全国の地方漁港から直送で仕入れた魚を、料理人とのコラボレートで提供する“漁師×料理人”という独自の魚業態を展開するヘンリーブロス株式会社(東京都 港区/代表取締役・江嶋力氏)がY’s & Partnersと業務提携し、9月1日六本木に「鉄板・炭火焼市場あぶらぼうず」をオープンした。 「あぶらぼうず」は渋谷、白金高輪に続く3店舗目で、いずれも“漁師×料理人”がコンセプト。ヘンリーブロス株式会社の代表取締役・江嶋氏は魚の卸業を行 う「産地直送市場 株式会社江嶋屋」(東京都港区)も運営。ここで全国49の地方漁港から直接魚を買い付けるため、旬の新鮮な魚介類をリーズナブルな価格 で提供することが可能なのだ。全国津々浦々の漁港で、安定した数が確保できないとか、姿形が一般的でないといった理由から中央市場まで出回らない、珍しい 魚も多数入手。店には毎日およそ40~50種の魚介が揃う。「お客さんが知らないような魚もたくさん入ります」と江嶋氏。アルバイトスタッフなどは極力雇 わず、魚の知識を持った社員がホールサービスを行う。 また、“漁師×料理人”というコンセプト通り、その道の達人による「料理の技」もこの店のウリのひとつ。「漁師×鉄板の達人」「漁師×和の達人」の二本柱 で、鉄板の達人には、絶妙な“火加減”を得意とするフランス料理人を起用。シェフ特製リンゴソースを使った「あぶら特性マグロのステーキ」(価格未定)な ど、本格的なフレンチの味を堪能できる。和の達人は、6割を占めるというその日の魚の刺身(5点盛り1,280円程度)や焼き物で腕を振るう。また「イカ げそお祭り屋台焼き」(380円)や「自家製酢ダコ」(380円)など、「昔なつかしの居酒屋メニュー」も豊富に揃う。ランチでは「エビアボカド丼」(サ ラダ・味噌汁・デザート付き 850円)をはじめ、丼ものを中心に毎日12種用意する予定だ。 店舗イメージは漁港の近くの居酒屋。むき出しのコンクリートの床、ドラム缶に木の板を載せただけのようなテーブルに丸椅子。照明は裸電球で、インテリアは 漁師から譲り受けた大漁旗。大きな特注の水槽に、その日届いた貝類が並ぶ。BGMは80年代の歌謡曲で、北島三郎も流れる。「六本木は気軽に安く、そして 本当に美味しいものを食べられる店が少ない。ここは30代以上のサラリーマンが会社帰りに同僚と魚をつまみに来る、そんな格好つけない店です」と江嶋氏。 漁港とつながっているからこそできる味と価格を体験できる店と言えよう。 なお、ヘンリーブロスの既存人気業態「ぼうずこんにゃく」(中目黒)のFC権を旧村さ来のFOODINCLUVE株式会社(代表取締役・加藤清司氏)が取得し、フランチャイズ展開を始めている。
店舗データ
店名 | 鉄板・炭火焼市場 あぶらぼうず |
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住所 | 東京都港区六本木5-9-22 シュアービル1F |
電話 | 03-6698-3523 |
営業時間 | 11:30~15:00(L.O.14:30) 18:00~24:00(L.O.23:30) 金曜~翌3:00 |
定休日 | 日曜・祝日 |
坪数客数 | 約25坪 カウンター5席、テーブル40席 |
客単価 | 昼750~980円 夜3,500円 |
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