気軽にワインの飲める「がぶ飲み系」のワインバーが都心には増えつつあるが、住宅街にはまだまだ少ない。“会社帰りに家の近くでワインを”というコンセプトで連日人気の「ワイン食堂 久(きゅう)」は、京王線 笹塚駅から徒歩7分の住宅街角地にあり、3月1日にオープンしたばかり。 この店を経営するのは久田浩二氏で、元は上野、八丁堀にて人気を博していたワインバー「tamaya」の出身である。“安くうまく肩肘張らず”をコンセプトに、同氏は「4000円のワインを1本飲むなら、2000円のワインを2本飲んで欲しい」と語る。そして、多くの方に喜んでいただきたいと客単価を低めの設定としている。席数はカウンターを含め30席。ワイン棚を仕切りにした半個室もあり、空間をうまく使い、ゆったりと寛げる家庭的な雰囲気としている。 オーナーの久田氏がソムリエでもあることから、ワインリストには約100種類の銘柄を揃える。イタリア、フランスワインはもちろん、今後注目の日本ワインまで、幅広い客のニーズにも対応できている。店内に所狭しとワインが並び、ボトルにわかりやすく値段が書かれて、客が直接手に取り、選びやすいようにもなっている。また、価格設定もグラスワインは400円から、スパークリングのボトルが1800円からと、まさに「がぶ飲み」系である。 料理のコンセプトは、「ワインに合うもの。そして、安く出すこと」。もちろん、安いからといって、食材に手を抜かない。シェフの出身地である沼津港から、毎日直接届く「沼津港 魚介のカルパッチョ」(800円)や「沼津港 旬の鮮魚のグリル」(780円)が人気だ。今からの季節、日本ワインの「甲州」などとの組み合わせもがぶ飲みにぴったりだ。「骨付き仔羊ロースのにんにく・ローズマリー焼き」も、500円という価格設定が見逃せない。 1ポーションずつのオーダーが可能で、仕事帰りの「おひとりさま」への配慮も欠かさない。 住宅街と商店街が近くにあり、地域密着型を目指している同店。ホスピタリティを持ち合わせたサービスで着々と顧客を増やしている。今後の展開にも注目だ。
店舗データ
店名 | ワイン食堂 久 |
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住所 | 東京都渋谷区幡ヶ谷2-56-1-101 |
アクセス | 京王線 笹塚駅より徒歩7分 |
電話 | 03-3375-7252 |
営業時間 | ランチ 11:30~14:00、ディナー 17:00~24:00 |
定休日 | 月・第3火(月祝の場合は翌火曜休) |
坪数客数 | 15坪・30席 |
客単価 | 3000円 |