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大阪の酒販会社直営の「立ち呑み 百姓一揆」が5月10日、北海道・大阪に次いで東京進出第一号となる人形町店をオープン!

(取材=田村真理子)


札幌・大阪・銀座で「ビヤホール 百姓一揆」、「創作料理 ワンベガス」、オーガニックフレンチ「hyaku×amour(ヒャクアムール)」などを展開している百姓一揆(東京都中央区、代表取締役・山本謙吉氏)が5月10日、札幌と大阪に各2店舗を展開する、1000円で大満足をモットーにした「立ち呑み 百姓一揆」を東京・人形町にオープンした。派遣切りや有職率の低下が叫ばれる不況のご時勢に、飲みに行く機会を減らさずを得ないというサラリーマンをメインターゲットに、1000円で満足できる酒と家庭料理を提供する。1階は会社帰りに1人でも気軽に立ち寄れる立ち飲みスペースとし、2階には同僚や上司と語り合えるようテーブル席と女性一人でも安心して飲めるカウンター席を用意した。家庭料理をメインとしたメニューには、一番人気のポテトサラダ(250円)を筆頭に、枝豆(200円)、唐揚げ(350円)、焼きそば(500円)、おにぎり(2個500円)などが並ぶ。日替りで焼き茄子(350円)や厚揚げのみぞれ煮(350円)などといった料理も味わえる。近隣に焼き鳥店が多いこともあり、立ち飲みの定番つまみといえる焼き鳥をあえて置かず、おふくろの味で勝負する。単身生活の若い世代に家庭の味を懐かしんで味わってもらえるよう、厨房を仕切るのは50代以上の母親世代。目指す味はおふくろの味のため、特別な調理人が必要ないとあって、パートタイマーのベテラン主婦が腕をふるう。現在は定番メニュー18種の他、日替りメニューで対応しているが、顧客の要望に応えるかたちで徐々に増やしていく予定。ドリンクに関しては酒販メーカーである強みを最大限に活かし、オリジナル商品の焼酎「百姓一揆(麦)」、「ろくでなし(麦)」、「夢のあとしまつ(芋)」(各300円)や梅酒「悪女の深情け」、「夢一輪」(各350円)を筆頭に、シングルで他店の約1.5倍量を提供している。生ビール「アサヒスーパードライ」(中生350円)についても、ビアホールで使用される中ジョッキで提供する圧倒的なコストパフォーマンスで客を驚かせる。同社は、立ち飲み業態の東京進出に際し、神田、池袋、新宿、新橋などの120にも及ぶ物件を検討した。山本社長が最も重要視したことは、会社帰りのサラリーマンをターゲットにしているため、駅から近いこととオフィスが近隣にあること、そして帰宅途中に外から店内が見渡せる路面であることの3点。今回の人形町店舗は、駅からすぐの路面で居抜き物件であったため条件も良く、初期投資も1000万円程度で済んだ。オープン時には告知やチラシの配布などを行なわなかったが、毎日2回転半から3回転と高い回転率を誇っている。今後の店舗展開については「直営で都内に10店舗を展開したいと思っています。サラリーマンや独身の方をターゲットにした、客層が狭い業態のため、直営店の場合はある程度都心で、駅から近い場所に限られます。確実に収益の出るシステムを作り上げた2~3年後には、フランチャイズ展開を提案したいと思っています」と山本謙吉社長。フランチャイズ展開をする場合は直営と違い、郊外でもベッドタウンでも可能という山本氏。例えば、洋品店や文房具店を営んでいる方に、住居の3分の1を店舗にしてもらうことで昼間は通常の営業、夜は立ち飲みの二毛作営業を提案することも可能であるという。家庭の主婦が料理人となるため、人件費もかからず内装費用もあまりかけずに済むというのがこの業態の強みのようだ。不況下にあって、サラリーマン家庭における父親の月々の小遣い額は厳しいものと予想され、そんな頑張るお父さんにこそ、懐具合を心配することなく息抜きに飲みにきてほしいと考えている。宣伝費などを排除するなどして少しでも客に還元することを第一に考え、目立つ看板と見渡せる路面店で客を取り込み、口コミにより「安くて美味しい店」との認知を広げていきたいとしている同店。景気回復に左右されることなく支持される店となるのか、今後に注目したい。

店舗データ

店名 百姓一揆
住所 東京都中央区日本橋人形町3-4-13

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アクセス 地下鉄人形町駅徒歩1分
電話 03-3669-8277
営業時間 16:00~23:00(L.O.22:30)
定休日 日曜、祝日
坪数客数 15坪・19席〈1階は立ち飲みで10名収容、2階に19席〉
客単価 1300~1500円
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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