自家製の造りたてビールが味わえるブルーパブを中央線沿線で出店している麦酒企画(東京都杉並区、創始者・代表取締役 能村夏丘氏)が5店舗目「西荻ビール工房」を西荻窪に3月19日にオープンさせた。コンセプトは脱居酒屋、脱酒場であり、カフェや喫茶店でお茶を楽しむにように気軽にビールブレイクするための憩いの場を目指している。ウィークディには地元民の老若男女が買い物などで賑わい、ウィークエンドには街歩きを楽しむ来街者が多い西荻窪は、多くの商店街があり、個性的な飲食店やショップも多い街として知られる。しかし、通りを一歩入れば閑静な住宅地街となり、穏やかな日常の生活シーンが広がる街でもある。
同店は、そのような西荻窪の北側にあるバス通りの伏見通りに構える。日常に向けた商店や飲食店が連なる地域密着の景色のなかに、エッジの効いた飲食店も点在している。1から3階までが商業スペース、4階からはマンションという複合ビルの1階、角地の好立地。伏見通りに面したテラス席もあり、ウィンドー部分は全面をオープンすることも可能な開放感あふれる環境に仕上げている。天高が4メートルもある空間は、白を基調に木や床材のナチュラルな色が優しく、カフェのような雰囲気で行き交う人の目をひく。そこには、日々の憩いの一杯として気軽に楽しめるビールスタイルを啓蒙し、夜の酒場イメージを払拭したいと考える代表の能村氏の想いがある。買い物の息抜き、散歩の途中にお茶をするように、出来立てのフレッシュなビールを味わい、楽しむスタイルを提案しているのだ。そのため、フルサイズのビールグラスは一般的なパイントグラスではなく、一見、アイスティーやコーヒーを飲んでいるようにも見える、持ち手付きのぽってりとした柔らかいラインの手作り風な可愛いジョッキにこだわったという。
「ウィーストロング」(F690円/H480円)、「コーヒービール」(F590円/H410円)、「ライトブラウン」(F500円/H350円)、「ビターホップペールエール」(F590円/H410円)、「ペールエール」(F530円/H470円)、「ブロンド」(F410円/H290円)、「ホワイトエール」(F590円/H410円)などのタイプを自家醸造するなか、基本5種類を提供する。一見、アイスコーヒーのようなコーヒービールはおすすめ。0%のノンアルコールから1%、3%。5%、8%と、アルコールの度数を選ぶことの出来るフレッシュベースのドリンクもあり、アルコールが飲めなくても楽しめる。ほかには、富士山の麓で醸造する国産ウイスキー「フジハイボール」(530円)、国産ワインなど、造り手の気持ちが伝わる距離のアイテムが揃う。
フードは料理出身のスタッフが加わったことで、メニューも今まで以上に充実させている。「自家製ビールピクルス」(500円)、「自家製おろしドレッシングの本日直送お野菜サラダ」(690円)、「産直お野菜ビールフリット」(590円)といった安心で新鮮な産直野菜料理を揃える。ビール工房の一押しとしては、国産の北海道産春まき小麦、春よ恋100%で焼き上げるブレッドで作る「B.L.T.サンド」(490円)などのホットサンド5種類。ビールに欠かせない「アンチョビポテトフライ」(S510円/L710円)、「フィッシュ&チップス」(920円H620円)なども。
5店舗を出店し、社員は13名でアルバイトを含め30名近い規模となった同社。創立当時は一店、一店、独立開業がゴールイメージであったが、今後は全店の総合力を高め、会社としてのスキルアップを目指すと共に、中央線沿線での出店を続けるという。因みに同店は、大物ミュージシャンを生み出した伝説のライブハウス、西荻窪ロフトの跡地だという。サブカルチャーのマインドが息づく中央線沿線の魅力は深いようだ。
店舗データ
店名 | 西荻ビール工房 |
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住所 | 東京都杉並区西荻北3-25-1 |
アクセス | JR西荻窪駅より徒歩4分 |
電話 | 03-3395-6550 |
営業時間 | 月〜金 17:00〜23:00 土 11:30〜23:00 日祝 11:30〜21:00 |
定休日 | 無休 |
坪数客数 | 33坪・60席 |
客単価 | 2000円 |
運営会社 | 株式会社麦酒企画(びーるきかく) |
関連リンク | 西荻ビール工房(HP) |
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