ウィルウェイキャリアバンク(本社:台東区上野 代表取締役:金村秀一)は、3月27日より飲食店向けの教育ツール「戦略MG(マネージメントゲーム)-飲食版-研修」のセミナーを開始した。
このプログラムは、製造版として制作された製品を飲食版に改良・改善し作られたものだ。
1996年の文芸春秋で開発者の西氏に対し「創業前年の1980年にMGを体験していなかったら今日のソフトバンクはない」とソフトバンク社長の孫氏は述懐している。
金村氏は、ある勉強会でMGの事を知った。しかもソフトバンクの社内教育として4半期に1回行っているという。「これだ!と思いました。長年、同じような事を学ぶのに大枚払ってセミナーに通ったんですけどね・・・。まぁ、それでMGを知ることができたんですが。」と当時について渋い笑顔で語る。
*** 戦略MG-飲食版-研修 ***
経営の考え方・新しい視点・経営計画・財務損益・経営分析等をすることを目的とした経営シミュレーションプログラムのことを指す。参加者は、時に経営者に時に店長の2つの視点で判断を行いながら飲食店の経営(マネジメント)を行う。1ゲーム6名が定員。
対象者は、経営トップから新入社員まで幅広くに及ぶ。受講者のレベルにより、様々なKIZUKIが得られる効果のあるのが特徴である。KIZUKIとは、ウィルウェイが提唱している学びのポイントの事を指す。
◇KIZUKI 1 自分の財布感覚で会社経営が体感! →経営者意識の芽生え
◇KIZUKI 2 利益・コストの構造がわかる →飲食店経営構造の理解
◇KIZUKI 3 事業計画に基づいた選択と集中、ライバルの撃退!等限られた中での最良の意思決定 →意思決定の訓練
◇KIZUKI 4 お金の流れがどのように財務諸表に現れるかを知る→決算書の見方と分析力の醸成
振り返りを含む1期を3期(3回)行なう、8時間かけてのマネージメントトレーニングゲームである。非常にリアルにできており、誰もが頭を悩ませる仕入れ・メニュー価格の変動や食材が腐る、社員退職など刻一刻と変化する様々なリスクを乗り越えると共に競合店と駆け引きをしながら利益を上げていかないといけない。バーチャルなのか現実なのか・・。
「ここで、失敗するとそこで学びを得、成長し実世界で必ず役に立つようです。現に、自社業態の『横浜天下鳥上野店』は、鳥専門の居酒屋で8年目になりますが、1年前に店長になりたて(半年)の26歳の社員に2カ月に1回のペースで戦略MG研修を受けさせたところ、現在昨年対118%で売上が推移しています。確実に手ごたえがあります。」と金村氏。
実際に今回の研修参加者が2期を終えて振り返り、「楽しい。固定費が意外にかかり、苦戦した。アルバイトをいかに活かすかが今後のポイントだと思う。3期はこの点に注意して臨む。」と発言すると、「回転数か、一人当たりの単価を上げるかのどちらかだよね。」と意見。主体性のある発言が飛び交う。
ただ、ゲームのやり方や決算報告書を書くのに一生懸命だったり、初めての決断に多少動揺しながら進めている参加者がいるのも確かなよう。感想やKIZUKIを気にしていられない。何度か訓練が必要な人もいる。
売上勝敗のポイントは「周りの事を見ながら、どう対応していくか。そして戦略・時間・駆け引きをどうしていくか。」わかってはいるけれど、上手くできない。実世界ではリスクが高すぎてつい安全策をとってしまうと日ごろ感じている方はこのMGに参加してみてはどうか。
【 飲食店戦略MG研修 】
セミナー参加費:21,000円(1日/一人につき)
※4月22日に限り、10,500円で開催
(定員限定につき空きのない場合は、ご了承ください。)
出張セミナー開催:25万円(交通費別/講師一人付)
飲食版戦略MGレンタル :15,000円 1日/1卓/講師無(2回目以降)
セミナー等に関しては、下記「関連リンク」の各項を参照
金村氏は、「収益目的ではなく経営者の社員教育への意識を高めたり、個店の店長が交流少ない中、視野の広い判断ができるようになったり、主体的な考え方を身につけてもらい少しでも実店舗で実行して成果を上げてほしいと考えています。」
今後は、開業セミナーへの導入や成績上位者をHP上に上げて年に1回の好成績者対決も考えている。