古き良き時代の名画座が佇む三軒茶屋駅前の裏通りに、フランスを中心に世界各国から厳選した自然派ワインに合わせて、オリジナルのレシピを開発したフレンチベースの手作り料理を提供する「日仏食堂trois(トロワ)」が3月3日オープンした。店名の「trois(トロワ)」とは、フランス語の“3”を意味する言葉。オープンに当たって中心となったスタッフは代表の空間デザイナー、シェフ、ソムリエールという3月生まれの3名。「偶然3にまつわる数字が多く、ソムリエールの誕生日である3月3日三軒茶屋にオープンした」(代表 馬場俊輔氏)。そもそもはカフェブームのはしりであった那須黒磯「1988 CAFE SHOZO」で働いていた代表とソムリエールが長年温めてきた企画を実現し、自然派ワインとフレンチを心地の良い空間でカジュアルに楽しむアットホームさが特長。ファサードには様々な自然派ワインのエチケットが並び、カラフルな小旗とフランスの骨董品に飾られているシックな店内はついつい中を覗いてみたくなるワインビストロだ。提供するメニューは、ソムリエールの実家である福島県菅野農園や代表の友人である那須高原の菊池農園などから直送される新鮮な野菜を中心に、敢えてフレンチ色を強めず、日本の気候に合わせた食材、調理法を追求した料理の数々。「家族のために作り、自分達が食べるものだから」とオーガニックにこだわった野菜は季節の美味しさがぎゅっと詰まった濃厚な味わい。中でも今が旬の菅野農園のアスパラと山うどのソテー〜半熟卵のせ〜(800円)や福島県の山菜と白木の芽のフリット(500円)は春の息吹が感じられる逸品。さらにこれからの季節は、トマトやナスをふんだんに用いたラタトゥーユやオクラやゴーヤのマリネなど、夏野菜から元気をもらえそうなメニューが登場。料理に合わせるワインは、フランスを中心に世界のワイナリーから厳選しており、特に希少なのは、2007年に設立されたばかりでブドウ栽培を通じた農業活性化を行っている四恩醸造のワイン。味に対する固定概念をなくすため、あえてセパージュ(ブドウ品種)を明記しないというこだわりのワイナリーのため、都内でも味わえる店舗はわずか。またリサイクルの観点に着目し、100%リターナブル瓶を使用したフランスLouis et ChantalのテーブルワインJULIANなど(グラス500円〜)なども用意している。ワイン好きはもちろん、オーガニックやエコに関心の高い女性の間で話題になりそうな新店だ。
店舗データ
店名 | 日仏食堂trois(トロワ) |
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住所 | 東京都世田谷区三軒茶屋2-15-14 ABCビル110 |
電話 | 03-3419-0330 |
営業時間 | 18:00〜24:00(LO23:00) |
定休日 | 日曜 |
坪数客数 | 10坪 17席 |
客単価 | 4,000円 |