飲食店・レストランの“トレンド”を配信するフードビジネスニュースサイト「フードスタジアム」

ヘッドライン

地産地消をテーマにした「trattoria gatakigi」 大船駅の三等立地に人が集う仕掛け作りとは

店内の様子が分かるガラス張りで、開放感のある作りになっている
席はカウンターとコミューナルテーブルを用意しており、ともに一枚板を使用している
野菜などの旨みをしっかりと味わうことができる「浅蜊出汁のピクルス」(500円)
「豆鯵のシャカシャカフリット」(650円)は、甘辛いスパイシーなフレークを使っており、最後に客がひと手間を加えて卓上で完成させる一品
かたむすびの代表取締役社長・原数馬氏(左から2番目)と同社のスタッフのみなさん

横浜市と鎌倉市の境目に位置するJR大船駅。一日の乗降者は10万人近くいて、神奈川県下のJRの駅で6番目に多い。駅前に広がる大船商店街は地元の方を中心ににぎわう一方、駅周辺には大手電機メーカーの研究所や大型の病院などがあるため、所得の高い層も多く住む。現在、若手の飲食経営者も積極的に出店する大船エリアに、4月3日オープンしたのが「trattoria gatakigi(トラットリア ガタキージ)」だ。運営するのは、かたむすび(神奈川県鎌倉市、代表取締役社長 原数馬氏)で、同店が4店舗目の展開となる。

2013年の設立以来、同社は藤沢市を中心にドミナント展開を行ってきた。現在、「トラットリア ガタキージ」のほかに「臥薪 本店」と「臥薪 炉」、「臥薪 鉄」を運営しており、いずれの店も根強いファンを持つ。そもそも一号店目の「臥薪 本店」がオープンしたのは、2013年10月7日までさかのぼる。当時、はすむかいにファッションホテルが建つ一角は、飲食店はおろか商店さえまともになかった。物件は2年半借り手がいない中華料理店の居抜きで、建物自体も古い。家賃が安いだけの三等立地だったが、原氏はそこを一号店目のオープンの場所に選ぶ。そして「和ビストロ」という提案で、鎌倉市や藤沢市の感度の高い方々を呼び込んで、見事に人気店を作り上げた。「臥薪 本店」は原氏の独立店であるだけでなく、大船の飲食マーケットを拡大させた店でもあるのだ。「トラットリア ガタキージ」は、そんな歴史をもつ店のすぐ裏にオープンした。同店について、代表取締役社長の原氏は「コンセプトは、地産地消です。鎌倉野菜や茅ヶ崎のクラフトビールなどを取り入れて、トラットリアをイメージした作りにしました。本店とシナジー効果を発揮して、さらに大船を盛り上げていけたら嬉しいですね」と話す。

原氏がフードビジネスに出合ったのは、大学時代のバーでのアルバイトだ。そこで飲食の奥深さに触れて、大学卒業後は、ダイワエクシード(旧大和実業)へ入社する。当時、同社は関西を中心に200店舗近い飲食店を展開していた企業で、氏は24歳で大箱店の店長を任されるなどして早くから頭角を現す。そして経営の基礎などを学んでから、28歳のころにグローバルダイニング(東京都港区、代表取締役社長 長谷川耕造氏)へ転職。旗艦店の「カフェ ラ・ボエム 白金」の店長兼エリアマネージャーを務めると、「権八」のブランドマネージャー兼執行役員まで一気に登りつめた。なお、「権八」のブランドマネージャー時代、現在、かたむすびで料理長を務めている森田純一氏という盟友にも出会う。その後、独立をして「臥薪」をオープンさせるが、時代や街を変えてきたグローバルダイニングのDNAは、同社にも引き継がれている。

同店のメニューは、原氏が話す通り、地産地消がテーマとなった料理が並ぶ。鎌倉野菜をはじめ、小田原漁港の鮮魚、藤沢市のみやじ豚などに独自の提案を加えて提供していく。その日仕入れた食材は、店の黒板に記されているので、訪れる度に新しい発見がある仕掛けとなっている。具体的なメニューを挙げると、「色々トマトのカプレーゼ」(950円)や「桜姫鶏のグリル」(1,500円)、「しらすと青唐辛子のペペロンチーノ」(680円)などが揃う。またドリンクの目玉は、茅ヶ崎のクラフトビール「BarbaricWorks(バーバリックワークス」だ。このビールは、原氏と同じグローバルダイニングの卒業生・安藤祐一氏が茅ヶ崎で運営している「Gold’nBuB(ゴールデンバブ」から仕入れている。同店は、日本のクラフトビールを中心としたビアバルで、連日、湘南暮らしを楽しむハイセンスな客が集う。

今後のビジョンについて、原氏はこのように話す。「地道に店舗運営に励んでいくことに変わりはありません。どの店舗も、今以上に地元の方々から必要とされる店にしていくつもりです。ただ社員が24名となり、5月下旬には、武蔵小杉駅の高架下に『臥薪』のオープンが決定しています。3名いるソムリエが8名になるようにサポートしたりしながら、より飲食人が育つ会社にしていきたいですね」。二ヶ月連続で新店がオープンし、同社の立つステージは次なる局面に入った。また水面下では「嘗胆(しょうたん)」という新ブランドを立ち上げるなど、今秋以降を見据えた計画も動く。原氏が率いるかたむすびが、業界のメインストリームで躍動する日は近い。

(取材=三輪 ダイスケ)

店舗データ

店名 trattoria gatakigi(トラットリア ガタキージ)
住所 神奈川県鎌倉市大船1-14-15 メゾン大船1F
アクセス JR大船駅から徒歩5分
電話 0467-53-8739
営業時間 【平日】
Lunch 11:00-15:00(14:30L.O)
Dinner 17:00-00:00(23:30L.O)
【金・土】
Dinner 17:00-2:00(1:30L.O)
※土曜日はランチから通し営業。
【日・祝】
11:00-00:00(23:30L.O)
定休日 不定休
坪数客数 11坪・26席
客単価 3000円
運営会社 株式会社かたむすび
オープン日 2017年4月3日
関連リンク かたむすび(HP)

 >> 大きな地図を見る

ヘッドライン一覧トップへ

食べログ掲載店募集中

飲食施設の分煙環境整備補助金の取り組み
Copyright © 2014 FOOD STADIUM INC. All Rights Reserved.
Sitio web optimizado por: Diseño Web
Plugin Modo Mantenimiento patrocinado por: Wordpress modo mantenimiento