コンブリオ(東京都港区、代表取締役・三上一洋氏)は9月27日、港区虎ノ門に“ダイエット・デトックス・美肌”の3テーマを掲げたお粥専門店「粥TASCAL(タスカル)」をオープンした。店名のTASCAL(タスカル)は、時間や財布、体が“助かる”からもじった造語。
食に興味があり「いつかはお客様の反応が得られる仕事に携わりたい」という思いを実現したいと考えながら製造業に勤しんでいたという代表の三上氏。同社の第1号店として産声を上げた同店出店の経緯は、友人を介して知り合った専務取締役の本間仁志を筆頭に、栄養士資格を持ち、大手コンビニエンスストアで商品開発をしていたというスタッフなど、様々な人との出会いとタイミングが重なったことで実現したものだという。その本間氏の企画による“お粥”に特化したファストフード店の発案により、ジャンクなイメージの強いファストフードを体にもお財布にも優しく、時間節約にもなるヘルシーで魅力あるものに変えていこうという壮大な目標を掲げてスタートを切った。
メニューはまず、お米から1時間30分ほどの時間をかけて炊き上げる3種類のお粥。日本古来より食されている白粥、中国のお粥(香港粥)の二つのお粥を融合させ、オリジナルのお粥を開発。シンプルな白米を使用したプレーン(350円)、プチプチの食感がたまらない玄米(380円)、その時々の美味しい食材を使用した今月のお粥(400円)をラインナップしている。日本でお粥というと、体調不良の時に食べるものというイメージがあるが、そのイメージを払拭する意味でも内容量は好みに応じて300g、400g、500gの3つから選べるようになっており、料金は同一。500gもあれば「お粥は物足りない」と思っている男性にも十分満足してもらえる。また、トッピングには美肌・ダイエット・デトックスに効果があると期待できる21種類ものメニューを揃えた。血中コレステロール抑制が期待できる「ラー油で食べるピリ辛蒸しナス」(150円)や、惣菜として十分食べ応えのある「プリプリエビとブロッコリーの塩炒め」(200円)の他、冷え性の女性の圧倒的な支持を獲得している「体ポカポカ生姜入り挽肉」(170円)などが人気となっている。そして3種のお粥から好きなものを選び、体のケアしたい箇所に合わせてセレクトできるセットメニューもおすすめ。お肌、デトックス、ダイエットのそれぞれに効果の期待できるトッピングが3種も付いて各280円(お粥は別料金)となっている。
不況の昨今にあって、低価格帯のファストフード業態が好調であるが、女性をメインターゲットに見据えたものは見当たらない。忙しく働く女性に、手軽かつスピーディで、健康や美容にピンポイントに配慮した入店しやすいファストフード店を目指すため、店内は清潔感のある白で統一された明るい雰囲気となっている。メインターゲットは25歳~30代の女性としているものの、子供からお年寄りまで安心して食べることのできるお粥であるため、実際の客層は老若男女を問わず非常に幅が広いという。出店に際し、虎ノ門を選んだのは近隣にオフィスが多いことと、コーヒーチェーン店の多さに着目したからだそう。早朝7時30分からオープンしているため、朝食にランチ、夕飯に利用でき、女性はランチを重めにとって夕飯をお粥で軽くしたり、飲み会などがある際にはランチをお粥にして調整するなど、ライフスタイルに合わせて様々な使い方ができるのが嬉しい。
今後の展望については、「まずは1号店を軌道に乗せることが当面の目標ですが、来年度には港区や品川区、中央区といったオフィスの集まるエリアで直営店を5店舗、その翌年には20店舗を展開したいという希望のもと、邁進しています。5店舗を実現した暁にはセントラルキッチンを設ける方向で考慮しています。ただし、お粥に関してはできたてを提供することにこだわりを持って展開していきます。将来的にはフランチャイズ展開を視野に入れ、これまでのファストフードのイメージを覆していきたいと思っています」と三上氏は意気込みを見せた。店内は14坪に12席、客単価は680円で、月商500万円を見込む。
店舗データ
店名 | 粥TASCAL (タスカル) |
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住所 | 東京都港区虎ノ門1-16-2 岩尾ビル1階 |
アクセス | 地下鉄 虎ノ門駅より徒歩2分 |
電話 | 03-3502-3633 |
営業時間 | 月~金7:30~22:30 、土~19:00 |
定休日 | 日曜 |
坪数客数 | 14坪・12席 |
客単価 | 680円 |
運営会社 | 株式会社コンブリオ |