名古屋市内で人気業態「地鶏坊主」を3店舗、他業態店舗を含めると全部で6店舗展開する坊’s (愛知県名古屋市、代表取締役・加藤大輔氏)が9月13日、念願の東京進出第一号店となる「地鶏坊主 渋谷本店」を渋谷神南にオープンした。客の喜ぶ店作りをシンプルに追求しながら成長を続けてきたという同店は、名古屋ではブランド店として認知されている。しかし、東京では無名からのスタートとなるため、独自のノウハウにより地元名古屋での味と価格をそのまま持ち込むことで、新鮮かつ美味しい地鶏が安価に楽しめることをモットーに幅広い世代に向けてアピールを試みる。落ち着いた内装ながら、元気のいいスタッフにより大衆居酒屋の雰囲気を醸し、活気ある店を目指す。会社帰りに1人でも気軽に立ち寄れるカウンター席を設け、同僚や上司と語り合えるテーブル席や掘りごたつ席の他、少数から大人数まで対応可能な個室を用意している。メニューは店名でもうたっている通り、名古屋コーチンと奥三河鶏をメインとした地鶏料理の数々をさまざまなスタイルで提案する。同店が“四大名物”と銘打ったその1「幻の手こねつくね串」(262円)は、岩塩・秘伝のタレなど18種のバリエーションを取り揃えた様々な味のつくねが楽しめる一品。また、新・名古屋名物として発信したいその2「名古屋コーチンまぶし飯」(1029円)は、名古屋名物のひつまぶしを地鶏バージョンにしたヘルシーかつカロリーを抑えた人気メニューとなっている。さらに、備長炭で豪快に焼き上げた歯ごたえ抜群のその3「名古屋コーチンの炭火焼」(819円)に加え、牛骨を5時間かけて煮込んだ出汁を使用した九州人も納得の絶品その4「牛もつ鍋」(1029円)をラインナップ。サラダやしめのご飯ものにも徹底して地鶏を使用したメニューを満載し、渋谷本店のオープンに際し、東京のみでの展開となる「名古屋コーチン首皮チップ」や「名古屋コーチン酢味噌」、「名古屋コーチン土手煮」といった新メニューを加えながら、名古屋と変わらぬ味を東京に伝える。ドリンクは老若男女を問わず、さまざまな世代のお客様にご利用いただきたいという思いから、ビールや焼酎、ワインに日本酒、ウイスキーにカクテルに至る170種以上のメニューを取り揃えることで、飲みたいものが無いという状況にならないよう配慮しているという。今回の東京出店は、2003年の坊主グループ第1号店となるお店を名古屋にオープンさせた時から抱いていた夢だったそうで「当初は3年後には東京進出をと考えていました。しかし、価格帯を据え置きにするには、仕入れ業者さんの協力が不可欠でしたので、多少時間がかかりましたが、新鮮な地鶏を東京でも安価に提供することが可能となりました」と代表の加藤氏は話す。物件に関しては1年越しでいろいろなエリアを見て歩いたそうで、当初は浜松町や大門といった港区のオフィス街などを中心に探していたが、若い人ばかりが集うイメージの強かった渋谷が意外とサラリーマンやOLも共存している魅力あるエリアであると感じ、原宿からの通り道ともなる今回の物件に遭遇したことにより出店を決めた。もともと居酒屋であった店舗をスケルトンに近い状態にして内装をすべて新しくし、108席の大きな店舗には、5000万の初期投資を行った。「初期投資を回収しようとは考えておらず、とりあえずは月商1000万を目指します。当社は利益追求型ではなく、顧客満足度に重点を置いているため、成果報酬以上の儲けは考えておりません。これまで、名古屋の方に育てていただいたお礼と感謝の意味を込めて『名古屋 地鶏坊主本店』を最後に名古屋での展開を一旦打ち止めとして東京へ進出しました。今後は来年の3月ぐらいに新宿エリアへの出店を目指しています。10年ぐらいの長いスパンで、東京23区制覇を目標に掲げ、ゆくゆくは全国制覇を成し遂げたいですね」と加藤氏は意欲を見せた。
店舗データ
店名 | 地鶏坊主 渋谷本店 |
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住所 | 東京都渋谷区神南1-11-5 ダイネス壱番館B1F |
アクセス | JR・私鉄・地下鉄 渋谷駅より徒歩3分 |
電話 | 03-3464-7770 |
営業時間 | 17:30~翌1:00 |
定休日 | 不定休 |
坪数客数 | 65坪・108席 |
客単価 | 3500円 |
運営会社 | 有限会社 坊’s |
関連リンク | 地鶏坊主(ぐるなび) |