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編集長コラム

原宿・代官山が最先端飲食情報発信エリアに!

ここにきて、原宿・代官山エリアに数々の海外からの“日本初出店”やハワイやポートランド、ブルックリンといった米国スタイルの飲食店がオープンラッシュとなっている。商業施設の新規開業も増え、このエリアが再び「最先端飲食情報発信基地」として活性化してきた。

PROFILE

佐藤こうぞう

佐藤こうぞう
香川県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、日本工業新聞記者、雑誌『プレジデント』10年の編集者生活を経て独立。2000年6月、飲食スタイルマガジン『ARIgATT』を創刊、vol.11まで編集長。
その後、『東京カレンダー』編集顧問を経て、2004年1月より業界系WEBニュースサイト「フードスタジアム」を自社で立ち上げ、編集長をつとめる。


原宿、代官山といえば、飲食のプロの間では「立地的に継続可能性が低いエリア」として出店を敬遠されてきた。どちらかといえば、ファッションのエリアであり、レストランや居酒屋の実業的ビジネスには不向きな場所。ブランドの発信基地として、あるいはファッション企業や他産業の飲食ビジネス参入拠点としては一定の価値があるエリアだったと言えよう。たとえば、2012年に開業した「東急プラザ原宿表参道」のシドニー発で1号店が七里ヶ浜の世界一の朝食を提供するレストラン「bills」(サニーサイドアップとトランジェットゼネラルオフィスが運営)は、およそ朝食を取るには相応しくない場所でブランディングに成功した。若い女性層が話題し、行列をつくって昼まで待ってもスクランブルエッグを食べに行くのは、原宿にあるからだ。また、低迷する代官山のイメージを変えたのは、TSUTAYAが開業させた「T-SITE」。書店の中にバーがあるという大胆な発想の商業施設の登場で代官山に文化人が集うようになり、そこに付帯する飲食コンテンツの価値は格段に上がったと言っていいだろう。

このように、原宿・代官山エリアの情報発信基地、ブランディング基地としてのポテンシャルは非常に高いといえる。銀座・表参道ほどメジャー感はないが、エッジが効いていて、より先端的なコンテンツ発信エリアというイメージがある。最近は、海外からも国内からも先端飲食コンテンツがこのエリアに出店するケースが増えているのだ。そうしたなかで、原宿と代官山でまた新しい商業施設が開業する。原宿では3月27日、「キュープラザ原宿」がグランドオープン。飲食は、2~4階と7~11階に11店舗が新しく産声をあげる。主だったテナントを紹介しよう、9階は立川、吉祥寺を拠点とするマザーズが半立食ビュッフェスタイルのピッツァレストラン「カンテラ」で都心初出店。8階のポートランド発パンケーキレストラン「ザ・オリジナルパンケーキハウス」は吉祥寺丸井店に次ぐ日本上陸2号店。4階のブルックリンスタイルのクラフトビアバル「スミス」はオペレーションファクトリーが出店。、3階にはゼットンの「アロハテーブル」、バルニバービの「グッドモーニングカフェ&グリル きゅうり」が出店した。業界で話題の経営者が原宿に結集。コンテンツもポーランドあり、ブルックリンあり、そして「イートグッド」ありと最先端だ。

代官山には4月17日、東急東横線の線路跡地に開業予定の商業施設「LOG ROAD DAIKANYAMA(ログロード代官山)」が開業。最も代官山駅に近い1号棟には、キリンビールのクラフトビールブルワリー併設ダイニング「SPRING VALLEY BREWERY TOKYO(スプリングバレーブルワリー東京)」がオープンする。初のメジュービールメーカーのクラフトビールの情報発信拠点であり、作り手と飲み手のコミュニティー創造の場を目指す。ブルワリーには、麦芽を煮込んで煮汁を作る工程が中まで見える透明ガラスの仕込み設備など、工夫を凝らした製造設備を投入。ブルワリーツアーやテイスティングセミナーなども実施を予定する。ダイニングでは、ビールとの「ペアリングにこだわった料理」を提供するという。また、食を中心に展開する「ザ・マート・アット・フレッド・シーガル(THE MARAT AT FRED SEGAL)」は、オーガニック&ローフードの先進エリアとしても有名なアメリカ西海岸テイストのフードやコーヒーショップを展開。オレゴン州ポーランドの行列ができるドーナツ店「カムデンズ ブルードーナツ」も日本初出店する。5月以降には、サンフランシスコの行列店「タルティーン ベーカリー&カフェ(TARTINE BAAKERY&CAFE)」もオープンし、話題の「ブルーボトルコーヒー(Blue Bottle Coffee)」のコーヒーも提供される。まさに、“最先端飲食コンテンツの宝石箱”となるに違いない。今後の原宿・代官山エリアの動向からは目が離せない。

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