新・編集長コラム

「外食アワード」で振り返る2025年!ローカルチェーンの躍進に朝食市場の拡大、令和の焼酎ブームまで

PROFILE

大関 まなみ

大関 まなみ
1988年栃木県生まれ。東北大学卒業後、教育系出版社や飲食業界系出版社を経て、2019年3月よりフードスタジアム編集長に就任。年間約300の飲食店を視察、100軒を取材する。


③令和の焼酎ブーム、見せ方は「ワイン化」

最後にドリンクのトレンドにも触れたい。食材事業者部門として濵田酒造の濵田雄一郎氏が受賞。濵田酒造は芋焼酎「だいやめ」で知られる蔵だ。この「だいやめ」を火付け役に、焼酎ブームが今また来ている。

今回のブームを下支えしているのは若者だ。「だいやめ」のような今までにない飲みやすく個性的な味わいの焼酎を、多くはソーダ割りで飲んでいる。若い人の間で「焼酎=おしゃれ、格好いい」という構図ができつつあり、そうなった要因の一つに「見せ方」がある。

焼酎もオシャレ化

店は豊富に取り揃えた焼酎を単にメニュー表に銘柄の文字を羅列するのではなく、スタッフが焼酎のボトルを見せながら味わいを説明し、お客は「これが飲みたい」とボトルを指さす。まるでワインを選ぶときのようだ。こうしたプレゼンテーションで焼酎を売る店が増えている。あるいはそこまでしなくても、味わいの説明を「リンゴのような」「スムースな口当たり」などワインめいた語彙を使うようになっている。

少し前にはナチュラルワインが広がった。その際にワインに親しんだ若い人が、今度は焼酎も飲むようになったというわけだ。焼酎の造り手側も代替わりし、新しい味わいに挑戦したりボトルのデザインをオシャレにしたりと時代に合わせた創意工夫を凝らしているのも流れを後押しする。

提供側としても、ワインよりも焼酎の方が管理が楽だ。価格もワインより安いのでいろいろな銘柄を楽しませやすい。「ワインは格好いいけど高いので日常的には飲めない…」という若い人も多いが、焼酎なら気軽に試せる。これから焼酎は若者を起点にさらに広まりそうな予感だ。

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