てが賑わっているかというと、空席が目立つような店も多く見られた。また、行き交う人々を見ていると、若い人やサラリーマンが多く、いわゆるセレブ然とした人はそれほど多くないことにも気づく。

「特別な日に使うような、高級志向のニーズもあるし、実際にそういうステータスの人もいるとは思うんですよ。でも、恵比寿で歩いている人って、本来は普段使いができる気軽な店を求めている方が多いんじゃないかと思ったんです」と、白石氏。女性客の利用を意識して「少しお洒落な食堂」をコンセプトに、390円の品を主軸にメニューを構成した。

名物「チキンバンバン」は、タイトルからレシピを考案

看板メニューの「チキンバンバン」は、華味鳥を魅力的な料理にするためにはどうすればいいのか思案している際、ふとタイトルが先に浮かんできたという。語源は居酒屋、食堂の人気メニュー「チキン南蛮」。これを、メインターゲットの女性が食べやすいようにカスタマイズし、今まで見たことがないような料理にしたいと、料理長の重光則和氏に伝えた。重光氏は「新店舗のメニューは、毎回『こんな感じの料理を作って』と、言われるところから始まるんですよ」と、笑う。

華味鳥をノンオイルでローストし、肉から染み出た脂で皮をパリパリに焼く。そこへ特製のバルサミコソースを絡め、ヨーグルトの風味が少し入ったさっぱりめのタルタルソースがかかる。さらに、洋食の経験が長い重光氏は、「レモンよりも相性がいい」とオレンジを添えた。当初の思惑通り、女性客からも好評で2、3本平らげる人もいるのだとか。

また、サラダは「チキンバンバンサラダ」「お肉屋さんのポテトサラダ」など、9品。1名客が好んで食べるスモール(390円)から、レギュラー(780円)、ラージ(1560円)と、サイズを選べる。さらに、熊本直送の「馬刺し」(390円)をはじめ、「自家製さっぱりピクルス」(390円)や「ハーブポテトフライ」(390円)など、酒のつまみも20種以上と充実のラインナップだ。

ドリンクもしっかりとこだわっており、こちらの看板は、「バンバンスカッシュ」(各780円)。メガジョッキに焼酎、もしくはウイスキーベースの炭酸割りが並々と注がれ、大きくカットされたフレッシュフルーツがゴロゴロと入る。追加の炭酸割り「ナカ」(390円)でもう一杯飲んだり、底にたまったフルーツをデザート代わりに食べたりと、思い思いの楽しみ方ができる。他に「サッポロ樽生ビール黒ラベル」(レギュラー390円、メガサイズ780円)や「ヒュールガルデンベルギーホワイト樽生ビール」(レギュラー780円、メガサイズ1560円)、「コロナ(ラガー)」、「ヒナノ(ピルスナー)」(各780円)など、ビールは6種類。「ハイボール」(レギュラー390円、メガサイズ780円)や「日本酒(華舞香)」、「焼酎(泥亀麦・芋)」、「ジン」「ウォッカ」(各390円)なども、様々なお客の好みに合うよう20種以上を揃えている。

まずは半年で、業態の旗艦店舗に昇華させることが目標

開店早々、多くのお客で店内は賑わっているが、「毎日トライ&エラーを続けている」と、白石氏は語る。「弊社初の業態ということもあって、店内オペレーションは毎日気づきがあり、試行錯誤を繰り返しています。目標としては6カ月ほどでこのスタイルを確立させて、ペプチードという店と名物のチキンバンバンを、恵比寿の人たちに注目してもらえるようにしたいですね」と、続ける。

また、重光氏は「ゆくゆくは昼にもお店を開けられるようにして、お客様がテラス席でお酒を飲んでいるような、ちょっと優雅な使い方もしてもらいたいと思っています」と、目指す店舗のイメージも語った。

店舗データ

店名 kitchen&chicken 39 Pepucheed(キッチン アンド チキン サンキュー ペプチード)
住所 東京都渋谷区恵比寿4-9-5

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アクセス JR山手線恵比寿駅より徒歩3分
地下鉄日比谷線恵比寿駅より徒歩6分
電話 03-3441-6013
営業時間 【月~木・日・祝】18:00~翌2:00 【金・土】18:00~翌4:00
定休日 不定休
坪数客数 30坪 70席
客単価 3,500~4,000円
運営会社 株式会社WILD LIFE
オープン日 2018年9月25日
関連リンク kitchen&chicken 39 Pepucheed(Facebook)
関連ページ 博多華善(記事)
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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