飲食マーケットを牽引する実力派飲食店が多いと話題の新宿三丁目にまた1軒。2013年11月12日オープンのガッツリ系肉料理「BISTRO BLEU」が加わった。北海道から仕入れるエゾ鹿の料理を看板に、本場スタイルのビストロ料理が楽しめる。腕をふるうのは、印象も豪快な北海道出身の前田真吾シェフ(Qoodlabo クードラボ)。
色も、デザインも煌めくような飲食店の看板が重なる新宿三丁目。地下の店へと誘うかのように、オリーブの木と爽やかなブルーの大きなワイン樽が置かれたウッディで南仏風のおしゃれなエントランスが異彩を放つ「BISTRO BLEU」。扉を開けると、本場フランスの重厚感ある環境ではなく、ナチュラルテイストでカジュアルな空間が広がり、ホッとするような穏やかな空気が迎えてくれる。シェフの前田氏は「料理はガッツリな本場のビストロスタイル。気軽に立ち寄れるアットホームな雰囲気を大事にし、新宿三丁目にありそうでなかった店を目指しました」と話す。本来、ビストロは、近隣に住む人々が賑やかにワインを呑みながら、しっかりと食べる街の食堂・定食屋ポジション。料理も昔ながらのフランス郷土料理や定番的な気取らないものが多い。同店では、高いコース料理も、かしこまった雰囲気もない。あくまでもフランスのご飯屋として毎日食べることの出来るフレンチを目指す、気取りのないバルのようなカジュアルさだ。
料理は「本日のシェフのスペシャリテ」が10種類以上。おすすめは、シェフの出身地でもある北海道から届く、エゾ鹿料理。ビストロ定番の「ステック アッシェ」(1800円)はフランス版のハンバーグで、肉200gにつなぎを一切使わない料理。「心臓と腎臓のグリエ ゴボウと生ハムのソース」(1000円)といった珍しい内蔵料理もある。グランドメニューでは、「北海道産江別黒豚のリエット」(600円)やアルザスのストウブ社ココットを使った「熱々のストウブ料理」、「仔羊ミートソースとほうれん草と半熟卵のラザニア」(1200円)、「北海道産黒豚バラ肉と自家製ソーセージの冬カブのポトフ」(1300円)など、肉に野菜、魚とバランス良く並ぶ。その他にも、メニューに載らない「具材が日々変わる毎日焼く限定数のキッシュ」や「エゾ鹿カレー」がある。「ビストロ料理は、強いて言えばフランスの家庭料理の最上級。ほとんど既製品などは使わずに、丁寧な下ごしらえを怠らず、仕込みにきっちりと手間と時間をかける」と前田シェフ。
そんな料理に合わせるワインは、全てフランス産というこだわりが、ビストロらしさを実感させてくれる。食中として楽しむことを意識して、比較的軽めのタイプを揃えている。グラスワインはスパークリング、白、赤合わせて14種類前後で700円からという充実ぶり。ボトルは50種類以上あり3000円台から。食後酒もあり、チーズに、シェフ自慢のオリジナルデザートを楽しめる。
基本は、きちんと料理と向き合えることを意識したビストロ。深夜まで営業しているので、ディナータイム以外にもワインバル的な使い方や、アフターディナーの場としてもいろいろな場面で気軽に迎えてくれる店作りとなっている。総席数28席中、オープンキッチン前のカウンター席が12席という空間づくりからも、そのカジュアルな空気を実感できる。初めての客であれば、出来る限りシェフやスタッフと至近距離の席をセッティングするような細やかな心使いを見せる、豪快でいて気さくな前田シェフ。訪れる誰をも楽しませてくれるスタンスこそが、新宿三丁目らしさであり、地域に根ざした店となるだろう。
店舗データ
店名 | BISTRO BLEU(ビストロブルー) |
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住所 | 東京都新宿区新宿3-3-9 B1 |
アクセス | 地下鉄新宿3丁目駅C4出口より徒歩1分、JR新宿駅より徒歩6分 |
電話 | 03-5315-4511 |
営業時間 | 火~土 18:00~26:00 日祝 18:00~24:00 |
定休日 | 月 |
坪数客数 | 19坪 28席 |
客単価 | 5000円~6000円 |
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