オフィスビルが多く立ち並ぶりんかい線天王洲アイル駅周辺。近隣オフィスワーカーをターゲットにした様々な業態の飲食店が軒を連ねるなか、市場直接買い付け・産地直送の鮮魚を満喫できる寿司居酒屋「スシイチ 天王洲アイル店」が8月3日にオープンした。経営は、海鮮居酒屋「築地 魚一(うおいち)」を都内3店舗(江戸川橋店、西葛西店、高田馬場店)、「築地場外食堂 うをいち」(神奈川・相模原)1店舗、そして海外ではスリランカ・コロンボに1店舗、合計5店舗を展開しているサードプレイス(東京都文京区、代表:岡山浩之氏)。同新店舗は、魚介系料理業態を手掛けてきた同社にとって得意分野ながらも、“寿司”メインの寿司居酒屋は、人材面などやはり新たなチャレンジの部分も多かったという。また、今回のオフィスビルへの出店も、初めての試みではあるが、メインターゲットのオフィスワーカーが週に1~2回通えるような使い勝手の良い店を目指す。
「寿司は、私自身も好きですが、高級か回転寿司かの両極端の店が多く、中間の店でファミリーでも使える店が余りないのが不満でした。ネタもしっかりしつつ、リーズナブル、サイドメニューのつまみ類も充実というのが理想だったので、自分が行きたい、あったらいいなという店にしました」と同店のコンセプトを語る代表の岡山氏。
ネタには絶対の自信をもっているという同店のお勧めメニューは、「本日の12貫」(1390円)。ボリュームもあり人気の一品だ。また、「本日のオススメ」として、旬な鮮魚を様々な料理として提供する。取材当日は、赤貝、ミル貝やタイラギ貝などの旬の貝類が多くオンメニュ―していた。サイドメニューも、破格のリーズナブルさを誇る数量限定の「本日のかま塩焼き」(390円)や、ビールに合うと人気の「オイヒイラギの唐揚げ こぼれもり」(490円)、脂がのっている珍魚を使った「はだかいわしの炙り焼き」(590円)、だし醤油をかけて、ガーリックバターと和えて、バゲットと一緒にと、3度楽しめる「ほたるいかが踊る鉄板焼き」(690円)など、つまみの充実を謳う同店ならではの豊富なメニューが揃っている。
酒類は、日本酒に力を入れてライナップ。全国から厳選した銘柄の酒の数々が並ぶ。人気の銘柄「十四代」(60ml:730
円、90ml:990円、180ml:1490円)や、「而今」(60ml:730、円、90ml:990円、180ml:1490円)、「田酒」(60ml:490、円、90ml:690円、180ml:1180円)など日本酒好きにはたまらない銘柄酒が揃う。サイズも、試飲に最適な60ml、色々楽しみたい90ml、じっくり味わう180mlと、3種を用意。寿司にはやはり日本酒、とついつい色々と飲み比べたくなるバリエーションだ。ほかに、ビール、カクテル、ハイボール、ワインなど幅広く揃え、お客さんのあらゆる好みに応える。
「今年の出店店舗は、当店舗を入れて2店舗。今後の出店はペースダウンしていき、既存業態をそれぞれブラッシュアップすることに注力していきたいですね。既存店をより良いものにしていくことで、何かしらの学びが得られ、それが役に立ってくると思うんです」「店舗数も増えてきたので、人材育成のしくみをしっかり作っていきたい。今後の展開は“人ありき“だと思うので」と、これからの同社の方針を語る岡山氏。新たなチャレンジに向き合いながらも、これまでを振り返り、軌道修正をしっかり行う。こうした地に足を着けた日々の努力は、同社のさらなる展開に大きく影響していくに違いない。
店舗データ
店名 | スシイチ 天王洲アイル店 |
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住所 | 東京都品川区東品川2-2-20 天王洲郵船ビル1F |
アクセス | りんかい線天王洲アイル駅より徒歩1分 |
電話 | 03-5769-0810 |
営業時間 | ランチ11:30~14:00(LO13:45)、ディナー16:30~23:00(LO22:00) |
定休日 | 日・祝 |
坪数客数 | 35坪 80席 |
客単価 | ランチ 900円、ディナー 3500円前後 |
運営会社 | 株式会社サードプレイス |
関連リンク | サードプレイス(HP) |