目黒駅から権之助坂を下ったビルの地下階に、洒落たカフェバーの雰囲気で沖縄グリル料理が楽しめる「RYUKYU GRILL DINER 58」が7月1日にオープンした。オーナーの川上大地氏は、東京出身ながら沖縄料理に魅せられ同店を開業。これまで飲食業界での経験は長かったものの、ホール業務がメイン。料理人としては、6年程前に銀座の沖縄料理店からスタートした。もともと学生時代からダイビングが好きで、年に10回は沖縄を訪れていたという大の沖縄好きということもあり、沖縄料理店での勤務をスタート。そこで思いの外、野菜を多く使う滋味深い沖縄料理の魅力を知り、学ぶうちにどんどん沖縄料理の魅力にハマっていった。そして、今夏7月に念願の独立を果たしたのだ。
店名の「58」は、アメリカの有名なルート66を文字って、沖縄で唯一の国道58号線(ルート58)から命名した。コンセプトについて川上氏は、「沖縄料理をメインにしながらも、グリルを使って幅広い料理を提供できればと思いました。沖縄は、アメリカ文化の影響もありますから、アメリカンダイナー的な雰囲気を取り入れながら、グループでもデートにも使える使い勝手の良い店にしたかった」と話す。また内装にはこだわり、ウッディ感を出すために、アメリカの廃材を使用。アメリカン・ヴィンテージな物も随所に使って心地良い空間づくりを目指した。
おすすめは、沖縄料理の代名詞ともいえる「ちゃんぷるー」。特に、同店の「鉄板焼きゴーヤちゃんぷるー」(850円)は、ゴーヤの苦味に抵抗がある人でも食べやすい味付け。通常のちゃんぷるーとは異なるワンランク上の美味しさがあると人気を博し、既にリピーターが多いという。「沖縄そば」(780円)も、こだわりの平打ち生麺(夜のみ)を使用し、特製スープとの相性が抜群だ。自家製のとろとろのラフテーも入って、〆に最適なハーフサイズ(480円)も用意されている。また、飼料からこだわって育てられた沖縄の『もとぶ牛』を使った「沖縄県産 もとぶ牛の鉄板ステーキ」(1980円)は、口溶けが良く、とろけるような甘さの肉質を十分に堪能できる一品だ。お客のリクエストにも可能な限り対応していきたいと、沖縄料理をベースにしながらも、常に進化、顧客満足に邁進している川上氏。
ドリンクは、定番のオリオンビールや、厳選した泡盛、ワインなどがライナップ。特に、「オリオンビール」(550円)は、生ではなく瓶タイプをライムと一緒に提供している。アメリカンダイナーで飲むコロナビールのような雰囲気を味わえるようにと、あえて瓶での提供にこだわった。選りすぐりの泡盛は、人気の「残波 黒」(400円)、「残波 白」(450円)から、高アルコール濃度の「どなん30°」(550円)など8種類ほどを揃える。「シークワーサーハイボール」(500円)、「アセロラサワー」(500円)や「ウコンハイ」(500円)など沖縄ならではのフレーバーを使ったものも用意されている。
今後の展望について、「5年後にはもう一店舗オープンさせたいですね。それには、3年を目途にこの店を軌道に乗せ、メニューはレシピ化して誰が作っても同じ味を再現できるようにし、今までにない沖縄料理屋を目指して行きたいですね」と意気込みを語る川上氏。既存のステレオタイプの沖縄料理店ではない、今までにない沖縄料理屋を、東京出身でありながら沖縄料理に魅了された同氏だからこそできるスタイルを今後も目指していくに違いない。新しいスタイルの沖縄料理店の誕生を歓迎すると共に、大いに期待したい。
店舗データ
店名 | RYUKYU GRILL DINER 58 |
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住所 | 東京都目黒区下目黒1-3-28 サンウッド目黒B1F |
アクセス | JR・地下鉄・東急目黒線 目黒駅西口より徒歩4分 |
電話 | 03-6417-3551 |
営業時間 | ランチ 平日のみ 11:30〜14:00 (LO13:30) ディナー 18:00~翌2:00(LO翌1:00) |
定休日 | 不定休 |
坪数客数 | 15坪・22席 |
客単価 | ランチ 700円、ディナー 3500円~4000円 |
関連リンク | Ryukyu Grill Diner 58 (FB) |