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24時間営業の蕎麦屋で日本酒を楽しむ。夜中から朝まで満席が続くリープの新店、蕎麦バー「蕎麦の実」が川崎小川町の一等地に9月15日オープン!

手前「もりそば」580円、奥「本日のてんぷらの盛り合わせ 竹」(980円)
左「みょうがの土佐酢漬け」、中央手前「鳥取県産大山地鶏のとり天おろしポン酢」(680円)、奥「燻製卵のポテトサラダ」(480円)
外観はごくふつうの蕎麦屋に見えるが、ドアを開けると一転、「バー」のつくりになっている
左は日本酒の研鑽を積んだ、店長兼統括部長の深川 翼氏

(取材=渡辺 未来)


川崎駅東口を出てすぐの小川町は飲食店が密集するエリアだ。このエリアの入口、大通りに面した角の一等地に24時間営業の蕎麦屋「蕎麦の実」が9月15日にオープンし繁盛している。特に夜21時から朝5~6時くらいまでの時間帯は連日満席が続く盛況ぶりだ。食事処としてだけでなく飲み屋として利用する客も多いのが特徴。経営はリープ。川崎エリアでバーやレストラン、お好み焼き店など7店舗を運営している会社の新業態だ。

なぜ蕎麦屋なのかと尋ねると、「きっかけは日本酒を広めたいと思ったこと。また、都内では女性の間でも日本酒が浸透しつつあるが、川崎ではまだまだ浸透度が低いと思う。若い女性にもっと美味しい日本酒を知って欲しい。そもそも江戸時代の人々は蕎麦屋で酒を飲んでいた。いわば居酒屋の原点であり、蕎麦と日本酒は非常に相性がよいもの」と、店長兼統括部長:深川 翼氏は語る。

24時間営業にした理由は、「ジャンルとして世の中にない店をつくりたかった。飲食業に従事してきたが、ナイトワークに携わる人たちが仕事後まともに食べられる飲食店が少ない。ファストフードとしてではなく、おいしい蕎麦を出す店があったら自身も通いたいと思っていた」とのこと。結果、夜22時から朝8時頃まで満席が続く繁盛店となったのだ。

深川氏は21才の時にバーテンダーとしてキャリアをスタートさせた。日本酒を極めたいと思ったきっかけは24才の頃。当時ワインに目覚め、ロスで開かれるワイン会に参加した深川氏。その時に有名なソムリエに「なぜ日本人には日本酒という素晴らしい酒がありながら、ワインなのだ。自国の酒を極めずに、他国の酒を極めるのか?」と言われてハッとした。それから2年間、時間をつくっては日本各地の蔵元を巡り、杜氏と出会いながら学んでいるうちに日本酒の世界に魅了されていったという。巡った蔵元数は100カ所ほど。

フードメニューのメインである蕎麦は、20カ所ほど各地の厨房をみせてもらい学んできた。行き着いたのは信州産蕎麦の石臼挽き蕎麦粉を使ったこだわりの麺。メニューは午前9時から午後5時までをモーニング、ランチタイムは「そばメニュー」(500円)、「そばと親子丼のセット」(800円)を提供。ディナーは「もりそば、かけそば」(580円)、蕎麦のトッピングに単品の天ぷら(150円~)、一品おつまみは普通の居酒屋メニューを最高の食材で提供することをコンセプトにし、出来上がるまでに4日かかる「燻製卵のポテトサラダ」(480円)、鳥取県産大山地鶏のとり天おろしポン酢(680円)、糖度+6度の冷やしフルーツトマトなど充実したこだわりの単品メニューを提供する。

ドリンクは「アサヒスーパードライ生ビール」(580円)、蕎麦のビール「日光寒蕎麦酒」(780円)、日本酒は季節の美酒を取り入れながら提供。「水芭蕉」(680円)、「百楽門特別本醸造 冴」(680円)、「久保田 紅寿 純米」(1180円)、「オリジナル和カクテル」(580円)など、どんな酒の好みの人が来店をしても対応出来るようにと、各種焼酎、梅酒、リキュールに至るまで揃えている。

「日本酒を提供するには狭く濃い接客が何よりも大切だと思っている。そして飲食店ではその店のトップと直接話の出来る事が付加価値を感じてもらうために必要である、と自分は思っている。そのためにコンパクトなサイズの店を設定。今後の展望は杜氏が大切に造った酒を徹底的に管理し、お客様へ提供することで、出来上がったそのままの品質で飲んでもらうことを使命にしたい。日本酒の素晴らしさを今後も広めて行きたい」と深川氏は語る。

店舗データ

店名 蕎麦の実(そばのみ)
住所 神奈川県川崎市川崎区小川町2-1 美須ビル1F

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アクセス JR川崎駅より徒歩4分
電話 044-223-3811
営業時間 24時間営業
定休日 無休
坪数客数 9坪・カウンター6席/テーブル席10席
運営会社 株式会社リープ
関連リンク リープ
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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