「元祖鶏ちゃん焼の店 ねじべえ」(直営店15店、FC店6店)、「とうがらし料理 赤ちり亭」(直営店8店、FC店2店)などを展開するインターブレインズ(東京都大田区、代表取締役:平渡淳一氏)は、これまでいくつもの繁盛店を育て上げた実績を踏まえ、いよいよ出店立地の拡大へと乗り出した。従来、同社は京浜東北線や山手線沿いの都心部を中心に出店を重ねてきたが、この度、7月17日に初の西東京側中央線沿いに「元祖鶏ちゃん焼の店 ねじべえ 西荻窪店」を出店。いままで繁華街やビジネス街など商圏人口の多い場所に出店して築いた知名度の高さを存分に生かし、今後は住宅地などの小商圏にも積極的に出店を進めていく意向である。
「ねじべえ」の看板商品は、店名にも掲げる飛騨高山の郷土料理“鶏ちゃん焼”。「鶏ちゃん焼」(1人前580円)は“しお”“醤油”“味噌”の3種の味を揃え、鉄板を乗せた卓上コンロを客席に運んで従業員がその場で調理するシズル感あふれる提供法で高い人気を集めている。具材も鶏モモ肉、キャベツ、長ネギが入り、お好みで別売りのトッピングを加えて食べる自分仕様の食べ方も好評だ。その他、脇を固めるメニューも充実。「元祖手羽先」「氷結鶏」「から揚げ棒串」「鶏天紫蘇ポンズ」(各380円)、「なんこつから揚げ」(430円)といった“鶏メニュー”から、「つけものステーキ」(470円)というオリジナリティあふれるメニュー。さらには、「スタミナやっこ」「激ウマきゅうり赤らぁ油」「激ウマキャベツ塩らぁ油」(各330円)、「ぶっかけ水餃子」(380円)など昨今、大ブームの“食べるラー油メニュー”など魅力の品々が満載だ。
同店の強みは客単価2200~2500円の大衆価格ながら専門性の高い商品を揃えているところ。そして、客席で従業員が調理する「鶏ちゃん焼」を軸にしたお客との距離感の近さ。さらに、平均25~30坪という細部に目が行き届く手頃な大きさの店舗にある。これらの要因は日常利用の常連客を作りやすく、これまでの都心部立地の飲酒客だけでなく、住宅立地のファミリー客利用にも十分に対応できる。例えば、ビジネス街立地の大門本店は24坪・48席で月商720~730万円の手堅い売上を上げており、住宅立地の西荻窪店も28坪・51席で目標月商500~550万円を掲げるなど、確かな手ごたえを感じている。家賃を抑えられる都心部以外での出店は、3年後100店舗の目標に向けて大きな原動力ともなる。今後の展開は現在の主要エリアの1都3県において、まず直営で繁盛店を作り上げ、店長として1年以上務めた希望者に法人会社を作ってもらい、業務委託の形で店を任せるスタイルを導入。こうして働く側のやる気を高め、派手さはないが力強さのある、地域に密着した骨太の繁盛店を作り上げていくのだ。その一方で地方においてはFC展開を図り、地域の特性を隅々まで理解したそのエリアのプロに任せる形で出店、磐石な体制を整えていく。その際も基本的に個人のFC募集は行なわず、法人FCのみに絞って展開を行なっていく予定だ。
同社の店舗展開は国内だけに収まらない。今年3月にはタイのバンコクに「赤ちり亭」を出店。そして、来年2011年4月にはオーストラリアのシドニーに「ねじべえ」の「鶏ちゃん焼」を提供する新ブランドの店をオープンする予定である。タイの店は2012年に完成予定の複合型ショッピングセンター「リトル・トーキョー」の先行オープンエリア一角にあり、現地で日本食レストラン、飲食料品製造・販売を行なう「OISHI GROUP」と組んで展開を図る。現在、タイは“日本ブーム”の真っ只中で、例えばバンコクのショッピングセンターの7割は日本ブランドの商品とも言われている。その影響もあって日本食の人気はかなり高く、本場日本から進出を図る企業も日に日に増えてきている。インターブレインズでは2業態ともメイン商品はそのままに絞ったメニュー構成で営業を行ない、様子を見ながら最善の方法を打ち出していく試算だ。客単価は日本に置き換えると5000円ほどの業態にあたり、若者客がちょっと背伸びして利用する業態と位置づける。そして、成功の確かな感触を掴んだ暁には、さらに積極的な店舗展開を推し進めていく。海外出店も含め3年後100店舗を目指すインターブレインズ。その勢いはいま、止まるところを知らない。
店舗データ
店名 | 元祖鶏ちゃん焼の店 ねじべえ 西荻窪店 |
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住所 | 東京都杉並区西荻窪3-8-9 |
アクセス | JR西荻窪駅より徒歩1分 |
電話 | 03-3734-2330 |
営業時間 | 17:00~翌3:00(L.O.翌2:00) |
定休日 | 無休 |
坪数客数 | 28坪・51席 |
客単価 | 2200~2500円 |
運営会社 | 株式会社インターブレインズ |
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