飲食店・レストランの“トレンド”を配信するフードビジネスニュースサイト「フードスタジアム」

ヘッドライン

11月18日、音楽プロデューサーの小林 武史氏・大沢 伸一氏や各界を代表するクリエイターたちによる新商業施設「代々木VILLAGE by kurkku」がオープン!「イル・ギオットーネ」笹島シェフがフードプロデュースしたレストラン「code kurkku(コードクルック)」も施設内に同時オープン!

商業施設とは思えない緑あふれる自然と一体化した「代々木VILLAGE by kurkku」は、代々木駅からすぐ
なんと施設内の壁面にもフレッシュなグリーンが。吹き抜けで開放感があり、大きな窓からは個性的な庭が望める
落ち着いた色調の内装は、まさに大人向き。昼と夜ではまったく違う印象を受ける使い勝手のよいレストラン
その時々の旬の食材をふんだんに使ったパスタ。この日は、九条ねぎと白子をロングパスタにあわせて

(取材=小野 茜)


代々木駅から徒歩1分、日本を代表する各界のクリエイターたちが才能を集結させた新商業施設「代々木VILLAGE by kurkku」が11月18日、オープンを迎えた。代々木ゼミナール本部校の旧校舎跡地にできた634坪に建設された同施設だが、運営・コンセプトプロデュースを手掛けたのは音楽プロデューサー小林 武史氏が代表を務めるクルックだ。「代々木の街が変わったら…」という小林氏の想いからこのプロジェクトに着手し、「環境やサステナブルを意識しつつも、大人が本気で楽しめるような“面白さ”や“グルーヴ感”のある場所」を創造しようと、取り組んだという。そして今回、小林氏とともに総合プロデューサーとして参画したのは、音楽プロデューサーである大沢 伸一氏。小林氏と施設全体の基本設計を行なうとともに、音楽界を代表する2人ゆえ、音響設備や質の高い“音”を体感できる贅沢なMUSIC BARなども計画した。そしてこの2人のビジョンに賛同した各界の才能が集結した。 まず、施設のトータルデザインディレクションとメインレストラン「code kurkku」のインテリアデザインを担当したのは、ユニクロ海外旗艦店(NY、パリ、ロンドン)や「DEAN&DELUCA」(六本木・名古屋他)、「ピエール・エルメ・パリ青山」などをデザインした、世界を舞台に活躍するワンダーウォール片山 正通氏。空間を贅沢に使った、機能性に優れたシンプルなデザインだが、大きな窓からは採光が注ぎ、外の景色も目に飛び込んでくる。自然と一体化したナチュラルさがありながらも、素材などのディテールにこだわったリッチさが、クラス感を醸している。その外の景色、施設内の大部分を占める“庭”を創りだしたのが、プラントハンターの西畠 清順氏だ。ここが代々木であることを忘れるほどに、世界中の植物が共存し、個性的な花や緑に溢れている。あえて高層ビルではなく、低い建造物と広い庭を設けたのは、「地を這うように自力で歩む」という“人間臭さ”を表現したかったからだという。 そして今回、“食”のプロデューサーとしてメインレストランを手掛けたのは、京都でもっとも予約の取りにくいと言われているイタリアン「イル・ギオットーネ」のオーナーシェフ笹島 保弘氏だ。これまでプロデュース業のオファーを全て断ってきた笹島氏が、同プロジェクトに参画した理由は何だったのか……?笹島氏が小林氏に出会ったのはap bank fesへの出店がきっかけだった。環境プロジェクトへの融資をはじめ、持続可能な社会を創るための活動をおこなうap bankは、fes会場でも様々な取り組みを行なっている。なかでも笹島氏が衝撃を受けたのがイベントの開催によって排出される“ごみ”の取り扱いについてだ。同fesでは開催中に出たごみを、出店者は14分別することが決められており(来場者は11分別)、資源にならないもの以外はすべてリサイクルに回す。この分別作業が正しく行なわれているか、イベント終了後に運営者が毎日深夜まで全ての“ごみ”を確認し、誤ったものは翌朝返却される。この気の遠くなるような作業を当たり前のように行なう姿に感銘を受けると同時に、食材という“限りある資源”を扱う自分の世界でも、同じ意識が必要だと強く感じたようだ。その小林氏の本気度を肌で感じ、自身も参画することで何か貢献できればと、同店のプロデュースを快諾したという。 厨房設備などの調理環境はすべて笹島氏が取り決め、スタッフも「イル・ギオットーネ」各店からシフト制で集まっている。料理は“オーガニックイタリアン”をテーマに、安全で安心できる信頼を寄せた食材を用い、“素材感”が伝わるよう、食材毎に火入れ方法を変えるなど、丁寧な仕事で記憶に残る「食材が主役」の料理を提供する。ランチは「パスタ・リゾットランチ」(1200円)、「ワンプレートランチ」(1800円)、コースは皿数により3500円・5000円の2本立て。一方、ディナーはコースのみで5000円・7500円に加え、「季節の特選食材を使った、シェフおまかせコース」(10000円)から選べる。 各界のクリエイターたちが互いに刺激し合い、地球環境を意識したサステナブルな活動を営むなかから生まれた「代々木VILLAGE by kurkku」。施設内には他にもベーカリーや居酒屋、コーヒースタンドやフレッシュジュースなどを提供する飲食店や、地球に優しい旅を提案する旅行会社、洋書店、ギャラリー、アパレル、ボディセラピー、グリーンデスクなど11店舗が揃っている。様々な発想と創造力が集結した「代々木VILLAGE by kurkku」が、今後どのような形で発展していくのか、期待をしつつ注目していきたいと思う。

店舗データ

店名 code kurkku(コードクルック)
住所 東京都渋谷区代々木1-28-9

 >> GoogleMap見る

アクセス JR・地下鉄 代々木駅より徒歩1分
電話 03-6300-5231
営業時間 ランチ11:00~16:00(14:30L.O.)
ディナー 18:00~24:00(23:00L.O.)
定休日 不定休
坪数客数 38席
客単価 昼2000円、夜8000円
運営会社 株式会社クルック
関連リンク 代々木VILLAGE by kurkku
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

ヘッドライン一覧トップへ

Uber Eats レストランパートナー募集
Copyright © 2014 FOOD STADIUM INC. All Rights Reserved.