地下鉄の新宿御苑前駅から徒歩3分。新宿御苑に広がる緑が見える路地の一角に、オレンジ色の外観が目を引くカジュアルイタリアン「comodo kitchen(コモードキッチン)新宿御苑店」が6月10日オープンした。オーナーはグローバルダイニング卒業生の田中陽介氏で、この店は三軒茶屋店に続く2号店である。「オーナーは以前から新宿御苑周辺に店を構えたいと考えていたので、ようやく念願が叶ったようです」というのはこの店の店長、堀智美氏。田中氏はグローバルダイニング時代に「カフェ・ラ・ボエム 新宿御苑店」で店長を務めていた。堀氏も同店に勤務していたことがあり、そこで田中氏と出会った。この店では堀氏とスタッフがキッチンで腕を振るいながら、親しみやすい笑顔で来店客をもてなしている。 この店の料理は、オリジナルのソースやスパイスを使っているのが特徴的だ。中でもイチオシはモチモチした食感が魅力の生パスタ。一見するとイタリアンの定番ジェノベーゼだが実は「しそで作ったジェノベーゼ」(1280円)、「ベーコンとアボカドのアラビアータ~オレンジ香る~」(980円)、ゴルゴンゾーラ入りの濃厚ソース「白いボロネーズ~柚子胡椒添え~」(1280円)、など味と香りを楽しむパスタもあり、ワインと一緒におつまみ感覚で食べてみたい。また、ピリリとオリジナルスパイスの効いた「コモードチキン」(450円)や、トロトロになったチーズをバケットにつけても美味しい「カマンベールチーズのアヒージョ」(780円)、注文を受けてからじっくりと焼き上げる「豚ロースステーキ~ローズマリーの香りで~」(1080円)などがあり、定番の料理にもひと工夫が凝らされている。 ドリンクはまず、目の前でグラスから溢れるほど注いでくれる「comodo名物 あふれるスパークリング」(600円)を注文したい。グラスワイン(650円~)は日替わりの「ワインリレー」といわれる方法でボトルを決めており、来店客がグラスワインの銘柄を選ぶことができる場合もあるという。グランドメニューのワイン(ボトル2800円~)は、白ワインは飲みやすいものを、赤ワインは初心者でもトライしやすいものを中心に揃えている。また、グランドメニューの他、ワインに詳しい人向けリスト(ボトル5000円~)も用意しているので、ちょっと上級のものを飲みたい時にも対応してくれる。 オープンから約2ヶ月、意外にもこの周辺にはオフィスが多く、現在の来店客はビジネスマンやOLが中心。平日のランチや木曜日、金曜日のディナーが最も賑わうそうだが、堀氏は「休日に新宿御苑にやって来るお客様への認知度も上げていきたい」という。店がオープンしたのは6月で、夏場は御苑への来園者は多くないが、秋には御苑内の紅葉を目当てにやって来る人が増えるそうだ。「桜の咲く春やこれからの秋の季節に、遠方の人にもこの店を知ってもらい、御苑の近くならコモードキッチン、と覚えてもらえるようになりたいです」と、堀氏は目標を語った。新宿御苑を訪れる人たちの憩いの場となるのか、今後に注目していきたい。
店舗データ
店名 | comodo kitchen (コモードキッチン) 新宿御苑店 |
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住所 | 東京都新宿区新宿1-3-8 YKB新宿御苑1F |
アクセス | 地下鉄丸ノ内線 新宿御苑前駅より徒歩3分 |
電話 | 03-3350-0663 |
営業時間 | ランチ 11:30~15:00 (L.O.14:30) ディナー 18:00~24:00 (L.O.23:30) |
定休日 | 火曜日 |
坪数客数 | 19坪・43席 |
客単価 | ランチ950円、ディナー3000円 |