渋谷で個性的な店舗をドミナント展開するNES-IRG(エヌイーエス、東京都渋谷区、代表取締役 山口義成氏)が、NHK放送センターからほど近い、井の頭通りから入った路地、裏渋谷に出店した日本酒バル「Sake Fun ぞっこん。」が1月31日のオープン以来、話題となっている。日本酒に携わる多く人々の知恵や視点を形にしたという同店は、日本酒との出会いの場であり未来に繋ぐステージでもある。
コンクリート打ち放しのモダンなビルの1階店の正面奥、4メートルを超える天井近くまで高さのある日本酒の冷蔵庫が目をひく空間は、中央のロングテーブル席を囲むようにロフト席、掘り下げたテーブル席、オープンキッチンが設けられ、店自体もステージのように仕上げている。日本酒に親しむ場、交流の場として位置づける同店は、日本酒イベント開催も重要なコンテンツとしていることを反映しているからだ。外観同様にモダンなコンクリートの駆体を活かした環境に、アンティークな日本家具や鴨居をはじめとした木材が調和する同店は、先鋭技術と伝統が融合する。まさに、新世代の蔵元も増え、新しい日本酒時代を迎えている今に相応する空気感を放つ。
会社設立から17年、自らが店のオブジェとなるパフォーマンスを行うなど、人が思いもよらないような行動力で伝説的な店、超個性的な店を次々と創出し、アンテナの高い街としての渋谷カルチャーを牽引して来たのが代表の山口氏。そんな豊かな発想力と感性を持つ山口氏の魅力を具現化し、現場を任されているのが営業本部長の久保木秀直氏。彼らが二人三脚で目指すのは渋谷のネクストステージ、カッコいい大人の店創りだ。おいしい会話を楽しむ美味しい場、大人が集まり次世代へ伝えることの出来る価値創りであり、その感性を渋谷にしっかりと根付かせることにある。
そのような想いを形にした同店は、蔵元はもとより日本酒関係者をはじめとした多くの人が店創りから現在進行形で関わっている。多くの視点を持つことで画一的ではない日本酒の魅力を多面的に捉えることができ、情報は深みを増し、日本酒を飲み楽しみながら、多彩な言葉が語る美味しい日本酒に出会える店となるのだ。
同店で味わえる約60種類を揃えた日本酒はレギュラー約40種類、スポット約20種類を置く。有名、人気銘柄からマイナー銘柄などまで全国の蔵元から厳選した銘柄はうんちくではなく、シンプルに旨みにこだわっている。樽生サーバーから注ぐ世界初の「さざなみ清酒スパークリング」(650円)や蔵を継いだ若林真美さんが初めて造った同店でしか飲めない「つきよしの」(500円)。蔵元とコラボレーションしたオリジナルカクテル「スノースカッシュ」(680円)など、蔵元のチャレンジやストーリーも大事にしている。ポーションは基本90mlで価格は480円としているが高額なものは65mlで提供し、発泡酒はボトルで用意している。日本酒リストはフルーティ、香り華やかといったように初心者にもわかりやすい言葉で5タイプに分けている。500円で約60種類揃えるなかから3種類が選べる利き酒飲み比べは人気だ。そのほかに、今月のクラフトビール、自家製サワー、国産ワインなどを揃えている。
料理は旬の素材で造るお造りや煮物など和食を中心とした本日おすすめメニューと、「若鶏の唐揚げ」(680円)のような定番料理に「炊き込みご飯の焼きおにぎり」(2ケ630円)食事などのグランドメニューを用意し、食中酒としての日本酒を楽しむ食スタイルを実感させている。
大衆酒場、鉄板ビストロ、ワインバルなど多種業態を展開する同社は、渋谷をはじめ、銀座の既存エリアや吉祥寺へと今後は積極的に人気飲食エリアへの出店を目指している。また同社では別途、多店舗展開事業として大阪串カツ業態「くし家串猿」ブランドを強化していくという。積極的な事業展開をおこなっていく注目の企業である。
店舗データ
店名 | Sake Fun ぞっこん。 |
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住所 | 東京都渋谷区宇田川町42-9 D1 UDAGAWA1F |
アクセス | JR・私鉄各線・地下鉄 渋谷駅より徒歩9分 |
電話 | 03-3476-1050 |
営業時間 | 月〜水 17:00〜24:00 木金土 17:00〜1:00 日 15:00〜24:00 |
定休日 | 無休 |
坪数客数 | 26坪 55席 |
客単価 | 4500円 |
運営会社 | 株式会社エヌイーエス |
関連リンク | NES-IRG(HP) |
関連リンク | Sake Fun ぞっこん。(FB) |