武蔵小杉に2店舗、新丸子に1店舗「イタリアン酒場 NATURA(ナチュラ)」を川崎でドミナント展開し、連日行列覚悟の超繁盛店を運営するナチュラ(神奈川県川崎市、代表取締役:河合倫伸氏)の集合型新店舗「NATURA MARKET(ナチュラ マーケット)」が武蔵小杉駅北口の高架下に5月28日オープンした。同店は、「イタリアン・ビアガーデン・バー・和食・寿司」の5業態が1店舗に集結する、テーマパークスタイルだ。同社にとって新しいチャレンジステージとなる同店で「食の文化が根付く“街のシンボル”を自分の手でつくりたい」と河合氏は話す。
「自分の生まれ育った川崎の街にないものをつくりたい」との思いから、“イタリア料理を知らない人のための店”として「イタリアン酒場 NATURA(ナチュラ)」をオープンした河合氏。弁当の屋台からスタートした3等立地の1号店オープンから8年、客が途絶えた日は1日もなく、4店舗目のオープンを迎えた。同社の魅力といえば、店舗の外にまでもたらす“楽しい食事”。もちろん、新店の「NATURA MARKET(ナチュラ マーケット)」も臨場感と活気に満ち溢れている。
店内は、フードコートのようにそれぞれの店のメニューを好きなように注文できるのではなく、5業態がそれぞれのコンセプトで独立し、同社の圧倒的なパフォーマンスを誇る集合体店舗となり。会計は各々に行なうシステム。個室を完備した「イタリアン」、4リットルのタワーピッチャーがパーティーを盛り上げる「ビアガーデン」、大人が酒を遊ぶ「バー」、原始焼の炭火が迎えてくれる「和食」、ひのきカウンターの「寿司」の中から、入店時にどの店に入るかを客が決める。「寿司」から「バー」へなど、同店舗内でハシゴ酒が可能となっている。これは、河合氏の“win-win”戦略でもある。
5業態それぞれ、ビールメーカーが違うのも面白い。なかには、自分の贔屓するビールメーカーで選ぶ客もいるだろう。同社にとって、初となる「和食」業態では、3.11の震災によって酒蔵のすべてを津波に流され、福島から避難先の山形で酒造りを復活した「岩城壽(いわきことぶき)」を「ハウス日本酒」として応援している。また、良いモノがわかる人のための「寿司」では贅沢にも“錫(すず)の酒器”で、楽しませるこだわりだ。また、ランチタイムには、セットドリンクのハーブティーを持ち帰ることが可能で、ロゴの入ったオリジナルのプラカップを客に持ち歩いてもらうことで宣伝効果も狙っている。
河合氏は、スタッフが「楽しく働くこと」、「働きやすいこと」が大切だと考え、働く環境作りにも力を入れている。結婚、出産を経て、子育てと両立できる環境での再雇用を求める女性社員のために、ランチタイムのみの就業や週休二日制度の導入、「NATURA MARKET(ナチュラ マーケット)」がスタッフにとっての社交場となるように、今後は営業時間を朝まで延長するなどの検討。来年には、この街にない「ケーキとパンとジェラート」の新店構想も膨らんでおり、「川崎にトレーラーハウスでキャンプができるキャンプ場をいつかつくりたい」と、目を輝かせながら河合氏は夢を語ってくれた。川崎の街のシンボルがナチュラとなる日も遠くないだろう。
店舗データ
店名 | NATURA MARKET(ナチュラ マーケット) |
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住所 | 神奈川県川崎市中原区新丸子町964-7 |
アクセス | JR南武線 武蔵小杉駅から徒歩1分 |
電話 | 044-411-6300 |
営業時間 | ランチ 11:30~14:00 ディナー 17:00~24:00 |
定休日 | 月曜日 |
坪数客数 | 110坪 200席 |
客単価 | 4000円台 |
運営会社 | 株式会社ナチュラ |
関連リンク | ナチュラ |