2013年11月のオープン以来、毎日20時に開催される“ミートオークション”で一躍有名になった錦糸町の焼き肉バル「ヒレ肉の宝山」の2号店「fillet Bar Houzan ~Ginza Sukiyabashi Stand~ ヒレ肉の宝山 銀座数寄屋橋店」が2014年12月10日にオープンした。経営は、もつ鍋・ホルモン焼き店「ホルモンはなけん」をはじめ、さまざまな業態を展開している花研(東京都豊島区、代表取締役:草野直樹氏)。同新店舗は、ヒレ肉を中心とした赤身肉に特化した肉バル。銀座という場所でも、より気軽にヒレステーキとワインを楽しんで欲しいと、スタンディング(1階)バルのスタイルでカジュアル感覚を目指しながら、本格的な肉の美味しさを提供する。
既存店で好評を博し、同新店舗でも開催されている“ミートオークション”とは、特選A5和牛肉の塊3kgほどを、シェフが解体しながらお客さんが競り落としていくというシステム。極上の肉がシェフの手により、希少部位に解体され、各部位の味の特徴や美味しい食べ方などが説明され、お客さんは、その説明を聞きながら、自分が食べたい部位を、100円から(200円や300円からの場合もある)100円単位で挙手をしながら競り落とす。通常なら相当な価格となる希少部位のかぶり、リブ巻き、リブ芯なども、100円や200円からスタートするという破格さ。取材当日も、希少な部位をリーズナブルな価格で楽しめるとあって、あちこちから手が挙がり次々と肉が競り落とされていた。美味しい肉を楽しく、お客さんにも参加してもらい喜んでもらう、まさに食のエンターテイメント的要素が満載だ。
「赤身肉の良さを伝えたい。ヒレ肉の美味しさを堪能して欲しい。それも、気軽に赤ワインと一緒に楽しんでもらいたいんです」と語る同社代表の草野氏。看板メニューであり一番人気はやはり「極厚ヒレステーキ」(3999円)。その厚さは5cmほどもあり圧巻。ジュワッと肉汁が溢れ出て、肉本来の醍醐味を満喫できる。低温でじっくり焼き上げた柔らかい「牛ヒレのローストビーフ」(1499円)もおすすめの一品。また、ネーミングが興味をそそる「環太平洋ヒレ肉食べ歩き」(3499円)は、ユニークなメニューで、日本・アメリカ・オーストラリア・ニュージーランドの環太平洋4ヵ国の牛ヒレを食べ比べられるという。それぞれ違った美味しさを楽しめるとオーダー率の高い人気メニューになっている。調理方法や産地の違いで多彩なメニューが選べるのも同店の魅力だ。
ドリンクは、品揃え豊富なワインが一押し。樽からドラフトで注ぐ生ワイン(赤・白・泡各グラス593円、カラフェ2399円)をはじめ、グラスワインは山梨県ワイナリーをメインに赤・白各2種(700円~900)、泡1種(900円)を用意。欧州系やニューワールド系など、手頃な価格からハイクラスなボトルワイン、またヒレ肉との相性抜群のアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドなどさまざまなワインを常時25種類ほど揃える。
「錦糸町の1号店は、お蔭様で、連日予約で一杯になりご好評をいただいています。この新店は、オープンして間もないこともあり、認知度がまだまだなので、より多くの方々に知ってもらい、気軽に利用してもらえるようにしていきたいですね」と直近の目標を語りつつ、長期の目標としては、この業態で直営とFCを合わせて20店舗ほど展開してブランドとして確立したいと展望を話す草野氏。業界初の「ミートオークション」というユニークな発想で、常にチャレンジを続ける同氏の今後に注目していきたい。
店舗データ
店名 | fillet Bar Houzan ~Ginza Sukiyabashi Stand~ ヒレ肉の宝山 銀座数寄屋橋店 |
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住所 | 東京都千代田区有楽町2-3-1 福石ビル1F・B1F |
アクセス | 東京メトロ日比谷線 日比谷駅より徒歩3分 |
電話 | 03-6274-6361 |
営業時間 | 16:00~24:00(LO23:30) |
定休日 | 無休 |
坪数客数 | 40坪・40席 |
客単価 | 4000円台 |
運営会社 | 株式会社 花研 |
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