店内に自家醸造施設を持ち、東京都初の自家醸造する出来立ての日本酒“どぶろく”が味わえる日本酒バル「にほんしゅ ほたる」が10月1日、神田西口通りの先にオープンした。運営はSAKE REVOLUTION(東京都千代田区、代表取締役 宮井敏臣氏)。同社を立ち上げた宮井敏臣氏の飲食業の1号店となる。“日本酒をもっと楽しく、もっと気軽に、もっとカッコ良く”をコンセプトにした「にほんしゅ ほたる」は、日本酒未体験者や日本酒ビギナーに向け、日本酒啓蒙を目指した日本酒バルとなる。
JR神田駅西口駅前からまっすぐ本郷通りへと延びる通りは、新旧さまざまな飲食店やショップが軒を連ねる西口商店街として知られる。また、周辺に勤務するビジネスマンや住民の生活道路としても賑わいを見せる。同店は、西口商店街と交差する外堀通りを超えて直ぐの通り沿いに構える。全面がオープンとなるおしゃれなファサードで、グレイッシュなモルタル仕上げの空間にナチュラル素材のウッドカウンターやテーブル、椅子を配し、従来的な日本酒専門店のイメージを一新させる。そのような空間の一角に構える“どぶろく”醸造のステンレスタンク2本が並ぶ自家醸造庫の存在感は高く、一際目を引く。
代表の宮井氏は、現役の公認会計士であり税理士という。一見、異業種からの飲食業起業と思われるが、意外や飲食業界との関わり長く、深い。大学卒業後3年目に会計士をやめ、大学院でMBA取得。その後、ヤッホーブルーイングの社外役員として設立メンバーとなり、クラフトビール業界で7年間を過ごした。さらに、会計士、税理士として幾つかの蔵元との関わったことから、日本酒のもと、麹との出会いと日本酒の素晴らしさを知り、日本酒啓蒙のために実業家としての道を決めたという。
初の飲食事業となる同店は、日本酒ビギナーも気軽に楽しめるようにとバルスタイルにした日本酒専門店。ポーションは「60ml 350円」、「120ml 650円」、「180ml(一合)900円」で、価格はそれぞれ均一となり、いろいろと飲み比べの出来るシステムだ。看板アイテムのフレッシュな「どぶろく」は、タンクからテーブルまでゼロタイムで提供される、東京初となる自家醸造だ。活きた麹そのままを実感する出来立ての日本酒の美味しさを知って欲しいからこそのこだわりがある。(現在は製造免許申請中であり、実際の提供は後日となります)
そのような日本酒に合わせる料理は、しっかりとした和食を継承しながらも洋テイストや創作性も加え、タパスのように楽しめるバルらしさを意識したスタイルに仕上げている。毎日築地から仕入れる「天然の刺身」(単品650円〜)をはじめ、「ムール貝の醤油づけ」(480円)、「鶏白レバーの山椒煮」(380円)。「和菜のさっぱりサラダ 煎酒ドレッシング」(650円)や珍しい食材の「うずらの五香粉煮」(600円)や「松坂豚の黒酢揚煮」(880円)に、〆の「海鮮塩焼きそば」(850円)などまでが揃う。これは、同店が一軒目使いとしてだけではなく、二軒目使いとしても気軽に楽しめるようにと、振り幅を持たせているからだ。
日本酒は「栄光冨士」などの定番蔵銘柄に季節の造りを加え、基本、約49蔵、50種類を取り揃えている。ほかにも「鍋島」、「天青」、「相模灘」、「伯楽星」など人気の銘柄も揃える。メニューに並ぶ「自家製塩トマトサワー」、「自家製塩レモンサワー」(各550円)は、さっぱりとした味わいで日本酒の合間にも楽しめる。
今後は、飲食店展開のみならず、日本酒の販売や東南アジアでの日本酒啓蒙を目指した事業展開を考えているという。そこには宮井氏の「もっと蔵元を元気にしたい」との想いがこもっている。
店舗データ
店名 | にほんしゅ ほたる |
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住所 | 東京都千代田区内神田1-17-1 M3ビル |
アクセス | JR 神田駅より徒歩5分 地下鉄 大手町駅A1出口より徒歩5分 |
電話 | 03-5577-6556 |
営業時間 | 月〜金 17:00〜23:30 土 16:00〜23:00 |
定休日 | 日祝 |
坪数客数 | 17坪 37席(内カウンター7席) |
客単価 | 3500円 |
運営会社 | SAKE REVOLUTION合同会社 |
関連リンク | にほんしゅ ほたる(HP) |
関連リンク | にほんしゅ ほたる(FB) |