ヘッドライン

開店前からすでに行列を生む繁盛店へ! 期待のマイクロブルワリー「阿佐谷麦酒道場」が、7月14日オープン!

1階、エントランス正面に並ぶビールの醸造タンクが美味しいビールの証だ
一部設備以外全て手作りの2階席。プロの施行屋にはない、ユニークな工夫の施されたテーブルもある
目の前に緑が広がる癒しの屋上。またひと味、違うビールが味わえる
ビールを注ぐ能村氏。ビール職人としての醍醐味でもある

(取材=西山 登美子)


自家醸造工場のでき立てフレッシュな生ビール(以下、文中に登場するビールは、日本国酒税法上、発泡酒に分類)が飲めると評判となった、「高円寺麦酒工房」から1年半。阿佐谷に誕生した「阿佐谷麦酒道場」は、待望の2号店だ。「高円寺麦酒工房」より、醸造タンクの容量も店舗規模も大きくなり、さらに多くの人を迎えることができるという。2010年12月25日にオープンした、住宅地での自家醸造「高円寺麦酒工房」。ビール作りはもとより、なにもかもが、初めてづくしだったと振り返る、オーナーであり、醸造責任者の能村夏丘氏。個人での自家醸造ビールという、日本ではまだまだ未知数の業態を選んだ能村氏の目標は、なんと「町のビール屋さん」。どこの町にもある豆腐屋さんのように、毎日通えるような、町には欠かせないビール屋さんを目指しているという。 そんな、町のビール屋さんという発想の原点は、栃木県・宇都宮市内にある自家醸造マイクロブルワリーとの出会いだった。大学卒業後、広告代理店の営業マンとなり、大手ビール会社を担当となった能村氏。ビール好きな事もあり、勢力的に仕事をこなす日々であったが「自分らしい一生の生業とは?」との問いから、会社を辞め旅に出たという。前述のブルワリーとの出会いは、美味しいビールを求め、飲みながら日本を廻るうち、ビール醸造への気持ちが傾いてきた時のことだったのだ。そこからの行動は早く、岡山県にある「吉備土手下麦酒醸造」へ弟子入り。ビール作りを学び、町のビール屋としての今日に至る。 元ケーキ屋であったという古い3階建てのビルを改装した「阿佐谷麦酒道場」。1階は醸造タンクが置かれた、工場を見ながら軽く飲めるテーブル席。2階はキッチンがあり、バイキングスタイルの食事ができる。そして3階はなんとうれしい、屋上ビアガーデン。飲み方もいろいろ楽しめるシステムだ。そんな店のほとんどが、能村氏をはじめスタッフで作り上げたという。ビールが手作りであれば、内装も手作りと、コストを抑えての店づくりは、少しでもビールを低価格で提供するためである。肝心のビール作りも機械任せではなく、醸造職人の手と勘で作り上げる。なぜなら、「阿佐谷麦酒道場」は“ビール醸造職人を育てる道場”なのだ。「高円寺麦酒工房」では、能村氏自身が醸造職人であったが、「阿佐谷麦酒道場」では、醸造責任者として後任を育てる経営者の立場に回った。 「阿佐谷麦酒道場」では自家醸造ビールが2~3種類(490円、590円)のほか、能村氏が好きな大手ビール会社「キリンの一番搾り」(390円)、「ブラウンマイスター」(490円)、「ギネス」(590円)と3種類のドラフトビールを用意。そして小瓶の「ハイネケンエクストラコールド」(390円)が味わえる。一見すると矛盾している印象であるが、能村氏は「ビールには100種類以上のスタイルがあります。マイクロブルワリーに向くタイプ、大手ビール会社に向くタイプとそれぞれ違い、その役割も異なります」と話す。そして「単純にクラフトビールを作るのではなく、いろいろなビールを知って欲しいのです」と、そのメニューの意味を解いてくれた。また、「好みを楽しむのが一番、美味しいのです」とも。 フードはバイキングで楽しむでき立てつまみのみ。枝豆、サラダ、唐揚げ、和え物などが、次々と2階のキッチンカウンターに並ぶ。価格は1490円だが、ビールを3杯飲むとなんと990円となる。飲めばお得となる、ビール好きには嬉しい企画だ。「ミックスナッツ」390円などの単品メニューも用意。システムもユニークで、伝票代わりにカードの付いたリボンを首から下げ、最後に清算となる。ビールのみはゴールド、食事付きはピンクと色違いのリボンにより一目で判る仕組みだ。 「自分で作り出したビールを売る喜びはビール職人だからこそ、感じる醍醐味」という能村氏。続けて「ビール職人を生業とした、町のビール屋さんを日本各地に増やすのが使命」と語る。「阿佐谷麦酒道場」は、仕込み容量の限界と仕込み時間もあり、当面は土日祝営業であるが、冬近くにはタンクを増やし、毎日営業を目指している。

店舗データ

店名 阿佐谷麦酒道場
住所 東京都杉並区阿佐谷北1-31-5

 >> GoogleMap見る

アクセス JR阿佐谷駅北口より徒歩5分
電話 03-3336-0606
営業時間 土・日・祝15:00〜21:00
定休日 月曜〜金曜
坪数客数 50坪・100席
客単価 2500円
運営会社 株式会社麦酒企画
関連リンク 阿佐谷麦酒道場(blog)
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

ヘッドライン一覧トップへ

Uber Eats レストランパートナー募集