赤坂で和食「あんど」を経営するインテント(港区赤坂、代表取締役・佐藤英志氏)は4月10日、旬の走りから名残まで、最高の食材を厳選した本格和食と“鮨屋にない特製鮨”も楽しめる小さな大人の隠れ家「麻布 秀(しゅう)」を麻布十番にオープンした。店内は、職人との対話を楽しめる、オープンキッチンのゆったりとしたカウンター10席をメインに、毎週庭師が手を入れ、四季の移り変わりを繊細に表現する庭を眺められる、一日限定一組までの畳の個室が一室。 食材は、もちろん板長自ら毎朝赴く築地市場のほか、全国各地から、その日の河岸で最高の素材を吟味・厳選して仕入れるため、固定メニューは一切ないが、当日入った逸品を「脂の乗った山口県産ぐじ」「名残河豚の天然白子」「京都丹波の白子筍」など10種ほどを産地と共に一覧で見てもらい、おまかせとは別に、好みの調理法を、リクエストすることもできる。おまかせコースは10,000円からで、「極上A5宮城牛の溶岩焼きのコース」12,000円から、「至福の贅沢コース」は15,000円など、設定以外にももちろん相談可能。 コース内容はもちろん日々に異なるが、全10品以上の中には合間合間に3~4品の、江戸前でも創作でもない独自の特製鮨が出てくるのも特徴。オリジナルのブレンド米を土釜で炊き、一つ一つシャリまで変える、板長のこだわりの鮨は、手のひらサイズの特注のミニ蒸篭を使う「せいろ鮨」、溶岩プレートで焼いた和牛を握る「溶岩握り」など、押し鮨、巻き鮨など無限のバリエーションがあるといい、“鮨屋にはない特製鮨”が同店の名物となっている。 また、特筆すべきは刺身の“氷膳”特注の木箱の中に季節の花をあしらい、上から厚さ約3センチ強の氷板を載せ、氷越しに涼しげに花を眺められるという美しい仕掛けも、同店ならではの趣向。また最初から盛り合わせではなく、刺身と共に付け合せの野菜を一品一品出し、塩ポンズと醤油の2種のどちらかですすめるというこだわりと、丁寧な仕事ぶりも好評だ。 赤坂の佳境亭・服部で16年ほか、和食一筋20年強のベテラン板長、小菅安則氏はきさくでユーモアにもあふれ、彼の腕のみならず、人柄に惹かれて常連になる客も多いという。この不況の折、店選びの条件が、知名度や内装の豪華さではなく、より費用対・味が重視される中、プラス板長の人柄や個性というものも重要なファクター。老舗や名店ひしめく大人の美食の聖地・麻布十番に、味・雰囲気共に上質で、さらに板長の技や個性がキラリと光る、注目の和食の銘店の誕生だ。
店舗データ
店名 | 麻布 秀(しゅう) |
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住所 | 東京都港区麻布十番2-12-8 武田ビル1F |
アクセス | 麻布十番駅 1番出口 徒歩2分 |
電話 | 03-5444-6585 |
営業時間 | 18:00〜23:00(L.O.22:00) |
定休日 | 日・祝 |
坪数客数 | 16席(カウンター10席・個室1室6席) |