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長崎直送鮮魚×日本酒の一軒家風バル「神田GOTARU(ゴタル)」が都会の真ん中に2013年10月16日オープン

和モダンな雰囲気が漂う外観。店頭にはお勧めの日本酒の瓶や、長崎県を紹介する様々なものが並ぶ
ウッディ調の落ち着いた店内は、カウンター席とテーブル席がある
長崎・松浦漁港から直送される新鮮な魚。その新鮮さがわかる定番の「特選お刺身盛り合わせ」は人気のメニュー
ブランド鯖の美味しさが楽しめる「長崎ハーブ鯖の刺身」
チームワーク抜群、店長の市瀬賢治氏(手前)、スタッフぞえさん(奥左)とまーちゃんさん(奥右)

(取材=玉井 由希子)


神田駅東口の周辺は商業地であり、オフィスビルや商店が多く見られ、その昔は紺屋(染色業者)が多かったことから紺屋町という町名が残る。その紺屋町の一角に、シックでモダンな黒い壁が目を引くファサードの一軒家風バル「神田GOTARU」が昨年10月16日オープンした。長崎在住の同店オーナーが、東京で長崎の新鮮で美味しい魚を食べてもらいたいとの想いで、知り合いだった佐世保出身、在京8年の市瀬賢治氏に飲食店開店の話を持ち掛けたのが昨年初頭のこと。市瀬氏は東京で様々な職業を経験し、飲食店での勤務経験もあったことから、今回同店舗の開業に伴い店長の任に就いた。郷土長崎の食、特に魚介類の美味しさを東京の人達に伝えたいという想いは、オーナーと同じく市瀬氏も、長くなる東京生活の中で常に思っていたという。長崎・松浦漁港から毎日直送される新鮮な魚を使った料理は、オープン直後から瞬く間に評判となり、半年ほど経った今では、地元の人たちをはじめ、近隣のオフィスワーカーに支持される店になっている。

松浦漁港で水揚げされたものが翌日には店に届き、料理となってテーブルに並ぶ。毎回届く魚の種類や数量は生産者に任せているため、同店の料理担当者は届いた魚たちを見てから、その日のメニューを決める。天然ものをはじめ、長崎ハーブ鯖(養殖サバのブランド名)という、「長崎さば生産グループ」が5年ほど前から共同開発し生産している養殖魚も定番で届く魚だ。このハーブ鯖は、名前の通り、飼料にナツメグ、オレガノ、シナモン、ジンジャーなどの西洋ハーブを混ぜ、育てている。そのため、生臭さがなく、血合いの色がきれいで、刺身にも最適だという。「鯖が苦手な人も食べられるんですよ。本当に美味しいのでお客さんには必ずお勧めしています」と話す市瀬氏。都内ではなかなかお目にかかれない長崎の新たな美味しさを、甘さと旨味が特徴のトロミがある九州さしみ醤油と共に味わえる。

ランチメニューには近隣のオフィスワーカーをターゲットに、日替わりで2種類の定食セットを用意している。取材時は、Aランチ「かんぱち南蛮漬け」(限定6食)と、Bランチ「かんぱちと野菜のカレークリームソース」。これにハーブ鯖塩焼き、小鉢、ご飯、味噌汁、プチデザートが付き980円で提供。ランチタイムで気に入り、夜に再来店する客がほとんどだという。ディナータイムのおすすめは、やはり新鮮な魚の美味しさを堪能できる「特選刺身盛り合わせ」(1880円)。「長崎ハーブ鯖」(980円)は、刺身、炙り、塩焼きとチョイスが可能で人気が高い。また長崎鮮魚の日替わりオススメ料理として、「カンパチのタタキさっぱりポン酢醤油」(800円)など、その日届いた食材次第で毎日替わるメニューも楽しみの一つだ。「日本酒仕込みから揚げ」(580円)は、日本酒の効果で身が柔らかくジューシーさが魅力。魚料理以外では、一番人気の一品。他にパスタやリゾットなども揃い、長崎県産の食材を大いに満喫できる。

ドリンクメニューは、長崎の酒をはじめ全国の酒を厳選してラインナップ。特に日本酒は、発泡系や純米酒などを豊富に揃え、常時25種類前後、1~2週間ごとに替えているという。ポーションは60cc(350円~450円)と180cc(850円~1200円)で、気になる酒をいろいろと試せるよう少量かつリーズナブルな価格で提供している。また、穏やかな香りとスッキリした風味の「梅ヶ枝 吟醸酒(長崎)」(180cc 1100円)や、にごり系や生酒系を、限定酒として季節に合わせ紹介している。その他、長崎県産の果物を使った「すりおろし美人びわ酒」(500円)や、「たっぷり苺酒」(600円)、「たっぷり甘夏」(500円)などの女性好みな果実酒も充実。ワインやビール、焼酎ももちろん揃っている。

「オープンして半年ほど経ちましたが、これからもより多くの方々に長崎の食材の良さを伝えていきたいと思っているんですよ」とにこやかに微笑む若き店長の市瀬氏。客の半数以上がリピーターという人気振りは、料理や食材の美味しさのみならず、同氏の人懐っこい笑顔の接客も理由の一つかもしれない。店名のGOTARU(ごたる)は、長崎弁の「~ごたる」が由来する。「~のような、~的な」という意味を持ち、神田GOTARU=神田みたいな、神田の街に合っている店という願いを込めて付けたという。長崎鮮魚料理をコンセプトにした同店が、下町気質が残る神田っ子に益々愛され、街に馴染んでいくのに時間はかからないだろう。

店舗データ

店名 神田GOTARU
住所 東京都千代田区神田紺屋町6 松本ビル1F

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アクセス JR神田駅東口、南口より徒歩4分
電話 03-3525-4163
営業時間 ランチ :月~金11:30~13:00
ディナー:月~土17:00~23:00
(フード L.O.22:00 ドリンク L.O.22:30)"
定休日
坪数客数 12.47坪、23席
客単価 夜3000円台、昼1000円
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※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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