東京でもトップクラスの有名店が凌ぎを削る激戦区・西麻布に、9月11日、注目の若手オーナーシェフによる「RISTORANTE CASTELLINA(リストランテ・カステリーナ)」がオープンした。オーナーシェフの大原易裕氏は、1977年大阪府生まれ。辻調理師学校卒業後、自家栽培野菜を使った地産地消イタリアン「ヴィラ・アイーダ」(和歌山)をはじめ、西のイタリアンの巨匠「ポンテベッキオ」(大阪)で3年半修業ののち、渡伊。「ロカンダ・ヴェッキア・パヴィア」(1ツ星)、「アルベルガッチョ・ディ・カステリーナ」(1ツ星)など北イタリアを中心に星付きレストランを巡り、郷土性豊かな本場のイタリアンを肌で学んだ。27歳で帰国ののち、「トラットリア アルコバレーノ」(赤坂)料理長、「リストランテ ヴィオレッタ」(銀座)料理長を歴任し、実力・評判ともに高めてきた。そして今秋、自身の新たなステージとして、イタリアでの修業先を店名に掲げ独立を果たした。身体にやさしい“カッコイイ” イタリアンが大原シェフのモットー。ディナーメニューは、内容おまかせのコースが中心で、基本の5,800円コースでも、アミューズ、前菜3品、プリモ2品、セコンド、ドルチェまで約7皿が供され、お値打ち感の高い内容が味わえる。シェフが必ず食べて欲しいと太鼓判を押すのが、コースにも含まれるスペシャリテの「フォアグラのフラン」。さらに、シェフ渾身の手打ちパスタや、毎日3種類を焼き上げる自家製パンも自信作。また、有機・産直野菜をはじめ、生産者の顔が見える素材選びにこだわり、築地直送の鮮魚や岩手県産岩中豚など、店で使う素材はすべて産地を明確にしている。18時からのアラカルトも前菜・パスタ1,890円、メイン2,625円と明瞭会計にしている。ワインは、グラス1,050円~のほか、約80種類のボトルワインを揃えている。さらに、客席をサービスするのは、「ポンテベッキオ」時代の同僚であるソムリエールの森友紀子氏。若干23歳でソムリエ試験に合格し、元「イル・ギオットーネ」でもサービスを担当するなど、若いながらも経験豊富な彼女の肩のこらないサービスも大きな魅力となっている。ここ最近の景気低迷により飲食店の撤退が相次ぎ、空テナントが目立つといった状況は、西麻布界隈も例外ではない。若きシェフの出店で、エリアの活性化なるか、今後に注目したい。
店舗データ
店名 | RISTORANTE CASTELLINA(リストランテ・カステリーナ) |
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住所 | 東京都港区西麻布1-5-16 |
アクセス | 東京メトロ都営大江戸線・日比谷線「六本木駅」2番出口より徒歩8分 |
電話 | 03-6438-9670 |
営業時間 | ランチ 12:00~14:00 (L.O) ディナー 18:00~25:00 (L.O) |
定休日 | 月・第2火曜 |
坪数客数 | 18坪・16席 |
客単価 | ランチ2,000円 、ディナー8,800円 |
関連リンク | リストランテ・カステリーナ |