昨年8月に発売開始された、サントリー酒類(東京都港区、代表取締役社長:相場康則氏)のノンアルコールビールテイスト飲料「サントリー オールフリー」が新たな市場へ伸長を続けている。発売以降、計画を大きく上回る販売が続き、夏には猛暑で売れすぎのため生産が追いつかない状態に。10月中旬には販売計画の100万ケースを達成する見込みとなったため、当初計画の2倍にあたる200万ケースに上方修正。これまでの武蔵野ビール工場、京都ビール工場に加え、新たに九州熊本工場でも「オールフリー」を生産している。 「オールフリー」は、「アルコールやカロリー、糖質を気にせず、あらゆるシーンで飲んでいただきたい」との思いから、このネーミングを採用。「アルコール度数0.00%」、「カロリーゼロ ※1」、「糖質ゼロ ※2」の“3つのゼロ”を世界で初めて実現し、白を基調としたシンプルで上質感のある洗練されたパッケージは、女性を中心に評判が良い。機能面だけでなく味わいも、厳選した粒選り麦芽を天然水で仕込み、ホップの中でも香り高いアロマホップを使用、一番麦汁だけを贅沢に使うなどにこだわっている。アルコールを生成しない製法を採用しつつ、ビールにできるだけ近い状態に仕上げた。 注いでみると、泡立ちもあり、色もビールそのもの。きめ細かな炭酸でビールとほぼ相違感がない。味はノンカロリーだけあって、さっぱりしている。キリッと辛口タイプというよりはほのかな甘さでまろやかタイプ。麦の味はしっかりしていて、ビール感は充分味わえる仕上がりとなっている。 この「ビール感」は、今までになかった新たな市場へ切り込んでいく。例えば、年間3万3千人の来場がある「ジャパンメモリアルゴルフクラブ」(兵庫県三木市)のレストランでは、40~50種類のドリンクを提供しているが、ほとんどの来場者が車のため、オールフリーのニーズは高い。50~60代男性が中心に訪れるゴルフ場でも、カロリー、糖質ゼロは評判が良いという。そのため、コンペ後のパーティーでは、缶でそのまま提供し、カロリー、糖質ゼロの表示が見えるように提供している。「ビール感」を味わうことができ、4~5本飲む人もいるそうだ。 その他、サービスエリアや、道路沿いのドライバー向け飲食店にも広がっている。またダイエット時でも安心して飲める「カロリーゼロ」「糖質ゼロ」は女性をターゲットにしたカフェでも広がる可能性がある。 ノンアルコールビール飲料の新たな展開として、「サントリー オールフリー」の今後に注目したい。 ※1 栄養表示基準に基づき、100mlあたり5kcal未満を「カロリーゼロ」としています。 ※2 栄養表示基準に基づき、100mlあたり0.5g未満を「糖質ゼロ」としています。
店舗データ
店名 | サントリー酒類株式会社 |
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