焼肉・ホルモン店の「魅惑の七輪 らんまん 丸の内総本山」や「シルバァメタリック☆」などを経営するハレノヒ(東京都目黒区、代表取締役:高野昌宏氏)は7月20日、フライドチキンとレモンサワーの店「らんまん食堂」を恵比寿1丁目五差路交差点近くにオープンした。
これまで焼肉・ホルモン店をブームに先駆けて展開してきた同社が、新たなブームを仕掛けようと注目したのは、大分県の郷土料理「とり天」に端を発し“カラアゲニスト”なる愛称まで登場した唐揚げ人気だ。これまでの唐揚げとはひと味違った、東京発のスパイスにこだわったフライドチキンを提供することを考案し、チキンに必ず添えられるレモンからヒントを得て、フライドチキンとともにレモンサワーをメインに提供するコンセプトに行き着いたという。
メニューの要となる「魔性のフライドチキン」(ハーフサイズ1200円)は、日向鶏の骨付き肉をバターミルクで6時間マリネし、オレガノ・タイム・セイジなど12種類のスパイスにつけて揚げたもので、骨がホロホロとはずれるほど軟らかくてジューシー。仕込み段階で臭みを抜き、味わい深く仕上げるミルクブライン製法という門外不出の製法を編み出したからこそ、“安くて上手い”を成しえたのだとか。また、日向鶏のムネ肉をマリネして揚げ、3種のディップに付けて食べる「チュッパチキン」(5本714円)のほか、懐かしさを誘うナポリタンに生卵を乗せた「生ナポリタン」(819円)、「ササミアボカドわさび」「焼なすのバルサミコ」(各480円)といったバルの雰囲気を醸したメニューも多数揃えている。もうひとつの看板メニューとして和牛のホホ肉を香味野菜やフォン・ドー・ボーで3時間煮込んだ「和牛ホホ肉の赤ワイン煮」(819円)や、「ハチノス煮込み」(714円)など手間を惜しまずに調理された逸品を提供する。ドリンクは、チキンの濃厚な旨味にぴったりの「純レモンサワー」(380円)を筆頭に、レモンスムージーを酎ハイで割った「タカレモンサワー」(480円)、自家製レモンチェロを酎ハイで割った「王様のレモンサワー」(680円)のほか、ビール(400円)、ワイン(グラス480円、ボトル1800円~)などを揃えた。
今回、ビジネス・ショッピング・飲食のすべてが交差する、時代の先を行く流行発信地である場所で挑戦したかったということから恵比寿に出店を決めた。この場所は、もともとは物販向けの物件であったため、初期投資は予算を若干オーバーし、約1800万円かかってしまったものの、なかなか物件の出ないエリアでの路面で新築という好条件が気に入っている。赤と白のストライプ模様の外観が目を引く、パイプいすに床のタイルがどこかノスタルジックな大衆食堂ながら、ほんわかとした雰囲気で思わず長居をしたくなる店を目指しているという。オープン後は当初想定した主力ターゲットのF1層を中心に20~30代の来店が多く、早めに軽めの食事を一人で済ませる人や、2軒目としての利用が多いそうだ。今後は認知度の向上とともに老若男女を問わず人気の高いフライドチキンとレモンサワーを、さまざまな世代に気軽に味わっていただき、長時間滞在してもらえる店を目指す。
今後の展開について代表の高野昌宏氏は、「らんまん食堂に関しては、順調に展開が進めばフランチャイズを視野に入れた業態ですので店舗展開を実施していきたいと考えています。また、既存のホルモン焼店の新規出店も考慮しながら、早ければ年内、遅くとも来年の2月頃までには海外から面白そうな業態を日本へ持ってきたいと考えているところです」と意欲を見せた。
店舗データ
店名 | らんまん食堂 フライドチキンとレモンサワーの店 |
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住所 | 東京都渋谷区恵比寿西1-4-1 内野ビル1F |
アクセス | JR・地下鉄 恵比寿駅より徒歩4分 |
電話 | 03-5489-4129 |
営業時間 | ランチ 11:30~14:30、ディナー 18:00~24:00 |
定休日 | 無休 |
坪数客数 | 10坪・24席 |
客単価 | 3000円 |
運営会社 | 有限会社ハレノヒ |
関連リンク | らんまん |