株式会社瀬戸内しまなみリーディング(高知県居今治市、代表取締役、山内穣氏)経営、有限会社テイスティーズ(香川県高松市、代表取締役・水谷健治氏)運営で、四国の郷土料理を集結させた「四国味遍路88屋(はちはちや)」が10月1日、六本木にオープンした。店舗デザインは、愛媛では有名なデザイン会社、株式会社×4企画工房(バツフォー)の山下勝実氏によるもので、愛媛の船板貼りの看板や、木彫り拭き漆仕上のドアハンドル、虎竹の簾や緑台、染色和紙作家による藍や柿渋染めの壁紙など、内装のパーツひとつひとつに、四国産の素材や伝統工芸を使用する徹底ぶり。メニューは、讃岐うどんや土佐カツオ、伊予のじゃこ天入りで、愛媛みかんドレッシングの「お四国88サラダ」(880円)、「茄子のタタキ・よさこい風」(780円)、鯛一匹から2人前しか取れず一日数皿限定の「カリカリ鯛皮のさくさく」(580円)、魚にストレスのない収獲法で味にも違いがあるという「中川名人手釣りあおりイカのお刺身」(780円)、その場で仕上げる「本鰹の藁焼きタタキ」(1,280円)、四万十の「青さのりの天ぷら磯の香揚げ」(780円)など、四国全域の郷土料理をたっぷりと揃える。ドリンクも「道後ビール」という地ビールや、すだちやヤマモモといった、四国産直素材のオリジナルカクテルに、愛媛の凍結酒「長期熟成生酒銀河鉄道」(250ml・6,800円)など選りすぐりの四国の地酒を10種、焼酎は30種揃え、丼に入れて豪快に提供する「どんぶり焼酎」(1,980円)なども、ここのオリジナルで名物となりそうだ。ランチも、本場から毎日直送される「手打ち讃岐うどんのぶっかけ」(680円)から、「しまなみの鯛飯定食」(1,380円)、数量限定の四国産直小皿盛「島四国定食」(980円)などが人気で、連日賑わっている。店頭では、四国名産の食品や器などを販売し、店でだけでなく自宅でも四国の伝統や文化を味わって欲しいと物販も実施し、店で実際に食べて気に入った調味料などを帰りに求める客も多いという。同店を企画した仕掛け人で、フードコーデネイターでもある水谷氏は、「四国ではお遍路さんを、接待の心で温かくもてなすという人情や風習があります。東京の都心で、まるで四国に旅したような感覚をゆっくり味わってもらい、自然や文化食豊かな四国の魅力を伝えていきたい」と語る。高知出身の株式会社ダイヤモンドダイニング、松村厚久社長も、土佐料理の店を今月2店舗同時オープンさせ、計10店舗つくると発表したばかりだが、同店も都内10店舗の出店を目標にしたいといい、四国料理が都内に広がりそうな気運だ。
店舗データ
店名 | 四国味遍路 88屋(はちはちや) |
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住所 | 東京都港区六本木7-4-5 六本木稲垣ビル1F |
電話 | 03-3479-5788 |
営業時間 | ランチ11:30~15:00(L.O.14:40) 月~土17:30~24:00(L.O.23:00) 日・祝11:30~22:00(L.O.21:00) |
定休日 | なし |
坪数客数 | 52席(カウンター10席、個室1室) |
運営会社 | 有限会社テイスティーズ |
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