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コラム

「コレド室町」2、3誕生で日本橋が変わる!

日本橋エリアがまた動き出す。2010年10月に「コレド室町」が開業してから3年半、三井グループによる日本橋開発第2弾となる商業施設「コレド室町2」「コレド室町3」の全83店舗が3月20日にオープンする。注目の飲食テナントをチェックしてみたい。

PROFILE

佐藤こうぞう

佐藤こうぞう
香川県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、日本工業新聞記者、雑誌『プレジデント』10年の編集者生活を経て独立。2000年6月、飲食スタイルマガジン『ARIgATT』を創刊、vol.11まで編集長。
その後、『東京カレンダー』編集顧問を経て、2004年1月より業界系WEBニュースサイト「フードスタジアム」を自社で立ち上げ、編集長をつとめる。


全体の店舗構成は、日本全国の「食」やこだわりの「モノ」を提供する店舗、日本橋初となるシネマコンプレックス「TOHOシネマズ日本橋」に加えて、「深夜営業の飲食店」や「ライフスタイル提案型の雑貨店」などが揃った。「従来の来街者に加え、周辺のオフィスワーカーの需要吸収と30~40代をコアターゲットとした幅広い客層が楽しめる施設を目指す」という。商業コンセプトは「日本を賑わす日本橋」。内装デザインは、杉本貴志氏(スーパーポテト)、小坂竜氏(A.N.D)を起用し、煉瓦や木などの素材感を演出。注目の飲食テナントでは、まずワインバル「VINOSITY maxime」やクラフトビールが人気の「クラフトビアマーケット(仮称)」が出店。両店は1階路面店で、深夜まで営業するという。ここ数年のワインバルブーム、クラフトビールブームを引っ張ってきた藤森真さん(シャルパンテ代表取締役)と田中徹さん(ステディ代表取締役)が“夜を演出する主役”としてフィーチャーされたかたちだ。

藤森さんの「VINOSITY」は、こぼれスパークリングで一躍有名になった神田ワインバルブーム火点け役の店。こだわりのワインラインナップとともに、本格的なビストロ料理から、シェフオリジナルの「ワインに合う料理」をリーズナブルに提供する。通算4店舗目で、商業施設2店舗目だが、ダイニングバルスタイルでは商業施設初。コレド店(コレド室町2)では、生産者を招いてのテイスティングイベントやソムリエが教えるワイン入門講座なども開催する予定。田中さんの「クラフトビアマーケット」も虎ノ門、神保町、淡路町に続く4店舗目。食べて飲めるビアバーとして、現在のクラフトビールブームの一翼を担う人気店。常時、30種類近くのクラフトビールを揃えるほか、フードにも力を入れている。コレド店(コレド室町3)は、内装やメニューに和との融合を意識した新業態。

他で注目したいのは、合掌智宏さん(funfunction代表取締役)の「牡蠣場 北海道厚岸」。日本有数の牡蠣の産地、北海道厚岸町の牡蠣と日本全国の日本酒を提供する和製オイスターバー。ブランドカキ「カキえもん」「マルえもん」が味わえる。日本酒にも注力し、約10段階の温度による飲み方の変化を自分の好みに合わせて楽しめる仕掛けも。CITABRIA(石田聡代表取締役)は、新世代のグランメゾンとして注目を集めるミシュラン1つ星の西麻布「レフェルヴェソンス」の新業態「N2L(エヌドゥエル)」を出店。また、池袋エリアで行列の絶えないイタリアン「GRIP」、ビストロ「RACHINE」を展開するグリップセカンド(金子信也代表取締役)は、イタリアン新業態「GRIP Tavern」を出店。四国料理の「88屋」(瀬戸内しまなみリーディング)は、「shikoku バル 88屋」という気軽に使えるバル&カフェ業態での出店。これらのラインナップを見ると、日本橋の夜の風景が大きく変わるイメージを思い描く。3月20日が楽しみでならない。
 

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