“町のビール屋さん”をコンセプトに、出来立て自家醸造のハンドクラフトビールがその場で飲めるブリューパブ作りを行なっている麦酒企画(東京都杉並区、代表取締役:能村夏丘氏)の4店舗目となる「中野ビール工房」が5月25日オープンした。毎日通えるビール屋さんを目指し、地域に密着したブリューパブ「高円寺麦酒工房」を2010年12月、高円寺の住宅街にオープンしてから4年、4店舗目となる同店は今までよりスタイルもポジションもよりカジュアル感を強めている。サクッ!と気軽に1杯でも飲める0.5軒目使いも目指して、スタンディングスタイルが基本。ビール、フードはすべて500円で、しかもノーチャージと、まさにデイリーユーズの店だ。
街力アップで注目される中野は、今、チェーン系から実力店までの新店が競って出店する、飲食マーケットでも話題の街だ。北口駅前に広がる一角は古くからの商店街としてよく知られる。飲食店が多く立ち並ぶ飲食エリアは縦横に路地が通り、それぞれに特徴を見せる。なかでもコアな通りとして知られる昭和新道商店街は、地元人が足しげく通う個性的な店も多く、また生活道路でもある。同店が構えたのは、その通りからさらに路地に入った行き止まりの場所。黄色い看板とエントランスのウッドデッキが目印だ。
1日おきに仕込みを行なう自家醸造ビールは「ライトブラウン」、「ホワイト」、「ペールエール」、「IPA」、「クリーム」の5種類。常時3種類~5種類を日替わりで揃えている。自家製のほかには「KIRINブラウンマイスター」があり、クラフトファンのみならず手軽で、幅広いビールファンを引きつけている。ビールジョッキのポーションは400ml。
料理は、“すぐ出る!おつまみ”のような手軽な一品「自家製ビールで漬けたピクルス」から、ビールに欠かせない「フィッシュ&チップス」、「パセリソーセージ ザワークラウト添え」や「みそ串カツドッグ」といった、ユニークなガッツリ系まで揃う。
スタンディングカウンター、予約専門のテーブル席と小上がり席。そして、ガラス張りとなり、店内から見える醸造タンクが並ぶ自家醸造所まで、素人っぽさを残した手作り感いっぱいの空間。店は従来と同じく、すべて、スタッフたちの手で作り上げている。ブリューパブとしての基本であり、一貫してハンドクラフトにこだわった店である。
同店で4店舗目となるビール工房、実は今までの3店舗では、同じように醸造するビールでありながらも地域により好みは異なるという。同じようであっても志向は地域性、文化性が反映されているのだ。だから能村氏は、どこでも、いつでも同じではなく、流通は一切せず、ここだけで飲むビール、町のビール屋さんであることにこだわり続けるのである。パン屋さんや豆腐屋さんのような、日常生活に密着する店だから、嬉しいことにビールはテイクアウトが出来る。今後もさらに、日本全国の町ごとに一軒、町のビール屋さんを目指すという。
店舗データ
店名 | 中野ビール工房 |
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住所 | 東京都中野区中野5-53-4 昭和新道商店街板塀前 |
アクセス | JR・東京メトロ 中野駅北口より徒歩6分 |
電話 | 03-3385-3301 |
営業時間 | 月~金 18:00~23:30(L.O. F22:30/D23:00) 土日祝 15:00~21:30(L.O. F20:30/D21:00) |
定休日 | 無休 |
坪数客数 | 13.5坪 22席数(スタンディング12名、テーブル10席) |
客単価 | 2000円 |
運営会社 | 株式会社 麦酒企画 |
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