名古屋を拠点に、吉本興業所属タレントのキム兄こと木村裕一プロデュースの居酒屋「屋台居酒屋 きむら庵」や巨大水槽があるリゾートテイストのカフェダイニング「Cafe&Dining Canaria」など個性的な業態を運営する株式会社amkユイマール(東京都中央区日本橋・代表取締役社長和泉康成氏)は、10月9日、新宿駅から徒歩1分の新宿NOWAビル5Fにお取り寄せショップを併設した九州料理専門店「九州のお取り寄せキッチン ちかっぱ」をオープンし、東京への進出を果たした。
「ちかっぱ」出店に際して九州の優良食材に徹底してこだわった同社は、今回食材や酒類はすべて自社スタッフが現地に足を運び、直接生産者と交渉しながらルートを開拓。新鮮な野菜や鮮魚、ブランド牛など、その数は100種強にも及ぶ。それらの食材をフル活用し、店では日替わりの鮮魚や馬刺のほか、常時40種のメニューを提供。なかでも力を入れた「蒸ししゃぶしゃぶ」(一人前1580円〜)は、新鮮な野菜を蒸し上げた後、熊本県産プレミアム和牛“和王”や伝説の対馬いのしし、熊本産プレミアム豚“ひごさかえ肥皇”など高品質な肉を軽く蒸し上げ、野菜をくるんで食す渾身の力作。ほかにも、九州の良質なもつを用いた「もつ鍋」(1580円)や熊本名物「辛子蓮根」(730円)、「がめ煮」(730円)、大分名物「とり天」(780円)長崎名物「ハトシ」(680円)など、九州各地の郷土料理が勢揃いする。
「食材により取引先が異なるため、関東近郊で仕入れるのに比べると送料や手配する人件費などのコストは余計に掛かります。しかし現地で仕入れた方が圧倒的によいモノが手に入るうえ、食材も低価格なので、輸送費等を上乗せしても原価率30%には抑えられています」と和泉社長。「今回は開発費にかなりのコストが掛けましたが、都内に3~5店舗の出店が決まればスケールメリットがだせる。既に数店舗の話をいただいているので、できるだけ慎重且つスピーディに店舗展開をしていきたいです」と話す。「ちかっぱ」は、150席という大箱。客単価は4500円で、月売上2500万円を見込む。
今回、同社が相当な開発費をかけ「ちかっぱ」出店に際する食材リサーチを行なったのは、実は今後、新事業として九州専門食材卸を展開していくためであった。
「食べていただければ分かりますが九州の食材は本当にレベルが高い。しかも今回取引を始めた生産者は、東京の飲食店とまだお付き合いの少ないところが多いので、我々が窓口となり九州の食材や文化を東京に広めていきたいと考えてます」(和泉社長)
「生産者の顔が見える店」「産直」など消費者の食に対する意識が高まり、それに併せて地方の優良な食材を欲している店が急増している今、注目度の高い九州食材の仕入れルートを確率した同社には、早速、興味を持った飲食店経営者からの問合が続々と寄せられている。地産東消を盛り上げる起爆剤となるか、今後の動向に注目したい。
店舗データ
店名 | 九州のお取り寄せキッチン ちかっぱ 新宿 |
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住所 | 東京都新宿区新宿3-37-12 新宿NOWAビル5F |
アクセス | JR新宿駅東南口徒歩1分 |
電話 | 03-6380-5346 |
営業時間 | 11:30〜15:00(L.O.14:00)、17:00〜24:00(L.O.23:00) |
定休日 | 無休 |
坪数客数 | 150席・150坪 |
客単価 | 客単価4500円 |
運営会社 | 株式会社 amkユイマール |
関連リンク | 九州のお取り寄せキッチン ちかっぱ 新宿 |
関連リンク | 株式会社 amkユイマール |