近年、日本でもブームの兆しのあるカジュアルフードがベトナムサンドイッチ“バンミー”(Banh-mi)。バンミーとは、フランスパンにピクルスや香草、各種具材を挟んだサンドイッチのことで、ホットサンドイッチのスタイルで提供するスタイルが一般的。最近では“バンミー専門店”を謳う店も登場してきており、今後、日本においてもさらなる人気の広がりが予想される注目のカジュアルフードだ。そうしたバンミー専門店がまた新たに東京・原宿にオープン。それが「Pacific Sandwich Place」である。同店のオープンは9月1日で、経営はパシフィックスター(東京都港区、会長:森充明氏)。店舗はJR原宿駅竹下口から徒歩1分の好立地にあり、ビルの1~2階を使って営業を行なう。当初は客席を数席設けたテイクアウト店での開業を考えていたが、駅にも近く19坪という現在の物件に決まったことから25席もの客席を設けることに。1階は売り場と5席のカウンター席に、2階は計20席のカウンター席とテーブル席というゆったりした空間に仕上げることでイートインも充実させた。メニューは「本日の日替わり」「ベジタブル」(各単品480円、Aセット700円、Bセット750円)、「チキン」「テリヤキポーク」(各単品500円、Aセット750円、Bセット800円)、「エビ&アボカド」「パテ&チーズ」(各単品550円、Aセット800円、Bセット850円)、「ローストビーフ」(単品750円、Aセット950円、Bセット950円)で構成している。Aセットとはハワイアンポテチとドリンクがセットになったもので、一方、Bセットは生春巻きとドリンクのセットだ。パンはソフトフランスパンを使用し、注文ごとにオーブントースターで焼いてバラエティーな具材を挟んでいく。例えば、一番人気の「エビ&アボカド」はエビ、アボカドの他にパクチー(香菜)、大根とにんじんのピクルス、キュウリが入る。パクチーやピクルスは無料で“大盛り”にもできるサービスを取り入れ、逆に苦手な人には“無し”にも対応。パンの表面はパリッと、中はしっとりとしており、豊富な具材とともにヘルシーなおいしさを堪能できる。卓上などにはスイートチリソース、テリヤキソース、緑のチリソース(辛)、赤のチリソース(激辛)をセットし、お客に自分好みの味わいで楽しんでもらう。バンミーは本場ベトナムだけでなくアメリカでも高い人気を集めており、同店が提供するのはアメリカンスタイルのバンミー。ベトナムのものはパンがやわらかく、逆にアメリカンスタイルのものはパンが固めだ。同店はアメリカンスタイルの食感を採用しつつも、若干ソフトに仕上げることで日本人が親しみやすい食感に仕上げて食べやすさを工夫。現場に立って同店を取り仕切る渡辺青矢氏は、開業前にシアトル、ホノルル、サンディエゴ、ロサンゼルスなどを食べ歩いてアメリカのバンミーを徹底的に研究し、帰国後、試作を重ねた末に現在のバンミーを完成させた。原宿という立地柄、客層は20~30代の若者が多く、女性客が7~8割を占め、目標月商は500万円を想定。「太平洋で一番おいしいサンドイッチを提供したい」との想いを込めて名づけた「Pacific Sandwich Place」。はたして日本にバンミーを根づかせる牽引役となることができるのか? オープンから1ヵ月が経過した現在、おいしそうにバンミーをほお張るお客の笑顔が、その可能性を大いに示唆している。
店舗データ
店名 | Pacific Sandwich Place(パシフィック サンドイッチ プレイス) |
---|---|
住所 | 東京都渋谷区神宮前1-19-14 |
アクセス | JR原宿駅より徒歩1分 |
電話 | 03-6447-0897 |
営業時間 | 9:00~21:00 |
定休日 | 無休 |
坪数客数 | 19坪・25席 |
客単価 | 700円 |
運営会社 | パシフィックスター株式会社 |