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「オーバカナル」「モレスク」を仕掛けた福島氏がプロデュース! ライフスタイルに合わせたカフェレストラン「BRASSERIE LE DUC(ブラッセリー ル デュック)」が六本木に2月6日、オープン!

レストランスペースの入口。細長い区画ながら、カフェスペースとレストランとの区分けがされている
レストランスペースでは、テーブルクロスを敷き、しっかりと料理やワインをいただける
ぷりぷりとした食感の「やりいかと野菜のフリット」(1600円)
「自慢の野菜のロースト」(1200円~)。オーダーの時にリクエストがあれば、野菜の組み合わせをどのようにでもアレンジしてくれる

(取材=若山 弥生)


六本木通り沿い、六本木ヒルズ ノースタワー1階にボルドー色のファサードが目を引く「BRASSERIE LE DUC(ブラッセリー ル デュック)」(運営:トヨ・プランニング、代表:和田豊次氏)が2月6日、オープンした。同店は、90年代に「ラ・ビスボッチャ」や原宿の「オーバカナル」で一世を風靡した、当時の副社長 福島直樹氏をプロデューサーに迎えた。福島氏は独立後、白金の「モレスク」、恵比寿のビストロ「ポブイユ」、鉄板を使ったフレンチの「オーギャマンドトキオ」、そして、商業施設では「ザ・コンランショップカフェ」、新宿ルミネ1のイタリアン「テスタ・コーダ」、ルミネ2「モンド・カフェ」、センター北駅「ジェネラルフードガーデン」などを手掛けている。また、最近では、渋谷ヒカリエの立ち飲みバル「ポチ428」を新しくオープンした。オーナーの和田氏は一級建築士で、デザイン、設計、プランニングを担当し、福島氏は店づくりや人など、ソフトの部分と役割分担があり、長年コンビを組んで、人気店をつくり上げてきた。コンセプトは「“東京”を意識したカフェ」で、東京は、日本人が思っている以上に海外から注目されており、刺激あるエネルギッシュな街だという。時代と共に変化をしている東京で、その第一線で働いている人たちをターゲットにした店づくりテーマにした。例えば、予約時間。今までのレストランは18~20時に予約を入れ、21時にはラストオーダーという店が多かったが、大都会で働く人にとって、その時間帯では利用しにくい。同店では、シチュエーションに合わせ、第一線で働く人に使い勝手の良い場所や空間を提供できる飲食店を目指している。「仕事を終えて、ちょっとつまんで、ちょっと飲めるような場所があってもいいのではないか」との想いで、今回はもう一度“カフェ”というものを見直してみた。カフェと言えば、“お茶“が主流だったが、そこを今回は、飲んでつまめるカフェに。そのため大通りに面した入口に、フードのコーナーを設けた。別のシチュエーションでは、急に人数が増えると、レストランでは融通が利きづらい。だがカフェは言い易い雰囲気がある。今回は、レストランと同じクオリティの料理を軽くつまんで飲める、気軽さと使いやすさのある店となっている。内装はパリのカフェやビストロを彷彿とさせる温かみがありながらも、モダンなエッセンスの入った雰囲気を演出している。かっこよく狙いすぎず、あたかも昔からあったような、無意識のうちに、自然と足が向くような店づくりを意識している。細長い区画で、普通なら使いにくそうな形だが、そこを逆手に取り、カウンターを前面に使い、手前はカジュアルなカフェやバルとして、フードや酒も飲めるスペースに。奥は、テーブルクロスを敷いたレストランスペースとした。「居抜きの施設であったことから、無駄をなくして、エコな考え方から自然にこのような形に落ち着いた」と和田氏は言う。料理は、手前のカフェでは、本日のおつまみとして、10種ほどが一皿300円と500円で用意される。「キャロットラペ」や「ブルスケッタ」、そして「ラタトュイユのグラタン」「豚肉と白いんげん豆の煮込み」など、気軽につまめる小皿料理も揃える。その他に、もちろん「サンドイッチ」(650円)、「本日のデザート」として、「エクレア」(450円)や「チーズケーキ」(500円)などが黒板に書かれ、どんなニーズにも対応できるカフェとなっている。レストランスペースは、フレンチの定番のビストロ料理が中心で、「豚肉のパテドカンパーニュ」(1400円)や、「自慢の野菜のロースト」(1200円~)など、一皿にボリュームがあり、何人かでシェアしながら食べることのできるスタイル。ある人はシャンパーニュと野菜料理だけ。ある人はカフェだけ。カップルでの食事や、グループでもわいわいと楽しむことができるような、あらゆるシーンに対応でき、居心地の良い空間と接客サービスを受けられる。ドリンクメニューは、「今日のグラスワイン」として、白の「シャルドネ テッラノブレ」やフランスの赤「メルローペイドック」が500円、「レゼルブ ピノノワール」やイタリアの赤「チロロッソ クラシコスペリオーレ」が700円。また、同じワインのボトルはグラス5杯分の価格で提供され、メニュー表示もわかりやすく記載されている。「料理や酒は大切なツールだが、全てではない」と福島氏は言う。「美味しい店やいいサービスの店と言われるよりも、どんなシーンでも、必ず選択肢に入るような「好き」な店と言われたい。店は生き物で、現場のスタッフやお客様が作りあげていくもので、ポンと作って、ポンとヒットするような店ではなく、長い時間かけて、できあがっていくものだ」と続ける。長く愛される店を多く手掛けているからこその店づくりの原点を見せてくれている、同店の今後に注目したい。

店舗データ

店名 BRASSERIE LE DUC(ブラッセリー ル デュック)
住所 東京都港区六本木6-2-31 六本木ヒルズノースタワー1階

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アクセス 地下鉄六本木駅より徒歩2分
電話 03-6804-5377
営業時間 11:30~24:00
定休日 無休
坪数客数 カフェ26坪、レストラン24坪、テラス40坪・30席(カフェ36席・レストラン44席・テラス50席)
客単価 昼1500円、夜8000円
運営会社 トヨ・プランニング
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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