肩の力を抜いてカジュアルスタイルでワインとフレンチをベースにした本格料理を楽しめるグリルバー、「富士屋本店グリルバー」が三軒茶屋に登場！

三軒茶屋駅から歩いて3分ほどの好立地に、120種類のワインと60種以上のフードが楽しめる「富士屋本店グリルバー」が8月10日にオープンした。三軒茶屋のシンボル的存在であった釣堀跡地に、渋谷の同一エリアで立ち飲みの「富士屋本店」や「富士屋本店ワインバー」の他、「ピッツェリア アルフォルノ」など6店舗を展開するダイニング富士屋本店の新業態とあって、早くも大盛況の兆しを見せている。
ワインは赤・白・ロゼ・スパークリングなど約120種類を取り揃えており、大手酒屋が経営しているとあってボトルでも1900円からのお手頃価格。フランスやイタリア産以外にも、チリ産、イスラエル産、アルゼンチン産など、各国の味を手頃に楽しめるのが魅力。立ち飲みというカジュアルスタイルながら、ソムリエ常駐のため、好みや料理とのコーディネートによりワインを選んでもらえるとあって、オープンから3ヶ月ほどではあるが高いリピーター率を誇る。料理はフランス料理がベースとなっており、フレンチ経験者の専属シェフが腕を振るうとあって、「サザエとキノコの肝バター焼き」（750円）や「牛ハツの朴葉焼きオニオン味噌ソース」（750円）、パクチーやクレソン等の香菜に甘辛のドレッシングのハーモニーが癖になる味わいのサラダ「香菜ボンバー」（550円）といった、ひと手間加えたメニューが並ぶ。その日に仕入れた食材に応じてメニューが日々変更されるため、頻繁に来店する顧客を飽きさせることがない。また、ワイン以外にビールや焼酎（いずれも500円）なども用意している。
釣堀を再利用したコの字型のカウンターなど、所々に風情を残しながらも清潔感のある温かな雰囲気の店内は、カウンター越しにスタッフとのコミュニケーションが図れるとあって、立ち飲みながら女性一人でもふらっと立ち寄れる。オープンキッチンで調理している姿もライブ的に眺めることができるため、安心して食事が楽しめる。間接照明で照らされ、ゆっくりと時が過ぎ行く同店では、立飲みバーの常識を覆すような3、4時間の滞在客も少なくないという。現在は16時からオープンしているため、ジム帰りの主婦などがちょっとだけ立ち寄ったり、飲みに行く前のウォーミングアップや、2軒目としての利用などさまざま。しっかりとした食事メニューが揃っているため、今後はここのみで満足してもらえるよう12月からはデザートメニューも取り揃え、月商600万円を目指す。
出店に際して、当初はピッツェリアの業態を考えていたそうだが、物件との出合いにより、場所や客層、この辺にはない業態ということで肉をメインとしたグリルバーとなった。今後の展開については、出合った物件のエリアに応じた業態での展開を考慮している。大箱店舗にも魅力を感じているが、人と人との付き合いを大切にしたいという同社の理念に基づき、飽きられることのない店舗展開を目指すという。
専属シェフが本格的に調理し盛りつける料理と世界各国のワインが味わえるにも関わらず、立ち飲みというスタイルにこだわることによって、若い人にも、手頃と感じられる価格帯で、本物が味わえる希少な店。時代は移り変わり、格式や形式を重んじるよりも個人個人が自己流の楽しみ方を大切にしたいと考える人が増えている。
「40代前後の客層を想定していましたが、実際のところ近隣のクリエイターと思しき若い世代が足繁く通ってくれています。三軒茶屋界隈でなかなか食すことのできない本格メニューをカジュアルかつ安価なスタイルで、自分の思い通りに気楽にワインを楽しんでほしいですね」と店長の重松大樹氏は話す。もっと気軽に、緊張も薀蓄も必要なしに食事やワインを楽しめる場所として、三軒茶屋に欠かせない店となっていくのか、今後を見守りたい。

店舗データ