今年1月、東京・八重洲に誕生した「YAESU海老バル」は、開業以来、産地直送のオマール海老を手づかみで捕って食べられる海老料理専門のイタリアンバルとして人気を得ているが、その2号店となる「KAWASAKI海老バル」が、12月17日アトレ川崎7階レストランフロアにオープンする。新店舗は、既存店の良さはそのままに、新たにタイ(Thai)テイストを加え、更にパワーアップ。経営は「イタリア食堂 カルネヴァール」(川崎、新橋、池袋)や「幸の鳥」(東京八重洲地下街)などを展開している縁尽(東京都中野区、代表:三宅修司氏)。今回の新店舗は、イタリアン×タイという新たな試みではあるが、「海老」というキラーコンテンツを軸に、より魅力的な店づくりを目指す。
タイテイストを加えたことについて、「八重洲店とは当然のことながら客層は異なり、アトレ川崎は女性客も多い。既存店と同じメニューだけにはしたくなかった。タイ料理は女性には人気がありますし、海老を使う料理が多くある。新店舗は、より進化させた形で臨みたかった」と代表の三宅修司氏は語る。新店舗でのメニュー構成は、タイ料理4割、イタリア料理6割。目玉であるオマール海老をはじめ、ソフトシェルシュリンプ、甘海老、ボタン海老や手長海老などおよそ15種類におよぶ海老をふんだんに使い、40種類の海老料理を用意しているという。
既存店で好評の“オマール海老の手掴みキャッチ”も同様に提供されるが、ここにもタイテイストが加えられている。客自身が、オマール海老の入った水槽から好きな海老を選び、素手で捕まえ(素手で捕まえられない場合はマジックハンド使用可能)、その海老をアメリケーノソース、ジェノバソース、ペペロンチーノ、塩レモンと好みの味でオーダーできるパスタ(+400円/150g)と、トムヤンクン味で米粉ヌードル(+400円/150g)、またはグリーンカレー味でタイ米と国産米のブレンドライス(+400円)が注文できる。「活けオマール海老」は、オマール海老(1尾300~500g)を1g=8円の量り売りスタイルとして提供する。客参加型の食のエンターテイメントという要素でワクワク感を味わえるのは新店舗でも健在。ファミリー層も多い川崎の地でも人気になるに違いない。
ランチタイムメニューの基本はオール900円で提供。パスタ4種、ピザ3種、タイヌードル又はライス4種からチョイスが可能で、Aセット(平日は+100円、土日祝日は+300円でミニサラダとドリンク)、またはBセット(平日は+200円、土日祝日+400で、ミニサラダ、ミニデザート、ドリンク)を付けることができる。週末の買い物客が多いアトレ川崎では、土日祝日もリーズナブルなランチは客にとってうれしい限りだ。ディナータイムは、刺身、前菜、サラダ、フリット、オーブングリルなど盛りだくさんのメニューが揃い、各カテゴリーに海老料理が豊富にラインナップされている。
ドリンクはワイン、ビール、カクテルまで幅広く取り揃えている。既存店でも人気の「樽生スパークリング」(550円)、自家製の「サングリア」(グラス530円、デキャンタ1380円)も、赤、白、ロゼがあり好みや食事に合わせて選べる。ワインはグラス400円~、ボトル2500円~2900円台をメインに、イタリアをはじめ欧州系、ニューワールド系を揃える。またその大きさに驚く「1リットルシリンダージョッキ入りエビスビール」(1380円)や、「1リットルシリンダージョッキ入りハイボール」(1230円)も、既存店同様にオンメニューしている。これからの年末年始のイベント時には盛り上がること間違いなしだ。
「海老バル業態は今後も広げて行きたいと思っている。ただ展開する際は、既存店とは違う、パワーアップした形でチャレンジしていきたい」と展望を語る三宅氏。「海老」という、日本人にとって不動の人気を誇る食材を軸にしながらも、必ず、進化、バージョンアップした形での展開を志している同氏の次の一手に期待せずにはいられない。
店舗データ
店名 | KAWASAKI海老バル |
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住所 | 神奈川県川崎市川崎区駅前本町26-1 アトレ川崎 7F |
アクセス | JR川崎駅から徒歩1分 |
電話 | 044-272-3933 |
営業時間 | 11時~22時30分(L.O.22時) |
定休日 | 年中無休(アトレ川崎の休館日に準ずる) |
坪数客数 | 40坪 78席 |
客単価 | 昼:1000円、夜:3500円 |
運営会社 | 株式会社 縁尽 |
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