JR山手線の線路沿い、渋谷駅からすぐの桜ヶ丘に、ニューヨークで大人気のコーヒー、MUD COFFEE日本初上陸店舗として「MUD SPOT 渋谷1」(運営:MUD COFFEE JAPAN)が、1月11日にオープンした。MUD COFFEEとは、ニューヨークのある夫妻がはじめた“MUDTRUCK”と呼ばれる、鮮やかなオレンジ色のストリート・ベンダー(ワゴン型屋台)で販売されるテイクアウトコーヒーのことで、オーガニックの繊細で優しい味わいが人気を呼び、ニューヨーカーの心を掴んだ。すぐに行列のできるコーヒーとして話題となり、今ではカフェもでき、その人気ぶりもすっかり定着している。
今回、日本1号店としてオープンした「MUD SPOT 渋谷1」の代表を務めるのは、ホルモン業態「魅惑の七輪 らんまん」や「フライドチキンとレモンサワーの店 らんまん食堂」などの繁盛店を手掛けるハレノヒの高野昌宏氏だ。きっかけは、食肉をメインに扱う輸入業社から「ニューヨークのMUD COFFEEを日本に広めたい」と話を受けたことだったという。そのために、まずはカフェを立ち上げ、そこから“MUD COFFEE”を日本中へ発信しようと提案。前職のn.o.s. productor(ノスプロダクター)時代のノウハウを活かして挑戦しようと、出店を決意したそうだ。その後、ニューヨークに何度も足を運んでは、現地の雰囲気を肌で感じ、日本への出店イメージを膨らませたという。昨年9月に基本合意し11月に契約、年が明けた1月にオープンとなった。
“MUD”とは“泥んこ”という意味で、濃厚なエスプレッソから淹れるコーヒーがその名の由来だそうだ。本場の味をそのまま楽しんでもらうため、カフェメニューはシンプルに「Cafe Americano」(ミニマム320円、スタンダード390円)、「Caffè Latte」(ミニマム340円、スタンダード410円)、「Caffè Mocha」(ミニマム400円、スタンダード470円)の3種のみで、いずれもHOT・ICEのチョイスが可能だ。コーヒー以外では、ビール、ワイン(赤・白)、コカコーラのみを置いている。フードメニューでは、こちらもニューヨークで人気のスイーツ「Junior’s New York Cheese Cake」(380円)がコーヒーとの相性抜群だ。加えて「MUD DOG」(480円)、「Cheese Over MUD DOG」(520円)という2種類のホットドックがあるので、試してみたい。
新しい店舗ながらも、どこか味のある店内には、ソファーとローテーブルが配され、コーヒー片手に寛げる空間が広がる。独りでも落ち着けるようにと、壁側にはカウンター席もあり、本場で売られているMUD COFFEEブランドのTシャツやトレーナーなど、グッズも展示されている。外には屋根つきのウッドテラスもあるため、暖かい季節が待ち遠しい。
今後は、ウーピーパイといったスイーツやフードメニューを充実させ、店舗展開も考えているようだが、ネット通販などeコマース事業への展開も視野に入れている。また、MUD COFFEE事業以外にも、うどん・唐揚げ業態の新規出店がすでに決まっているという。さらに、近い将来ニューヨークへの出店も実現させたいと、海外進出についても熱く語ってくれた。常にアイデアに溢れ、斬新な発想で飲食業に挑む高野氏。その躍進は、ますます加速しそうな予感がある。今後の同氏に、さらなる期待を寄せたい。
店舗データ
店名 | MUD SPOT 渋谷1 |
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住所 | 東京都渋谷区桜丘町3-1 |
アクセス | JR渋谷駅より徒歩4分 |
電話 | 03-3770-5656 |
営業時間 | 11:00〜23:00 |
定休日 | 無休 |
坪数客数 | 23坪・35席(テラス含む) |
客単価 | 500円 |
運営会社 | MUD COFFEE JAPAN |