ヘッドライン

六本木「総作料理 薫風」の料理長を勤めた前田朗氏が独立し、新たに「総作料理 日いづる」を5月6日六本木にオープン!飲食業界で話題沸騰の店に

(取材=袴 もな)


六本木交差点近く、ファーストキッチンが入ったビルの地下1階に5月6日オープンした「総作料理 日いづる」は、まだメディアでの紹介がほとんど成されていないにも関わらず、開店早々から連日深夜までいっぱいの客で賑わっている。この店のオーナーシェフ、前田朗氏(1976年生まれ、愛知県出身)は、飲食業界人の間でも人気の店「総作料理 薫風」で8年間料理長を勤めていた人物だ。前田氏は、約2年前から独立を計画し、理想にぴったりの箱を探すため約100軒近くの物件を見回り、やっと現在の店舗に巡り合えたという。そして、前身の店からの温かい応援と支援を得て、長年の夢だった自分の店舗をオープンさせるに至った。前田氏が独立して「日いづる」を六本木にオープンさせるという情報は、飲食業界人の間でも口コミで広がり、「絶好調てっぺん」の吉田将紀氏などが、真っ先に個人のブログで取り上げるなどして、今話題の店として注目を集めている。 地下1階の店舗は、カウンターとテーブル席から成る18坪のこじんまりした造り。「お客様一人一人の食事の進み具合、お酒の飲み方など、一通り自分の目が届くキャパの店舗をずっと探していましたが、ここはほぼ理想に合う間取りだったので、やっと即決できました」と前田氏は語る。前田氏は、同じコース料理でも、それぞれの客のペースに合わせて料理を出すタイミングや、その内容をきめ細やかに変えるという。店のコンセプトは、「実家に帰ってきた“ほっとした感”」で、ピアノラウンジバーだった前店舗を全改装して、緑を多く配し、シンプルだがくつろげる空間を作りあげた。カウンター越しは、料理の工程の一部始終が見られるオープンキッチンになっており、カウンターテーブルに、2つの水槽が置かれ、そこには店の看板娘&息子である熱帯魚の「ひーちゃん」、珍しい白色スッポンの「いづるくん」(2匹合わせて“ひいづる”なのだ…)が飼われている。「ここに来るお客様には、実家に帰ったときに母親に好きな料理を作ってもらう、という感覚で利用してもらいたいんです。なので、メニューはお客のワガママなリクエストに応えられる構成にしました」。 ここの料理は、前身の店の流れを汲みながらも、前田氏の個性が全面に打ち出させれたダイナミックで型破りなものだ。和食をベースにしながらも、メニューには、カレーやオムレツ、シュウマイ、パスタ、リゾットなど何でもありのラインナップで、まさに「総作料理」と言える構成。その1品1品は、すべて丁寧な仕込みと手仕事で作られ、どれも専門なみのクオリティーの高い味わいに仕上がっている。写真の「バブさんの本格チキンカレー煮込み」1000円は、骨付きチキンが、何種類ものスパイスを用いたルーで煮込まれており、パンチの効いた辛さの中に優しい甘さが漂う病みつきになる味。甘さは、玉ねぎとトマトのみで出しているというから驚きだ。このメニュー名は、前田氏の友人のバングラデシュ人“バブさん”直伝のレシピということから命名されたという。カレーには、毎日店で焼き上げる自家製パンがよく合う。また、蒸籠で蒸しあげた「いづるしゅうまい」900円は、黒豚の肩ロースの挽肉、豚の背脂、牛スジなどを粗引きにしたもので、しっかりした食感と肉汁の旨みが楽しめる一品だ。その他、ド迫力な大物料理も店の看板となっており、直径30センチは優にある骨ごと供されるマグロの中落ち(おまかせ料理の1皿)は、骨の間に付いた脂の乗った身を客がスプーンですくって食べるという楽しい演出になっている。次に何が出てくるかわからない楽しさとワクワク感を味わうなら、コース料理がぜひオススメだ。コースは、新鮮な刺身、蒸し料理、肉、魚料理、〆のご飯ものなど合わせて6品の料理が楽しめる「日いづる」コース3800円ほか、5000円、7000円の3種類となっている。料理がテーブルに届く度に客席からは歓声が沸き、まさにここでは“食のワンダーランド”といった楽しさが味わえる。 もちろんお酒の方も、焼酎、日本酒、ワイン、ウィスキーetc、客のワガママに存分に応えてくれる品揃えとなっている。ワインは飲みたい品種のものを告げれば、ボトルに関係なくグラスで1000円から出してもらえる。焼酎では、普段なかなか飲めない「森伊蔵」がグラス売りで980円という太っ腹な価格に。また、自信のある人は、この店の超特大グラスで供されるビールに挑戦してみよう。店で“飲み放題グラス”と呼ばれる、特大の花瓶か水槽か!? と思わせるグラスには優に3リットルのビールが入るという。 現在この店は、前田氏を中心に「薫風」時代からタッグを組んでいた浅井皇男(つねお)氏、松下佳史氏の3人で切り盛りをしている。松下氏とは長年料理の世界で切磋琢磨してきた仲、浅井氏とは地元の高校時代からの同級生ということで、まさに3人は以心伝心の関係だ。この3人の軽妙なトークが、訪れる客をいつも和ませている。「将来的には、浅井と松下もそれぞれが独立して店を持つことが僕の夢です。僕が前の店で育ててもらったように、2人にも成功してもらいたい」と前田氏は熱く語る。

店舗データ

店名 総作料理 日いづる
住所 東京都港区六本木7-14-11 ニイクラビルB1F

 >> GoogleMap見る

アクセス 地下鉄六本木駅より徒歩30秒
電話 03-3403-0607
営業時間 18:00~お客様がいらっしゃるまで
定休日 日・祝
坪数客数 18坪・34席(席数は随時変更可)
客単価 6000円
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

ヘッドライン一覧トップへ

Uber Eats レストランパートナー募集