大衆酒場の激戦区・中野駅北口エリアに、地元密着型オーナーdate氏のプロデュースする「スパイス酒場 パッチギ」が6月12日オープン

中野駅北口から徒歩2分ほどの場所にある中野北口一番街に「スパイス酒場 パッチギ」が6月12日オープンした。同店は中野で30年以上続く老舗焼肉店「李苑」（店主 神埼カレン氏）を、旧店の韓国料理業態を引き継ぐ形で吉利雄太氏（通称date氏）がリニューアルを施したプロデュース店舗である。同店の特徴について、date氏は「中野駅の南口にはスパイスを売りにした店がいくつかありますが、北口ではあまりありません。そこで旧店の韓国料理をベースにしながら、当店では四川やインドネシアのスパイス料理も取り込みました。山椒や唐辛子など、異なる辛さのバリエーションを楽しめるようになっています」と語る。

中野駅北口エリアは、大衆酒場が密集しているため店同士の競争が激しい。そこで、同店ではターゲットを絞った店舗設計による集客を目指している。「当店のメインターゲットは女性客です。そのためメニューも女性にウケる内容にしました。例えば、サムギョプサルをオーダーしようと思っても、通常は2～3人前のボリュームとなっているため頼みづらさがあります。当店では肉と野菜を個別に注文することができて、それぞれ食べたい量だけ注文することが可能です。今まで気軽にサムギョプサルをオーダーできなかった方々が来店する傾向もあります」とdate氏。また店内も開放的で、木目が温かな雰囲気を醸し出している。こうした内観も女性の入りやすさに繋がり、ターゲット通りの集客に成功している一助になっているという。

date氏も説明する通り、「サムギョプサル」は1人前からオーダーすることが可能。「シンプル国産モチ豚」（1人前 390円）、「ガーリックハーブ豚」（1人前 490円）、「オリジナルワイン漬豚」（1人前 490円）、「三食サムギョプサル」（1人前390円）など、女性目線でバリエーション豊富に揃えている。野菜に関しても「1日分の野菜盛」（3人前1290円）や「半日分の野菜盛」（590円）でボリュームを選ぶことが可能だ。また、オーダーが入ってから店内でオリジナルのタレと和える自家製キムチも人気で、「白菜キムチ」（390円）と「春菊キムチ」（790円）、「ミニトマト」（390円）、「盛り合わせ」（790円）の4種類が並ぶ。「今後、メニューのバリエーションは、もっと増やしていく予定です。辛くてクセになる料理を、当店からどんどんと提案していきます」とdate氏は語る。

アルコールに関しては、回遊客が多い中野北口エリアの特徴を押さえたラインナップになっている。date氏も「2軒目、3軒目として選んでもらえるように、飲みやすいものを中心に揃えました。分かりやすくて、入りやすいメニュー構成になっています」と話す。「カールスバーグ」（中ジョッキ 490円）や「角ハイボール」（390円）をはじめ、ワイン、マッコリ、焼酎、ソフトドリンクと幅広く揃えて、来店客のニーズを取り込んでいるだけでなく、薬膳酒もラインナップして女性客に訴求する。消化促進・発汗作用があるという「生姜ジンジャー」（490円）や美肌効果が期待できる「ローズヒップジャスミン」（490円）、疲労回復・強精強壮に良いとされる「ブルーベリーオレンジ」（490円）など。

「今後、もっと人材の採用に力を入れていくつもりです。働きやすい環境を用意することが、サービスの向上に繋がり、最終的に店の売上となって返ってくるでしょう。地域に根付いた店舗にするためにも、お客様はもちろん、働くスタッフも大切にしていきたいですね」とdate氏は語る。地元密着型オーナーとして数々の店舗を人気店に育て上げてきた同氏の手腕が、大衆酒場の激戦区である中野北口エリアで勝ち抜くために「スパイス酒場 パッチギ」でも発揮されるだろう。

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