魚介系居酒屋「魚金」に続き、ビストロ業態「びすとろUOKIN」でも大ブレイクしている魚金グループが、10月29日、「びすとろUOKIN」の五反田店をオープンさせた。
「びすとろUOKIN」は、新橋、池袋に続く3店舗目で、同社としては19店舗目となる。そのうち12店舗を新橋駅周辺に展開しており、五反田には2001年から出店を開始。この「びすとろUOKIN」も、和食業態の「煮・炊き うおきん」と同じブロックにある。今回は、同社としては珍しい新築物件への出店で、「新橋店がパンク状態だったのと、五反田にはすでに2店舗を展開していたことから、同地への出店を決めた」と、五反田店店長の錦見賢治氏は語る。また、80坪70席という店舗規模も、これまで30坪以下の小規模店を展開してきた同社にとっては異色だ。天井が高く開放感のあるガラス張りの空間にゆったりと配したテーブル席が中心で、立ち飲みスペースは入口付近のわずか3~5名分のみ。中央は大テーブルで、グループ客への対応も可能だ。
メニューは、新橋、池袋店とほぼ同じで、フレンチとイタリアンの融合スタイル。お客のほとんどが注文するという「パテドカンパーニュ」(480円)、「鮮魚のカルパッチョ」(M580円、L780円)などの名物メニューをはじめ、ボリュームたっぷりのサラダやパスタなど約40品を用意する。さらに、カスレやスペアリブなどの「ストウブ」料理(480円~)に加え、五反田店からの新メニューとして「タジン鍋」も導入し、「アクアパッツア」(980円)や「モツの赤ワイン煮込み」(480円)などで提供する。「料理には原価をかけ、その分多くのお客様に来ていただこうというのが当店の方針。なので、お客様には申し訳ないですが平日も2時間半制を徹底しています」と錦見氏は語る。ワインも手頃な価格で、グラス480円~、ボトル2,500円~の価格帯で、フランス産を中心に常時100種類を用意。そのうち約7割をビオワインで揃えるが、ボトルの中心価格帯は3,000円前後とリーズナブルに抑えている。
「びすとろUOKIN」や、新宿「マルゴー」の繁盛ぶりを見ていると、日本でもようやく「ワインは気取らず楽しむもの」という風潮が浸透してきたように思える。ワインの敷居の高さを取っ払い、現代のトレンドである「旨くて安い」を地で行く「びすとろUOKIN」は、“スペインバル”に続くヒットを予感させる“和バル”の牽引役としても注目の存在だ。
店舗データ
店名 | びすとろUOKIN 五反田 |
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住所 | 東京都品川区東五反田2-8-8 |
アクセス | JR五反田駅から徒歩2分 |
電話 | 03-5798-7884 |
営業時間 | 17:00~23:30 |
定休日 | 無休 |
坪数客数 | 80坪・70席(スタンディングあり) |
客単価 | 3,000円 |