店内に入れば、根室で使われていたホンモノの漁船が…根室の海の幸がいる水槽に出迎えられる。出される料理にみな驚く。3千円はするかという花咲ガニが780円…1万円はするかという時知鮭が700円台……。旬の食材を、破格の安さで提供している。種明かしは、産直&直接取引。TOKUCHI(東京都港区、代表取締役:平山徳治氏)が培ってきた、北海道“根室”との絆が、客に至福の時を運ぶ。その集大成ともいえる最後の店舗を新宿歌舞伎町に8月24日オープンする。今回で根室食堂の出店は打ち止めとなるらしく、しかも新業態を引っ提げての“根室食堂 完成形”となる。“根室や北海道のみならず、新宿にも、さらなる活性を”と、平山氏の鼻息は荒い。地方の豊かな自然が、東京を活性化する……そんな未来予想図さえ見えてくる。2008年7月渋谷道玄坂にビル1棟丸ごと店舗という斬新な業態で登場した「根室食堂」。同社、平山氏が、2005年ごろから培ってきた根室との太い絆により、その旨さ、その安さで一気に大ブレイク。2009年4月渋谷宮益坂に2号店、6月に新橋店を展開。現在、根室食堂の根室への経済効果は、年間1億円以上となっている。“根室の素晴らしい食材を多くの人に披露したい”という、ひたすらな思いがこの成功の大きな要因となっている。その思いの根底に流れているのは、根室で出会った人々への感謝の気持ちだ。平山氏の話を聞くにつれ、「共生(ともいき)」という言葉が浮ぶ。根室食堂は、客はもちろん取引業者も、店も、働く人も―誰もが幸福だ。そんな平山氏が次に掲げた目標は、年商20億。昨年8月の売上高が4億となっているので、単純計算によれば根室など北海道への経済効果は、5億になる計算だ。今、「地産東消」という言葉をよく聞く。東京都の人口は1,300万人。国民の10人に一人が住むメガ消費地・東京から地方の活性化が出来る!この根室食堂の成功は、驚くべきそして稀有なモデルケースとも言える。地方の物産館などは話題を呼ぶこともあるが、一企業の草の根商いが、これほどまでに効果を打ち出すと誰が思っただろうか。“根室の方においしいものを教えて頂いて、それを大事に伝えているだけ”と同社平山氏、まっすぐ届いたからこその“本当の根室の旨さ”を是非味わって欲しい。根室食堂の代名詞とも言える、花咲ガニはもちろん、秋に向けてのイチオシは、「根室のサンマ」。根室のサンマは、これからの時期、内臓にのっていた脂が移動して、身に脂がのってくる。必要十分、絶妙なころあいとなり極上品へと変わる。なかでも根室ブランド、歯舞漁港の「一本立ちさんま」は、ぜひ生で食べたい超一級品。獲れたてのサンマを船の上で氷詰め、その氷もマイクロアイスという、直径0.1ミリほどの泡のような氷で、サンマを優しく包みこむ。普通の氷詰めだと細かな傷がつくが、マイクロアイスなら、姿も美しい。しかも、通常なら4日以上かかるが、根室食堂は翌日納品を実現するから鮮度は抜群!高級料亭やホテルなどから引き合いのある最高級のブランドサンマを、気軽に食べられるのも、根室食堂ならではの貴重な体験といえよう。今回の新業態は、鉄板焼き。海鮮に、焼肉、ガッツリ食べたい粉ものなども楽しめる。特におススメが北海道で新たに注目を集めている根室ハーフ和牛、脂身が程良く、臭みのないのが特長。和牛とホルスタイン種のイイトコどりした肉なので、ジューシーな上に“肉好き”を満足させる甘みも十分!また新たに、エゾジカも楽しめるようになるとか。フランス料理の店に行けば、かなりの値段となるジビエのひとつ鹿肉。柔らかい赤身でローカロリー、調理するとミネラルの旨味でコクが出る!ぜひ、根室食堂でリーズナブルに試してみたい逸品だ。鉄板料理の“コレは!”というものに使われるのが、歯舞自慢の昆布。昆布を敷いての牡蠣バターはたまらない。根室や羅臼など、30以上もの業者さんから毎日新鮮で、価格の安い海の幸が続々と届くからこそ、その日のメニューがその日に決まるという贅沢さ。通いつめても飽きの来ない、豊富な旬のメニューが、一気に北海道根室の地へ連れてってくれる。新宿店では目の前に漁船や水槽があり、旅行気分も味わえる、そんな“おいしさ”にも出会える場所だ。
店舗データ
店名 | 根室食堂 新宿店 |
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住所 | 東京都歌舞伎町 1-15-5 ビックレモンビル1F |
アクセス | JR新宿駅 東口より徒歩7分、西武新宿線 西武新宿駅より徒歩3分 |
電話 | 03-6228-0339 |
営業時間 | 15:00~23:30(L.O.23:00) |
定休日 | 無休 |
坪数客数 | 70席 |
客単価 | 2800円 |
運営会社 | 株式会社TOKUCHI |
関連リンク | 根室食堂 |