「恵比寿横丁」「有楽町産直飲食街」など数多くの横丁をプロデュースしてきた浜倉好宣氏が、今度は都心から少し離れた聖蹟桜ヶ丘高架下に牛、豚、鶏、餃子の肉系酒場4店舗を集積した「聖蹟桜ヶ丘ミートセンター」をプロデュースし、4月28日にオープンする。聖蹟桜ヶ丘駅の東高架下は、かつては京王電鉄の倉庫として使用されていたスペース。高架下再生プロジェクトとして、この倉庫跡約50坪のスペースを4区画に分割し、4店舗の肉業態が集積された「聖蹟桜ヶ丘ミートセンター」として生まれ変わる。ガード下の路面に4店舗が横並びとなるため、これまでに浜倉氏が手掛けてきた昔ながらの飲み屋街を髣髴とさせる横丁スタイルとは少し趣が異なるが、古き良き時代における商店街の肉屋の軒先で飲んでいるような風情を醸す雰囲気につくり上げた。メンチカツに、もつ煮込み、餃子から山賊焼きまでが楽しめる4つの肉業態がひしめき合い、狭い空間で片寄せあって飲む大衆酒場スタイルはそのままに、ベッドタウンとして多くの人に親しまれる聖蹟桜ヶ丘駅前に新風を吹き込む。 今回出店するのは、(1)函館の小澤牧場の大沼牛を使用した牛肉業態の「牛酒場・牛○(ギュウマル)」、(2)豚のホルモン、ドリンクなど全品が380円均一の豚ホルモン専門店「豚や三八」、(3)餃子の餡に花巻産白金豚を贅沢に使用したジューシーな旨みたっぷりの餃子専門店「肉汁餃子製作所」、(4)信州黄金シャモの料理と、100%長野県産そば粉を使用したそばで締めくくる鶏肉とそば業態の「信州 神鶏」である。それぞれのメニューは、メイン食材を中心としたラインナップとなっており、持ち帰り用に「ビーフシチュー」や「牛テッちゃん鍋」、「もつ煮込み」に「焼き・生餃子」、「山賊焼き」と手の込んだメニューが揃っているのも魅力のひとつ。 駅直結の京王聖蹟桜ヶ丘ショッピングセンターに隣接しており、そのほとんどが周辺住民の利用。初の郊外型店舗となるため客のTPOに呼応して、昼は主婦層をターゲットに唐揚げや、もつ煮込みといった中食の他、簡単に調理ができる味付け肉などの物販を行い、夜は居酒屋業態となる二毛作スタイルを採用することで、日々の暮らしに密着した新たな横丁スタイルを発信していく。 今回は震災の影響もあり、オープンの際には必ず実施しているちんどん屋を招いての街頭宣伝も自粛となっている。「街を盛り上げ、活性化に一役買うためにもショッピングセンターの催事等には積極的に参加をして定期的にイベントを行なっていく」と浜倉氏。オープン後も、同施設の全体企画などは、浜倉総研が事務局としてサポートしていく。 長引くデフレ不況に震災による自粛が重なり、打撃を受ける外食産業であるが、早めに帰宅して自宅近くで飲むスタイルや、休日に家族で楽しむといった新たな使い方ができるため、横丁には様々な可能性が秘められているようだ。食材や惣菜などの販売が夜の入店につながっていくのか今後も注目していきたい。
店舗データ
店名 | 聖蹟桜ヶ丘ミートセンター |
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住所 | 東京都多摩市関戸2-41-1 聖蹟桜ヶ丘ショッピングセンター高架下店舗 |
アクセス | 京王線 聖蹟桜ヶ丘駅よりすぐ |
電話 | 店舗により異なる |
営業時間 | ランチ11:30~14:00、ディナー 17:00~23:00 テイクアウト11:00~23:00 |
定休日 | 無休 |
坪数客数 | 各12.5坪・35席 |
運営会社 | 株式会社浜倉総研 |
関連リンク | 株式会社浜倉的商店製作所 |
関連リンク | 有楽町産直飲食街 |
関連リンク | 新橋ワールドミートセンター |
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