東急東横線と地下鉄日比谷線の中目黒駅から徒歩5分、山手通り沿いに2013年12月9日、スタイリッシュなアジアンしゃぶしゃぶの店「Xin Xian(シンシャン)」がオープンした。店内はコンクリート打ちっぱなしの壁に、黒のアクセントが効いた都会的な雰囲気。株式会社VEGE-TABLE(べジテーブル 東京都港区、代表取締役社長:山本 卓也氏)が経営するこの店は、7種類のスープで約40種類の野菜が食べられる火鍋の専門店で、「AWkitchen」、「やさい家めい」を運営する渡邉明氏を店舗プロデューサーに、野菜の監修には日本野菜ソムリエ協会シニアソムリエの西村有加氏を迎えている。店の奥には、しゃぶしゃぶ用に薄くスライスされた新鮮な野菜がずらりと並び、客が好きな野菜を好きなだけ食べられるビュッフェスタイルだ。「この店でしか食べられない珍しい野菜もたくさんあります。お客さまに新しい野菜を提案していきたいですね」というのは、この店の総料理長である桑田大輔氏。桑田氏は、渡邉氏が運営する「やさい家めい」に勤務した後にこの店の総料理長となった、いわば野菜のプロである。
この店で提供されるのは一般的な鍋の具である白菜や春菊、しいたけなどだけではない。ブロッコリーとカリフラワーを合わせた「ロマネスコ」や、茎の部分が赤や黄色になるほうれん草のような「スイスチャード」、名前の通りに食べるとマスタードの味がする「マスタードグリーン」、根菜類ではサツマイモに見た目は似ているがシャキシャキとした食感の「ヤーコン」など、見聞きしたことがない野菜の方が多いくらいだ。これらの野菜はいずれも契約農家から直接仕入れた新鮮なもので、野菜が並ぶビュッフェ台には契約農家の顔写真や採れたての野菜の写真が飾ってある。桑田氏が「僕らは畑をよく見に行きます。農家さんと仲良しなので『これはこんな調理法が美味しい』と直接教えてもらうこともありますよ」とうれしそうに語る、まさに生産者の顔が見える店である。
これらの野菜をたっぷり食べることのできるスープは7種類。鶏ガラを6時間煮たベースのダシに昆布を加えた「基本の鶏だし」、韓国の発酵大豆味噌を使い、コクのある辛みが特長の「チゲスープ」、漢方の薬味をふんだんに使い、豆乳を加えた「女性の為の薬膳スープ」など、アジア各国の味を楽しむことができる。基本のメニューは「Xin Xian鍋セット」で、7種類のスープから1種類を選び、新鮮な野菜や魚介類、麺類が食べ放題、さらに〆のおじやとデザートが付いて2380円だ。この他、オプションとして各種ブランド肉、水餃子、つくねやつみれも用意している。タレは3種類、薬味は20種類以上あり、味の組み合わせは無限にありそうだ。
中目黒という地域性のためか、現在のところ来店客は近隣に住む人や勤務する人が多く、週末は家族連れが訪れるという。「この店でしか食べられないような野菜もあるので、遠方からのお客さまも呼べるようにしたい」という桑田氏。運営会社によれば、この業態を関東圏内に増やしていきたいとしており、珍しくて美味しい野菜たちと共にこの店も広がりを見せそうだ。
店舗データ
店名 | Xin Xian(シンシャン) |
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住所 | 東京都目黒区青葉台1-30-10 目黒韓国会館ビル1F |
アクセス | 東急東横線、東京メトロ日比谷線 中目黒駅から徒歩5分 |
電話 | 03-6451-2541 |
営業時間 | ランチ 11:30~15:00 (14:00 L.O.) ディナー 17:30~24:00 (22:30 L.O.) |
定休日 | なし |
坪数客数 | 30坪 62席 |
客単価 | ランチ980円、ディナー3800円 |
運営会社 | 株式会社VEGE-TABLE |
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